台湾の大学生たちの勇気を讃えたいー蒋介石銅像破壊事件相次ぐ
2019/02/22/Fri
独裁国家の中国には毛沢東の銅像が、同じく北朝鮮には金日成・正日の銅像が各地に建っているが、何と民主主義国家の台湾にも、いまだ蒋介石の銅像が各地で見られる。大分撤去されたとはいえ、しかしまだたくさん残っている。
一昨年、国民党独裁時代の遺物の撤去を求める移行期正義条例が制定されたにかかわらず、はなぜこんな「遺物」が残っているかと言えば、それはもちろん国民党勢力が撤去に反対するからだろう。あの中国人的なヒステリックさに、民進党政権を含め、多くの台湾人は気後れしているようだ。
そうした中、これらの銅像に対し、特に若者たちがしばしば破壊行為に出ている。若者といっても決してチンピラといった類ではない。大学生が大学構内の銅像に手を下すケースが多いのだ。
何しろかつて台湾人を弾圧、虐殺した元凶がこの蒋介石という独裁者だから、正義感の強い若者たちには、このような人物の礼賛が許せないというのもあるが、更には民進党政権が独裁政権の犯罪を清算する移行期正義政策を遅々として進められずにきたことへの苛立ちもあり、「誰もやらないなら我々が」と立ち上がったという訳だろう。
もちろんこうしたことに対し、「よくやった」との声が上がる一方、反国民党の人々の間でも「犯罪はよくない」との批判的反応も多いが、これをどう考えるべきなのか。
本二月二十二日未明にも破壊事件が発生した。政治大学内にある蒋介石の騎馬像の馬の前足一本が切断されたのだ。「下手人」は約十名の学生だった。
実はこれに先立つ十九日、蒋介石の軍隊による台湾人虐殺事件である二二八事件の記念公園で「世界人類平和」祈念の柱が退役軍人の政治活動家である男に破壊された。この人物は「二二八の死者どもよく聞け。この日倭皇奴どもめ」などとネットで書き込んだ。「日倭皇奴」とは「日本の奴隷教育に染まって、自分が中国人であるのを忘れ、国民党に反抗した愚か者」といった意味だろう。いかにも中華民族主義者らしい台湾人への憎悪を剥き出しにした罵り方だ。
報道によれば学生らはこの事件に憤り、今回の挙に出たのだという。
なお彼らの発表した声明文には次のようにあった。
―――我々が政治大と社会大衆に訴えたいのは、独裁者に平伏す行為が学内に引き続きある限り、学生は独裁者の業績を引き継ぐことになり、もし学内に議論も起こらず抗議の声も上がらなければ、どのようにして独裁の再発生を防ぐことができるのかということだ。
―――これまで人民を圧迫してきた政党(国民党)は絶えず「政治より経済が大事だ」と言って移行期正義の作業を妨害し、または誹謗してきたが、もし民主と自由がなくなれば、経済の成果も人民の物ではなくなる。
―――移行期正義とは単に銅像を撤去することだけではない。対象とすべきは蒋介石よりむしろ独裁への協力者たちだ。もっと理解してほしいのは独裁とは全体的な制度を通じて行われるということだ。学内の独裁遺跡を見るとき、軍事教官や救国団の存在も忘れてはならない。
―――今回の行動は一つの始まりに過ぎない。
以上のような次第だ。学生たちを犯罪者として見下す前に、台湾人の人権、生命をも軽んじ、蹂躙しながら恬として恥じることのない国民党勢力というものの恐るべき体質に、身を挺して警鐘を鳴らしているということを知らなければならない。民進党政権ですらよくできないことを、見事やってくれているのだから、一般国民は感謝するべきではないだろうか。
日本人としてもその勇気を讃えたい。
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24日、台湾はChinese Taipei(中国台北)ではない! 東京五輪「台湾正名」街宣署名活動
日時 2月24日(日)12時00分~15時00分
場所 京成「上野駅」正面口前付近(西郷隆盛像階段下)
主催 台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)、美麗島交流会、
在日台湾同郷会
協力 2020東京五輪「台湾正名」推進協議会
台湾はChinese Taipeiではない!
東京五輪「台湾正名」署名集めにご協力を!
署名用紙ダウンロード
http://www.ganbare-nippon.net/PDF/2020taiwanshomei
一昨年、国民党独裁時代の遺物の撤去を求める移行期正義条例が制定されたにかかわらず、はなぜこんな「遺物」が残っているかと言えば、それはもちろん国民党勢力が撤去に反対するからだろう。あの中国人的なヒステリックさに、民進党政権を含め、多くの台湾人は気後れしているようだ。
そうした中、これらの銅像に対し、特に若者たちがしばしば破壊行為に出ている。若者といっても決してチンピラといった類ではない。大学生が大学構内の銅像に手を下すケースが多いのだ。
何しろかつて台湾人を弾圧、虐殺した元凶がこの蒋介石という独裁者だから、正義感の強い若者たちには、このような人物の礼賛が許せないというのもあるが、更には民進党政権が独裁政権の犯罪を清算する移行期正義政策を遅々として進められずにきたことへの苛立ちもあり、「誰もやらないなら我々が」と立ち上がったという訳だろう。
もちろんこうしたことに対し、「よくやった」との声が上がる一方、反国民党の人々の間でも「犯罪はよくない」との批判的反応も多いが、これをどう考えるべきなのか。
本二月二十二日未明にも破壊事件が発生した。政治大学内にある蒋介石の騎馬像の馬の前足一本が切断されたのだ。「下手人」は約十名の学生だった。
実はこれに先立つ十九日、蒋介石の軍隊による台湾人虐殺事件である二二八事件の記念公園で「世界人類平和」祈念の柱が退役軍人の政治活動家である男に破壊された。この人物は「二二八の死者どもよく聞け。この日倭皇奴どもめ」などとネットで書き込んだ。「日倭皇奴」とは「日本の奴隷教育に染まって、自分が中国人であるのを忘れ、国民党に反抗した愚か者」といった意味だろう。いかにも中華民族主義者らしい台湾人への憎悪を剥き出しにした罵り方だ。
報道によれば学生らはこの事件に憤り、今回の挙に出たのだという。
なお彼らの発表した声明文には次のようにあった。
―――我々が政治大と社会大衆に訴えたいのは、独裁者に平伏す行為が学内に引き続きある限り、学生は独裁者の業績を引き継ぐことになり、もし学内に議論も起こらず抗議の声も上がらなければ、どのようにして独裁の再発生を防ぐことができるのかということだ。
―――これまで人民を圧迫してきた政党(国民党)は絶えず「政治より経済が大事だ」と言って移行期正義の作業を妨害し、または誹謗してきたが、もし民主と自由がなくなれば、経済の成果も人民の物ではなくなる。
―――移行期正義とは単に銅像を撤去することだけではない。対象とすべきは蒋介石よりむしろ独裁への協力者たちだ。もっと理解してほしいのは独裁とは全体的な制度を通じて行われるということだ。学内の独裁遺跡を見るとき、軍事教官や救国団の存在も忘れてはならない。
―――今回の行動は一つの始まりに過ぎない。
以上のような次第だ。学生たちを犯罪者として見下す前に、台湾人の人権、生命をも軽んじ、蹂躙しながら恬として恥じることのない国民党勢力というものの恐るべき体質に、身を挺して警鐘を鳴らしているということを知らなければならない。民進党政権ですらよくできないことを、見事やってくれているのだから、一般国民は感謝するべきではないだろうか。
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場所 京成「上野駅」正面口前付近(西郷隆盛像階段下)
主催 台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)、美麗島交流会、
在日台湾同郷会
協力 2020東京五輪「台湾正名」推進協議会
台湾はChinese Taipeiではない!
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