NHKはパイワン族の思いを知れ(附:台湾での「JAPANデビュー」訴訟報道動画)
2013/12/14/Sat
NHK集団訴訟を惹き起したNHKスペシャル「JAPANデビュー」第一回「アジアの“一等国”」。「親日的とも言われる台湾に、今も残る日本統治の深い傷。それは今後アジアの中で生きて行く日本が分かち合わなければならない現実です」なるナレーションで番組を締め括るべく、数々の歴史捏造や印象操作などに手を染めたわけだが、その中で訴訟中最大の争点となったのは「人間動物園」なる作り話だ。
パイワン族の若者たちが一九一〇年、ロンドンで開催された日英博覧会に派遣され、生活文化を見せるショーを行ったことを取り上げ、「当時イギリスやフランスは、博覧会で殖民地の人々を盛んに見世物にしていました。人を展示する人間動物園と呼ばれました。日本はそれを真似たのです」などと断定。そしてショーに参加した男性の娘(高許月妹さん)が父親の写真を見て、その姿を懐かしみ涙する場面を撮影し、番組であたかも日本の父親に対する悪行にショックを受けているかのように仕立て上げたのだった。
かくて東京高裁は十一月二十八日、番組に名誉を棄損されたとする高許さんの訴えを認め、NHKに賠償を命じたのだった。
判決主文分には次のようにあった。
「父親が動物扱いにされ、差別を受けたことを悲しんでいるかのように恣意的に編集した」
「言葉自体が持つ差別的意味合いや不快な響きだけでなく、これによって傷つく人たちがいることへの配慮など、十分な検討や検証を経ることなく、刺激的な目新しさに飛びついて『人間動物園』という言葉を使用したことは、日本を代表する報道機関の看板番組の一つとしては軽率」
「番組は、日本の台湾統治が台湾の人々に深い傷を残したと放送しているが、この番組こそ、その配慮のない取材や編集等によって台湾の人たちや特に高士村の人たち、そして七十九歳と高齢で、父親を誇りに思っている高許の心に深い傷を残したというべき」
NHK敗訴。当然の判決だ
このNHK敗訴の報道は日本だけでなく、台湾でも一斉に行われた。同国でマイノリティとされる原住民のお婆さんが日本のNHKに打ち勝ったのだから大きなニュースにもなろう。
報道は原住民族テレビ(原住民が運営)も十一月三十日に行った。ここは高許月妹さんへの取材も行っている。下にそのニュース動画を、内容の日本語解説と共に掲げよう。NHKにはぜひ見せたい報道である。
(ナレーションの日本語訳)
ーーーーー日本のNHKは二〇〇九年に放送の番組で、「人間動物園」という言葉を使って日本統治時代に殖民政府が台湾原住民を連れて日英博覧会に参加したことを表現したが、その結果高許月妹さんら原住民や日本民間の一万人が種族差別だとの理由で損害賠償訴訟を起こした。東京地裁での一審では敗訴したが、四十二人が控訴した。そのうち三十七人は屏東県牡丹郷高士村のパイワン族で五人は日本人。そして十一月二十八日、東京高裁は一審判決を覆し、NHKに敗訴の判決を下した。パイワン族の高許月妹さんだけが唯一勝訴した。
高許月妹さん:今回の勝訴はとても嬉しい。大事になるのは望まない。勝てればそれでいい。
高許月妹さんは「残念だった。自分も日本教育を受けているのに、日本人から差別的に扱われた。番組放送後、全村を挙げて怒りが高まり、みんなのほとんどが原告になった」と語る。
NHKは日本の台湾殖民統治を伝える番組で、一九一〇年に台湾原住民がロンドンでの日英博覧会に参加したと報道。あわせてその原住民の子供を取材した模様を映したが、写真の上に「人間動物園」とのキャプションを付けた。二審で東京高裁の裁判官は「人間動物園は差別用語と認め、NHKに対し原告で被取材者である高許月妹さんに百万円、およそ二十九万台湾ドルの損害賠償を支払うよう命じた。ーーーーー
パイワン族の立場に立ってこの報道に接すれば、まことに何よりのことと感じる。しかし日本人として見れば、日本の国の恥を曝し、日本人の信用を傷つけたNHKに憤りを禁じ得ない。
そしてそうした思いがあるだけにこそ、NHKのその後の行為には唾棄しないでいられない。東京高裁判決を受け容れず、十二月十一日に上告したことに対してだ。
自国の歴史を貶めようと、国民の受信料を使い、パイワン族の名誉まで蹂躙して日本の先人の名誉を傷つける有害番組を制作、放送したため世論、司法の糾弾を受けながら、なおも自らの行いを正当化しようとするNHK。その品性の卑しさに深い憤りを感じるのだ。
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パイワン族の若者たちが一九一〇年、ロンドンで開催された日英博覧会に派遣され、生活文化を見せるショーを行ったことを取り上げ、「当時イギリスやフランスは、博覧会で殖民地の人々を盛んに見世物にしていました。人を展示する人間動物園と呼ばれました。日本はそれを真似たのです」などと断定。そしてショーに参加した男性の娘(高許月妹さん)が父親の写真を見て、その姿を懐かしみ涙する場面を撮影し、番組であたかも日本の父親に対する悪行にショックを受けているかのように仕立て上げたのだった。
かくて東京高裁は十一月二十八日、番組に名誉を棄損されたとする高許さんの訴えを認め、NHKに賠償を命じたのだった。
判決主文分には次のようにあった。
「父親が動物扱いにされ、差別を受けたことを悲しんでいるかのように恣意的に編集した」
「言葉自体が持つ差別的意味合いや不快な響きだけでなく、これによって傷つく人たちがいることへの配慮など、十分な検討や検証を経ることなく、刺激的な目新しさに飛びついて『人間動物園』という言葉を使用したことは、日本を代表する報道機関の看板番組の一つとしては軽率」
「番組は、日本の台湾統治が台湾の人々に深い傷を残したと放送しているが、この番組こそ、その配慮のない取材や編集等によって台湾の人たちや特に高士村の人たち、そして七十九歳と高齢で、父親を誇りに思っている高許の心に深い傷を残したというべき」
NHK敗訴。当然の判決だ
このNHK敗訴の報道は日本だけでなく、台湾でも一斉に行われた。同国でマイノリティとされる原住民のお婆さんが日本のNHKに打ち勝ったのだから大きなニュースにもなろう。
報道は原住民族テレビ(原住民が運営)も十一月三十日に行った。ここは高許月妹さんへの取材も行っている。下にそのニュース動画を、内容の日本語解説と共に掲げよう。NHKにはぜひ見せたい報道である。
(ナレーションの日本語訳)
ーーーーー日本のNHKは二〇〇九年に放送の番組で、「人間動物園」という言葉を使って日本統治時代に殖民政府が台湾原住民を連れて日英博覧会に参加したことを表現したが、その結果高許月妹さんら原住民や日本民間の一万人が種族差別だとの理由で損害賠償訴訟を起こした。東京地裁での一審では敗訴したが、四十二人が控訴した。そのうち三十七人は屏東県牡丹郷高士村のパイワン族で五人は日本人。そして十一月二十八日、東京高裁は一審判決を覆し、NHKに敗訴の判決を下した。パイワン族の高許月妹さんだけが唯一勝訴した。
高許月妹さん:今回の勝訴はとても嬉しい。大事になるのは望まない。勝てればそれでいい。
高許月妹さんは「残念だった。自分も日本教育を受けているのに、日本人から差別的に扱われた。番組放送後、全村を挙げて怒りが高まり、みんなのほとんどが原告になった」と語る。
NHKは日本の台湾殖民統治を伝える番組で、一九一〇年に台湾原住民がロンドンでの日英博覧会に参加したと報道。あわせてその原住民の子供を取材した模様を映したが、写真の上に「人間動物園」とのキャプションを付けた。二審で東京高裁の裁判官は「人間動物園は差別用語と認め、NHKに対し原告で被取材者である高許月妹さんに百万円、およそ二十九万台湾ドルの損害賠償を支払うよう命じた。ーーーーー
パイワン族の立場に立ってこの報道に接すれば、まことに何よりのことと感じる。しかし日本人として見れば、日本の国の恥を曝し、日本人の信用を傷つけたNHKに憤りを禁じ得ない。
そしてそうした思いがあるだけにこそ、NHKのその後の行為には唾棄しないでいられない。東京高裁判決を受け容れず、十二月十一日に上告したことに対してだ。
自国の歴史を貶めようと、国民の受信料を使い、パイワン族の名誉まで蹂躙して日本の先人の名誉を傷つける有害番組を制作、放送したため世論、司法の糾弾を受けながら、なおも自らの行いを正当化しようとするNHK。その品性の卑しさに深い憤りを感じるのだ。
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