中国の危険な「日本民族観」を知れーそれでも中国に媚びるか
2014/02/24/Mon
■日本は「強者崇拝」の民族性か
北京大学の陳浩武教授が(おそらく昨年)発表した「明治維新前の中日間の二つの戦争」という一文が中国のネットに出回っている。
その所謂「二つの戦争」のうち一つは白村江の戦いで、当時日本は「唐の国力を見誤り、一戦で勝てると考え、大胆な侵犯を行ったが、唐は徹底的に日本軍を叩いて勝った。日本は唐の真の国力を知り、それ以降は恭順し、遣唐使を派遣して中華文明を学んだ」のだという。
陳浩武・北京大学教授。歴史描写の正確さはともあれ、中国人
の日本民族観を教えてくれる
もう一つは文禄、慶長の役で、「日本は明を試すため倭寇の騒乱を起こししたが、大打撃を受けて敢えて進攻はせず、その代わりに朝鮮を攻撃したものの、明の援軍が平壌で大勝を収め、膠着状態に陥り、そのため豊臣秀吉は憤死した」としている。
以上の歴史の描写の正確さはともかく、それを以って陳浩武は次のように断じている。
「日本の民族的心理の特徴」は「崇強鄙弱、崇尚武功、崇尚戦争、崇尚征服」だと。
ちなみに「崇強鄙弱」とは「強者を崇拝し弱者を軽蔑する」という意味だ。「武功、戦争、制服は尊ぶ」が、しかし「誰かに敗れると、それを崇拝する」というのである。
■中国人が抱く「卑しい日本人」観
恐れ多いことだが 昭和天皇が終戦後にマッカーサーに頭を下げられたことを以って、陳浩武はその民族性だとしている。
そして「日本人はソ連や米国に負けたが中国に負けたとは考えていない。そのため日本人のその心理により、彼らは降伏後、不平で強気なのだ」と結論付けている。
要するに日本は好戦的な野蛮人だが、自分より強い者には卑屈だと言いたいわけだ。
たしかに日本人は古来尚武の精神を受け継いできたが、しかし平時には平和を何より尊ぶ民族であることは言うまでもない。 昭和天皇のマッカーサーへの御訪問は、まさしくそれを象徴されている。
陳浩武の日本民族観は何も彼一人のものではなく、中国人一般にすら抱かれているものである。しかし中国の民族性こそ野蛮にして卑屈と言えるのではないか。あの野蛮さは中国軍隊伝統の残虐な殺戮ぶりを見れば明らかだ。
■中国人こそが強者に媚びる
あの民族、国家が「崇強鄙弱」であることは、戦前の中国に見られた「侮日」の狂奔、あるいは戦時中日本軍の強力さを目の当たりにした後の「敵前逃亡」や「親日」「媚日」を想起するだけですぐにわかる。今日でも中国共産党は貧しい国民やチベット、ウイグル、モンゴル民族を、弱者ゆえにとことん迫害している。
中国人の奴隷心理を嘆いていた魯迅
かつて魯迅は自国の民族性についてこう批判していた(「雑感」、一九二五年)。
<勇者が怒れば強者に刃を抜くが、怯者が怒ると弱者に刃を抜く。救いようのない民族にはいつも多くの英雄がおり、専ら子供たちを睨みつける。この卑怯者どもめ!>
<子供たちは睨まれながら成長する。そしてほかの子供たちを睨みつける。彼らは一生を怒りの中で送るのだ。怒りがこのようなものだから、彼らは一生怒ろうとする。そして二代目、三代目、四代目、さらには末代に至るまで怒り続けるのだ>
自分の欠点を相手の欠点として批判し、自らの自尊心を満足させる欲求不満の人間はどこの世界にもいるが、中国人の日本民族観はまさにそのようなものである。
よく指摘されるように中国人は自らの奴隷心理を認めようとしない。その代わりに日本民族の上にそれを見出したがるのだ。
■「日本人を中国に心服させろ」
さて中共機関紙人民建日報参加の環球時報(電子版)は二月十日、広東海洋大学海洋政治戦略研究室の張建剛主任による時事評論を配信しているが、それも陳浩武とほぼ同様に両国関係史を語り、「我々は日本人特有の崇強鄙弱の民族性をはっきり理解するべきだ」と訴えている。
「日本を心服させろ」と呼びかける張建剛氏(左)。隣は軍事評論家で海軍
の戦略研究に携わる尹卓少将
「日本は今日、歴史問題や釣魚島問題で絶えず中国を挑発している。歴史と現実に照らして中日関係の未来を考えると、世々代々の友好はおそらく中国だけの願いのようだ。一月十九日、自民党は憲法修正(※「今年度の運動方針」の誤り)で「不戦の誓い」を削除する意向を表明し。将来新たな戦争を発動できるようにした」とした上で、読者(全国人民)に対してこう呼び掛けている。
「中国と日本の新たな甲午戦争(※日清戦争)は始まった。ここにおいて中国は実力、心理面において日本を圧迫し、日本人を心服させなければならない」と。
■中国を増長させる日本の媚中勢力
中国の日本の民族性に対する危険な誤解はあの国の民族性からのものである以上、それを解くというのは容易なことではない。
したがって日本側としては、こちらこそが中国の「崇強鄙弱」の性格をはっきり理解し、中国のさまざまな威圧、挑発に決して怯ます、毅然とした姿勢を貫く以外にないのである。
つまり「侮られるな」ということだ。その意味では「自民党」(安倍政権)の方向性は正しいと言えるだろう。
しかしここで最も気がかりとなるのが、政界、財界、文化界、そしてマスメディアなどの媚中勢力の「崇強」心理である。こうしたものがあの国の「鄙弱」を増幅させてきたのだから。
2012年、北京の人民大会堂を訪れた日中友好団体の代表者ら。尖閣諸島
の国有化による両国関係の悪化を憂える表情を懸命に見せている。こうし
た中国の「忠臣」たちも、あの国の誤解を招いているのだ
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■台湾 2・28 時局講演会
日時 平成26年3月2日(日) 14時00分~16時30分 (13時30分開場)
場所 京王プラザホテル 南館4階 錦の間
http://www.keioplaza.co.jp/
講師 蔡焜霖(蔡焜燦氏の実弟)
演題 「台湾の白色テロ 1950年代 ― その実情と現代における意義」
※ 使用言語:日本語
参加費 1,000円 (学生無料)
懇親会
時間:17時00分~19時00分
場所:住友新宿ビル(三角ビル) 49階 「番屋」
会費:4,000円
主催 台湾独立建国聯盟日本本部 TEL 03-3351-2757
■第2回 誰にでもできる台湾料理講座
【日時】3月9日(日)11時30分~14時30分
【場所】 文京福祉センター6階料理教室
(東京都文京区音羽1-22-14)
http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1757
交通:地下鉄有楽町線「護国寺駅」または「江戸川橋駅」徒歩8分(いずれの駅からも600メートル。音羽通り沿い)
【講師】 謝恵芝さん(「台湾チャンネル」キャスター)
張馨文さん(通訳官、文化講師)
【献立】 台湾風水餃子など台湾の家庭料理を数点。
【定員】50名
【参加費】会員、一般ともに1000円
【申込み】必須
準備の都合がありますので、3月7日まで下記へお申し込みください。
[email protected]
【主催】台湾研究フォーラム
【問合せ】070-6484-2624
北京大学の陳浩武教授が(おそらく昨年)発表した「明治維新前の中日間の二つの戦争」という一文が中国のネットに出回っている。
その所謂「二つの戦争」のうち一つは白村江の戦いで、当時日本は「唐の国力を見誤り、一戦で勝てると考え、大胆な侵犯を行ったが、唐は徹底的に日本軍を叩いて勝った。日本は唐の真の国力を知り、それ以降は恭順し、遣唐使を派遣して中華文明を学んだ」のだという。
陳浩武・北京大学教授。歴史描写の正確さはともあれ、中国人
の日本民族観を教えてくれる
もう一つは文禄、慶長の役で、「日本は明を試すため倭寇の騒乱を起こししたが、大打撃を受けて敢えて進攻はせず、その代わりに朝鮮を攻撃したものの、明の援軍が平壌で大勝を収め、膠着状態に陥り、そのため豊臣秀吉は憤死した」としている。
以上の歴史の描写の正確さはともかく、それを以って陳浩武は次のように断じている。
「日本の民族的心理の特徴」は「崇強鄙弱、崇尚武功、崇尚戦争、崇尚征服」だと。
ちなみに「崇強鄙弱」とは「強者を崇拝し弱者を軽蔑する」という意味だ。「武功、戦争、制服は尊ぶ」が、しかし「誰かに敗れると、それを崇拝する」というのである。
■中国人が抱く「卑しい日本人」観
恐れ多いことだが 昭和天皇が終戦後にマッカーサーに頭を下げられたことを以って、陳浩武はその民族性だとしている。
そして「日本人はソ連や米国に負けたが中国に負けたとは考えていない。そのため日本人のその心理により、彼らは降伏後、不平で強気なのだ」と結論付けている。
要するに日本は好戦的な野蛮人だが、自分より強い者には卑屈だと言いたいわけだ。
たしかに日本人は古来尚武の精神を受け継いできたが、しかし平時には平和を何より尊ぶ民族であることは言うまでもない。 昭和天皇のマッカーサーへの御訪問は、まさしくそれを象徴されている。
陳浩武の日本民族観は何も彼一人のものではなく、中国人一般にすら抱かれているものである。しかし中国の民族性こそ野蛮にして卑屈と言えるのではないか。あの野蛮さは中国軍隊伝統の残虐な殺戮ぶりを見れば明らかだ。
■中国人こそが強者に媚びる
あの民族、国家が「崇強鄙弱」であることは、戦前の中国に見られた「侮日」の狂奔、あるいは戦時中日本軍の強力さを目の当たりにした後の「敵前逃亡」や「親日」「媚日」を想起するだけですぐにわかる。今日でも中国共産党は貧しい国民やチベット、ウイグル、モンゴル民族を、弱者ゆえにとことん迫害している。
中国人の奴隷心理を嘆いていた魯迅
かつて魯迅は自国の民族性についてこう批判していた(「雑感」、一九二五年)。
<勇者が怒れば強者に刃を抜くが、怯者が怒ると弱者に刃を抜く。救いようのない民族にはいつも多くの英雄がおり、専ら子供たちを睨みつける。この卑怯者どもめ!>
<子供たちは睨まれながら成長する。そしてほかの子供たちを睨みつける。彼らは一生を怒りの中で送るのだ。怒りがこのようなものだから、彼らは一生怒ろうとする。そして二代目、三代目、四代目、さらには末代に至るまで怒り続けるのだ>
自分の欠点を相手の欠点として批判し、自らの自尊心を満足させる欲求不満の人間はどこの世界にもいるが、中国人の日本民族観はまさにそのようなものである。
よく指摘されるように中国人は自らの奴隷心理を認めようとしない。その代わりに日本民族の上にそれを見出したがるのだ。
■「日本人を中国に心服させろ」
さて中共機関紙人民建日報参加の環球時報(電子版)は二月十日、広東海洋大学海洋政治戦略研究室の張建剛主任による時事評論を配信しているが、それも陳浩武とほぼ同様に両国関係史を語り、「我々は日本人特有の崇強鄙弱の民族性をはっきり理解するべきだ」と訴えている。
「日本を心服させろ」と呼びかける張建剛氏(左)。隣は軍事評論家で海軍
の戦略研究に携わる尹卓少将
「日本は今日、歴史問題や釣魚島問題で絶えず中国を挑発している。歴史と現実に照らして中日関係の未来を考えると、世々代々の友好はおそらく中国だけの願いのようだ。一月十九日、自民党は憲法修正(※「今年度の運動方針」の誤り)で「不戦の誓い」を削除する意向を表明し。将来新たな戦争を発動できるようにした」とした上で、読者(全国人民)に対してこう呼び掛けている。
「中国と日本の新たな甲午戦争(※日清戦争)は始まった。ここにおいて中国は実力、心理面において日本を圧迫し、日本人を心服させなければならない」と。
■中国を増長させる日本の媚中勢力
中国の日本の民族性に対する危険な誤解はあの国の民族性からのものである以上、それを解くというのは容易なことではない。
したがって日本側としては、こちらこそが中国の「崇強鄙弱」の性格をはっきり理解し、中国のさまざまな威圧、挑発に決して怯ます、毅然とした姿勢を貫く以外にないのである。
つまり「侮られるな」ということだ。その意味では「自民党」(安倍政権)の方向性は正しいと言えるだろう。
しかしここで最も気がかりとなるのが、政界、財界、文化界、そしてマスメディアなどの媚中勢力の「崇強」心理である。こうしたものがあの国の「鄙弱」を増幅させてきたのだから。
2012年、北京の人民大会堂を訪れた日中友好団体の代表者ら。尖閣諸島
の国有化による両国関係の悪化を憂える表情を懸命に見せている。こうし
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■台湾 2・28 時局講演会
日時 平成26年3月2日(日) 14時00分~16時30分 (13時30分開場)
場所 京王プラザホテル 南館4階 錦の間
http://www.keioplaza.co.jp/
講師 蔡焜霖(蔡焜燦氏の実弟)
演題 「台湾の白色テロ 1950年代 ― その実情と現代における意義」
※ 使用言語:日本語
参加費 1,000円 (学生無料)
懇親会
時間:17時00分~19時00分
場所:住友新宿ビル(三角ビル) 49階 「番屋」
会費:4,000円
主催 台湾独立建国聯盟日本本部 TEL 03-3351-2757
■第2回 誰にでもできる台湾料理講座
【日時】3月9日(日)11時30分~14時30分
【場所】 文京福祉センター6階料理教室
(東京都文京区音羽1-22-14)
http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1757
交通:地下鉄有楽町線「護国寺駅」または「江戸川橋駅」徒歩8分(いずれの駅からも600メートル。音羽通り沿い)
【講師】 謝恵芝さん(「台湾チャンネル」キャスター)
張馨文さん(通訳官、文化講師)
【献立】 台湾風水餃子など台湾の家庭料理を数点。
【定員】50名
【参加費】会員、一般ともに1000円
【申込み】必須
準備の都合がありますので、3月7日まで下記へお申し込みください。
[email protected]
【主催】台湾研究フォーラム
【問合せ】070-6484-2624