台湾女優・舒淇の国籍は「中国」?―カンヌ映画祭「黒衣の刺客」プレミアで
2015/05/23/Sat
台湾映画界の巨匠ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督の最新作「黒衣の刺客」(原題:聶隱娘)が、フランスで開催中の第六十八回カンヌ国際映画祭で最高賞「パルムドール」などを競うコンペティション部門に選出され、五月二十一日にプレミア上映された。現地ではヒロイン役の人気女優、スー・チー(舒淇)の他、共演した日本の俳優、妻夫木聡も登場したため、当日の模様は日本のメディアも競って報道しているが、その日はちょっとしたトラブルが発生している。
カンヌでレッドカーペットを歩くスー・チー
上映前のレッドカーペットを踏むスタッフ、キャストの名簿で、スー・チーの国籍が「台湾」ではなく「中国」になっていることが発覚。主催者は直ちに手書きで事前に「台湾」と修正されたのだが、問題はその後だ。
手書きで「中国」から「台湾」へと修正された名簿
スー・チーが海外のメディアに対し、「私は台湾から来た」と説明して回っていたと台湾紙自由時報が報じたことから、ネット上、台湾からは称賛の声が巻き起こったが、中国からは「台湾独立の狗」といった罵声が上がり、作品ボイコットも叫ばれた。
相変わらず洗脳された中国のネットユーザーはタチが悪い。台湾に愛情を示す台湾の芸能人を見つけては、中国市場からの締め出しを訴えるなど恫喝を加え、憂さを晴らすわけだが、もちろんそこには中共の黙認、あるいは煽動もあるようだ。そのようにして委縮した芸能人は、自ら進んで中共に迎合し、その操り人形になり、あのソフトパワーの一部になるのである。
中国人の罵声を浴びたスー・チーは大変な衝撃を受けたそうだが、それほど中共が恐ろしいのだろう。彼女のマネージャーは所属事務所を代表し、「スー・チーのイメージ、名声を厳重に傷つけたことに深い憤りを表明する」として、自由時報に謝罪を要求しているが、「私は台湾人だ」と主張することが、それほど本人の名声を傷つけるのか。
台湾芸能界がいかに中国の顔色をうかがっているかがわかるだろう。
ところで自由時報のサイトで誤報とされる記事を見たが、指摘されたような部分がないのは訂正されたのかも知れない。
一方中央社は「スー・チーは国際的に誤解されるを恐れ、外国メディアの記者などに、自分の国籍は台湾だと説明して回った」と伝えているが、こちらはお咎めなしなのだろうか(ちなみに自由時報は中国に迎合をしないため、台湾では最も中国から睨まれるメディアである)。
いずれにせよ、国際的な晴れの舞台に立つ台湾人はみな、こうした中国の政治的圧力を受ける物なのである。
もし国際社会が「台湾」を「中国」と混同することがなければ、そうした不当な圧力も行使しにくくなるはずなのだが。
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カンヌでレッドカーペットを歩くスー・チー
上映前のレッドカーペットを踏むスタッフ、キャストの名簿で、スー・チーの国籍が「台湾」ではなく「中国」になっていることが発覚。主催者は直ちに手書きで事前に「台湾」と修正されたのだが、問題はその後だ。
手書きで「中国」から「台湾」へと修正された名簿
スー・チーが海外のメディアに対し、「私は台湾から来た」と説明して回っていたと台湾紙自由時報が報じたことから、ネット上、台湾からは称賛の声が巻き起こったが、中国からは「台湾独立の狗」といった罵声が上がり、作品ボイコットも叫ばれた。
相変わらず洗脳された中国のネットユーザーはタチが悪い。台湾に愛情を示す台湾の芸能人を見つけては、中国市場からの締め出しを訴えるなど恫喝を加え、憂さを晴らすわけだが、もちろんそこには中共の黙認、あるいは煽動もあるようだ。そのようにして委縮した芸能人は、自ら進んで中共に迎合し、その操り人形になり、あのソフトパワーの一部になるのである。
中国人の罵声を浴びたスー・チーは大変な衝撃を受けたそうだが、それほど中共が恐ろしいのだろう。彼女のマネージャーは所属事務所を代表し、「スー・チーのイメージ、名声を厳重に傷つけたことに深い憤りを表明する」として、自由時報に謝罪を要求しているが、「私は台湾人だ」と主張することが、それほど本人の名声を傷つけるのか。
台湾芸能界がいかに中国の顔色をうかがっているかがわかるだろう。
ところで自由時報のサイトで誤報とされる記事を見たが、指摘されたような部分がないのは訂正されたのかも知れない。
一方中央社は「スー・チーは国際的に誤解されるを恐れ、外国メディアの記者などに、自分の国籍は台湾だと説明して回った」と伝えているが、こちらはお咎めなしなのだろうか(ちなみに自由時報は中国に迎合をしないため、台湾では最も中国から睨まれるメディアである)。
いずれにせよ、国際的な晴れの舞台に立つ台湾人はみな、こうした中国の政治的圧力を受ける物なのである。
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