二審敗訴のNHKが上告!「JAPANデビュー」の非を認めない上層部の保身か
2013/12/13/Fri
東京高裁は十一月二十八日、日本の台湾統治史を台湾人への虐殺、弾圧史に仕立てたNHKの歴史捏造番組「JAPANデビュー」第一回「アジアの“一等国”」(二〇〇九年四月五日放送)を巡るNHK集団訴訟の二審で日本人とパイワン族で構成される原告に勝訴の判決を言い渡した。
「人間動物園」というエピソードをでっち上げ、日本の残忍さを強調するため、パイワン族女性の発言を恣意的に編集した件に関してだ。
産経新聞は十二月十日、それについての解説を行っている。この問題の経緯を知らない人々にとっても、実にわかりやすい内容である。
―――1910年にロンドンで開かれた日英博覧会で、台湾先住民族のパイワン族が日本によって「人間動物園」として展示され、台湾では現在も日本統治の傷が残る-とした内容だった。
―――だが、高裁の判決文は結論部分で「本件番組は日本の台湾統治が台湾の人々に深い傷を残したと放送しているが、本件番組こそ、その配慮のない取材や編集等によって、台湾の人たちや控訴人の心に深い傷を残した」と断じた。
―――賠償を認められたのは、原告団の一人でパイワン族の高許月妹さん(番組では「高許月」と誤記)。放送で父の写真を見せられた高許さんは日本語で「かなしい」と発言。「生前、父親は博覧会について子供たちに語ることはありませんでした」とのナレーションが流れた後、高許さんがパイワン語で話す映像に「悲しいね。この出来事の重さ語りきれない」との日本語字幕が表示された。
―――しかし、高許さんは放送後「突然の父の写真に、自然に涙が流れた」と説明。原告側は高許さんが「父が懐かしい、愛しい」との意味で「かなしい」と語ったと訴え、取材時に「『人間動物園』とも『見せ物』という言葉も使わず、写真を見せられた」として、発言の真意をくんでいない恣意的編集と主張した。
―――2審も恣意的編集は認定しなかったものの、当時の高許さんの日本語能力が減退していた可能性や、スタッフからの説明を侮辱と受け取り、困惑した可能性を指摘。意味ありげなナレーションを加えたことも「あまりにも短絡的」とし、「博覧会で見せ物にされたとの先入観を持っていたため、取材協力者の好意を土足で踏みにじるような結果を招いた」と結論づけた。
―――同番組をめぐっては、台湾統治下の暴動・鎮圧を「日台戦争」と表現▽台北一中の南方系台湾人を漢民族と紹介▽台湾の中学教科書が大きな功績と伝える後藤新平の諸政策などを「日本統治の深い傷」と表現-など、判決が指摘した以外にも「表現の自由」では片付かない多くの問題点が明らかになっている。
記事はこのように判決を振り返った上で、次のように論じる。
―――松本氏(松本正之NHK会長)は3日の衆院総務委員会で、平成23年に会長に就任後、番組内容を事前確認するNHKの考査部門を会長直属組織にするなど「再発防止策」を強化したことを説明した。
―――松本氏にとって「JAPANデビュー」裁判は福地茂雄前会長から引き継いだ「負の遺産」だった。
―――台湾の人々を傷つけた番組作りを断罪した今回の判決を真摯に受け止めることは、負の遺産から脱却しようとするNHKの姿勢を示すことにもなる。
NHKは判決を「真摯に受け止める」ことができるか否か。この一点にこそ良識ある国民の関心が集まっていたのだが……。
十一日になり、NHKは判決を不服として上告した。
番組放送直後に全国及び台湾からの抗議を浴びて以来、一貫して「番組に問題なし」と繰り返し、さまざまな虚言、詭弁を弄して自己正当化を図って来たNHK。「高裁判決は名誉毀損に関する従来の最高裁判断とは異なる。最高裁に上告し、判断を仰ぎたい。NHKの考えは裁判の中で主張していく」(産経、十二日)と声明し、最後の最後まで人を欺くつもりらしい。
ここまで恥も外聞もなく、嘘を重ねて来たのだ。今更非を認めることなどできないのだろう。敗訴の責任を問われたくない松本会長ら上層部の、保身の思惑もあるのではないか。
期限ぎりぎりの上告提起となったがだが、勝算はあるのか。きっと第四権力たるNHKに迎合し、同局の主張を無批判に容れた一審判決の如きを期待しているのは間違いない。
いずれにせよ、NHKの抵抗は歓迎すべきだ。そもそもNHK訴訟の目的には、同局の腐敗、欺瞞、売国体質を白日の下に曝すというのもあるのだから、多いにそれを曝け出させよう。
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参考動画(NHK訴訟の経緯説明は17:40~)
【台湾チャンネル】日台交流頻道第10回、日台原告団がNHKに勝利![桜H25/12/12]
公開日: 2013/12/12
日本と台湾の交流情報を、日本語と台湾の言語で同時にお送りする情報番組。今回は、中国が東シナ海に設定した「防空識別圏」に対し、台湾の馬英九政権がどのように対応しているのか解説するほか、台湾で開催された「ラリー日本2013」について御紹介させていただきます。また、先日東京高裁で下った「NHK一万人集団訴訟控訴審判決」について、改めて解説させて頂きます。キャスター:永山英樹・謝恵芝
「人間動物園」というエピソードをでっち上げ、日本の残忍さを強調するため、パイワン族女性の発言を恣意的に編集した件に関してだ。
産経新聞は十二月十日、それについての解説を行っている。この問題の経緯を知らない人々にとっても、実にわかりやすい内容である。
―――1910年にロンドンで開かれた日英博覧会で、台湾先住民族のパイワン族が日本によって「人間動物園」として展示され、台湾では現在も日本統治の傷が残る-とした内容だった。
―――だが、高裁の判決文は結論部分で「本件番組は日本の台湾統治が台湾の人々に深い傷を残したと放送しているが、本件番組こそ、その配慮のない取材や編集等によって、台湾の人たちや控訴人の心に深い傷を残した」と断じた。
―――賠償を認められたのは、原告団の一人でパイワン族の高許月妹さん(番組では「高許月」と誤記)。放送で父の写真を見せられた高許さんは日本語で「かなしい」と発言。「生前、父親は博覧会について子供たちに語ることはありませんでした」とのナレーションが流れた後、高許さんがパイワン語で話す映像に「悲しいね。この出来事の重さ語りきれない」との日本語字幕が表示された。
―――しかし、高許さんは放送後「突然の父の写真に、自然に涙が流れた」と説明。原告側は高許さんが「父が懐かしい、愛しい」との意味で「かなしい」と語ったと訴え、取材時に「『人間動物園』とも『見せ物』という言葉も使わず、写真を見せられた」として、発言の真意をくんでいない恣意的編集と主張した。
―――2審も恣意的編集は認定しなかったものの、当時の高許さんの日本語能力が減退していた可能性や、スタッフからの説明を侮辱と受け取り、困惑した可能性を指摘。意味ありげなナレーションを加えたことも「あまりにも短絡的」とし、「博覧会で見せ物にされたとの先入観を持っていたため、取材協力者の好意を土足で踏みにじるような結果を招いた」と結論づけた。
―――同番組をめぐっては、台湾統治下の暴動・鎮圧を「日台戦争」と表現▽台北一中の南方系台湾人を漢民族と紹介▽台湾の中学教科書が大きな功績と伝える後藤新平の諸政策などを「日本統治の深い傷」と表現-など、判決が指摘した以外にも「表現の自由」では片付かない多くの問題点が明らかになっている。
記事はこのように判決を振り返った上で、次のように論じる。
―――松本氏(松本正之NHK会長)は3日の衆院総務委員会で、平成23年に会長に就任後、番組内容を事前確認するNHKの考査部門を会長直属組織にするなど「再発防止策」を強化したことを説明した。
―――松本氏にとって「JAPANデビュー」裁判は福地茂雄前会長から引き継いだ「負の遺産」だった。
―――台湾の人々を傷つけた番組作りを断罪した今回の判決を真摯に受け止めることは、負の遺産から脱却しようとするNHKの姿勢を示すことにもなる。
NHKは判決を「真摯に受け止める」ことができるか否か。この一点にこそ良識ある国民の関心が集まっていたのだが……。
十一日になり、NHKは判決を不服として上告した。
番組放送直後に全国及び台湾からの抗議を浴びて以来、一貫して「番組に問題なし」と繰り返し、さまざまな虚言、詭弁を弄して自己正当化を図って来たNHK。「高裁判決は名誉毀損に関する従来の最高裁判断とは異なる。最高裁に上告し、判断を仰ぎたい。NHKの考えは裁判の中で主張していく」(産経、十二日)と声明し、最後の最後まで人を欺くつもりらしい。
ここまで恥も外聞もなく、嘘を重ねて来たのだ。今更非を認めることなどできないのだろう。敗訴の責任を問われたくない松本会長ら上層部の、保身の思惑もあるのではないか。
期限ぎりぎりの上告提起となったがだが、勝算はあるのか。きっと第四権力たるNHKに迎合し、同局の主張を無批判に容れた一審判決の如きを期待しているのは間違いない。
いずれにせよ、NHKの抵抗は歓迎すべきだ。そもそもNHK訴訟の目的には、同局の腐敗、欺瞞、売国体質を白日の下に曝すというのもあるのだから、多いにそれを曝け出させよう。
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参考動画(NHK訴訟の経緯説明は17:40~)
【台湾チャンネル】日台交流頻道第10回、日台原告団がNHKに勝利![桜H25/12/12]
公開日: 2013/12/12
日本と台湾の交流情報を、日本語と台湾の言語で同時にお送りする情報番組。今回は、中国が東シナ海に設定した「防空識別圏」に対し、台湾の馬英九政権がどのように対応しているのか解説するほか、台湾で開催された「ラリー日本2013」について御紹介させていただきます。また、先日東京高裁で下った「NHK一万人集団訴訟控訴審判決」について、改めて解説させて頂きます。キャスター:永山英樹・謝恵芝