習近平「反安倍キャンペーン」の背景に共産党存亡の危機-それでも対中関係の改善を急ぐか
2014/02/06/Thu
■政権転覆を恐れる中共指導部
香港の親中共メディアである香港経済日報の二月四日の記事が、台湾などで広く話題になっている。
党存亡の危機感を抱く習近平体制
それによると、二〇一二年の北戴河会議(毎年夏に中共の指導者や長老が集まる重要会議)では、中共武漢市委の機関誌、長江日報の「直ちに人心を束ねよ」と題する社説に注目が集まった。
なぜなら、一九四八年十一月四日にも国民党の御用メディアである中央日報もこれと同じタイトルの社説を掲げ、「国民党の特権階層の腐敗が民心を離散させ、これに気付かずにいれば政権崩壊は免れない」と警告していたからだ。
習近平は席上、「中共は目下、内憂外患に直面しているが、弱みは国民党と同様、完全に民衆に見離されていることにあり、つねに中国版ジャスミン革命の危機にさらされている」と述べた。そして胡錦濤や江沢民らとの間で、速やかに民心を束ねることで合意に達し、かくして第十八回中共党大会で総書記に就任するや、民心掌握を最重要の任務とし、腐敗撲滅政策を開始したのだという。
以上の経緯は会議参加者が明らかにしたものだ。
■民心を離散させる中共の横暴姿勢
記事はさらに「習近平は『威望攻略』(先ず威光を確立し、人望を集める)を推進している。民衆の中共荷物印象を変えるには時間がかかるが、しかしもし中共の代弁者によって彼個人の印象を作り出すことに成功すれば、民意は改変できる」との政治ウォッチャーのコメントも紹介している。
それでは中共はどれほど民心を失っているのか。それについて英シンクタンク、王立国際問題研究所のケリーブラウンは二〇一一年六月、「中共は九九%の民心を失っている。主要原因は腐敗であるとともに、政府を監督しようとする民衆に対し、つねに暴力を行使することだ」と指摘している(大紀元報、二月五日)。
北戴河会議で問題となった長江日報の社説も次のように論じていた。
「中国は社会矛盾多発期を迎え、各種の集団的な衝突、抗議事件が多くの地方で発生している。……環境問題がしばしば導火線となっているが、しかし主要原因は政府の失敗にある。民意の軽視、傲慢、横暴、覇道にあり、これらが不満を高めている」(二〇一二年七月三十一日)
北戴河会議で注目された「直ちに人心を束ねよ」と題する長江日報の社説
■習近平の威望のための「関係改善」
さて中共は昨年末の安倍晋三首相の靖国神社参拝を受け、批判キャンペーンを大々的に進めているが、これに関し産経新聞は一月三十一日、次のように報道している。
中国の各国駐在大使は現地紙に安倍首相批判の寄稿を行っている。写
真はニュージーランドの有力紙ドミニオンポストに掲載された中国大使の
一文
―――実際、習政権が国内外で展開する大規模な反日キャンペーンは、実際に日本外交に与えるダメージはほとんどないとの見方もあるぐらいだ。
―――共産党筋は「日本の首相の靖国参拝は、日中関係の問題であると同時に、中国の国内問題でもある」と指摘し、その意味を説明する。
―――「中国政府が日本に強い姿勢を示さないと、国民による政府批判が高まりかねない。内政で成果を挙げられない習政権は、一連の派手な抗議を通じて、自身の対日強硬姿勢を国内にアピールする目的がある」
―――「反日」は中国の構造的な内部矛盾の反映であるならば、日本が靖国で譲歩すれば収まるという性質のものではないことになる。
つまり習近平政権の反日政策は、党存亡の危機を乗り越えるために推進する国内向け「威望攻略」の一環であるわけだ。
日本国内で政党、メディアなどの中国に忠誠を尽くすかのような勢力が、安倍首相の参拝に猛批判を加え、何が何でも日中関係の改善を訴えるのも、習近平の対日恫喝外交を成功させ、その「威望」の向上に寄与するためなのか。
たしかにそうすることは、中共が最も望む「日中友好」の在り方ではある。
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都民のみなさんへ。田母神としお候補を都知事に!
東京都の喫緊の課題は人の生命を守る防災都市作りの強化。これは誰にでもできることではありません。しかし航空自衛隊のトップだった田母神としお候補にだけは誰にも負けない経験、能力、そして強い使命感があります。他の候補者の顔を見渡しながら、そのことの重大さを考えてほしい。
「頑張れ日本!全国行動委員会」埼玉県本部より
第五十七回建国奉祝式典のご案内
神武肇国の古を偲び、我が国及び皇室の弥栄の祈念を込めて、紀元節奉祝の行事「第五十七回建国奉祝式典」を下記の通り挙行いたします。つきましては、皆様お誘い合わせの上奮ってご参加下さいますようご案内申し上げます。
【日時】平成26年2月11日(祝)午後2時より
【会場】さいたま共済会館 5階
(埼玉県さいたま市浦和区岸町7-5-14 電話048-822-3330)
(交通)JR「浦和駅」西口下車、徒歩10分。県庁通りを進み、県庁手前の十字路を左折。
1、紀元節祭 14時11分~15時15分
2、記念講演 15時30分~16時45分
演題「建国記念の日に考える国の危機ーウイグル人の視点から)
講師:イリハム・マハムティ氏(世界ウイグル会議副議長、日本ウイグル協会副議長)
3、直会(懇親会) 17時00分~19時00分
【会費】 参加費1000円・懇親会費500円
【主催】 埼玉建国奉祝会(染谷高実代表)
【後援】 頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部、日本会議埼玉県本部
【問合せ】 070-6484―2624
香港の親中共メディアである香港経済日報の二月四日の記事が、台湾などで広く話題になっている。
党存亡の危機感を抱く習近平体制
それによると、二〇一二年の北戴河会議(毎年夏に中共の指導者や長老が集まる重要会議)では、中共武漢市委の機関誌、長江日報の「直ちに人心を束ねよ」と題する社説に注目が集まった。
なぜなら、一九四八年十一月四日にも国民党の御用メディアである中央日報もこれと同じタイトルの社説を掲げ、「国民党の特権階層の腐敗が民心を離散させ、これに気付かずにいれば政権崩壊は免れない」と警告していたからだ。
習近平は席上、「中共は目下、内憂外患に直面しているが、弱みは国民党と同様、完全に民衆に見離されていることにあり、つねに中国版ジャスミン革命の危機にさらされている」と述べた。そして胡錦濤や江沢民らとの間で、速やかに民心を束ねることで合意に達し、かくして第十八回中共党大会で総書記に就任するや、民心掌握を最重要の任務とし、腐敗撲滅政策を開始したのだという。
以上の経緯は会議参加者が明らかにしたものだ。
■民心を離散させる中共の横暴姿勢
記事はさらに「習近平は『威望攻略』(先ず威光を確立し、人望を集める)を推進している。民衆の中共荷物印象を変えるには時間がかかるが、しかしもし中共の代弁者によって彼個人の印象を作り出すことに成功すれば、民意は改変できる」との政治ウォッチャーのコメントも紹介している。
それでは中共はどれほど民心を失っているのか。それについて英シンクタンク、王立国際問題研究所のケリーブラウンは二〇一一年六月、「中共は九九%の民心を失っている。主要原因は腐敗であるとともに、政府を監督しようとする民衆に対し、つねに暴力を行使することだ」と指摘している(大紀元報、二月五日)。
北戴河会議で問題となった長江日報の社説も次のように論じていた。
「中国は社会矛盾多発期を迎え、各種の集団的な衝突、抗議事件が多くの地方で発生している。……環境問題がしばしば導火線となっているが、しかし主要原因は政府の失敗にある。民意の軽視、傲慢、横暴、覇道にあり、これらが不満を高めている」(二〇一二年七月三十一日)
北戴河会議で注目された「直ちに人心を束ねよ」と題する長江日報の社説
■習近平の威望のための「関係改善」
さて中共は昨年末の安倍晋三首相の靖国神社参拝を受け、批判キャンペーンを大々的に進めているが、これに関し産経新聞は一月三十一日、次のように報道している。
中国の各国駐在大使は現地紙に安倍首相批判の寄稿を行っている。写
真はニュージーランドの有力紙ドミニオンポストに掲載された中国大使の
一文
―――実際、習政権が国内外で展開する大規模な反日キャンペーンは、実際に日本外交に与えるダメージはほとんどないとの見方もあるぐらいだ。
―――共産党筋は「日本の首相の靖国参拝は、日中関係の問題であると同時に、中国の国内問題でもある」と指摘し、その意味を説明する。
―――「中国政府が日本に強い姿勢を示さないと、国民による政府批判が高まりかねない。内政で成果を挙げられない習政権は、一連の派手な抗議を通じて、自身の対日強硬姿勢を国内にアピールする目的がある」
―――「反日」は中国の構造的な内部矛盾の反映であるならば、日本が靖国で譲歩すれば収まるという性質のものではないことになる。
つまり習近平政権の反日政策は、党存亡の危機を乗り越えるために推進する国内向け「威望攻略」の一環であるわけだ。
日本国内で政党、メディアなどの中国に忠誠を尽くすかのような勢力が、安倍首相の参拝に猛批判を加え、何が何でも日中関係の改善を訴えるのも、習近平の対日恫喝外交を成功させ、その「威望」の向上に寄与するためなのか。
たしかにそうすることは、中共が最も望む「日中友好」の在り方ではある。
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第五十七回建国奉祝式典のご案内
神武肇国の古を偲び、我が国及び皇室の弥栄の祈念を込めて、紀元節奉祝の行事「第五十七回建国奉祝式典」を下記の通り挙行いたします。つきましては、皆様お誘い合わせの上奮ってご参加下さいますようご案内申し上げます。
【日時】平成26年2月11日(祝)午後2時より
【会場】さいたま共済会館 5階
(埼玉県さいたま市浦和区岸町7-5-14 電話048-822-3330)
(交通)JR「浦和駅」西口下車、徒歩10分。県庁通りを進み、県庁手前の十字路を左折。
1、紀元節祭 14時11分~15時15分
2、記念講演 15時30分~16時45分
演題「建国記念の日に考える国の危機ーウイグル人の視点から)
講師:イリハム・マハムティ氏(世界ウイグル会議副議長、日本ウイグル協会副議長)
3、直会(懇親会) 17時00分~19時00分
【会費】 参加費1000円・懇親会費500円
【主催】 埼玉建国奉祝会(染谷高実代表)
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