外務省「尖閣動画」中国語版の公開に思う(附:動画)
2013/12/12/Thu
外務省は十月、尖閣諸島が日本の固有の領土であることを説明する動画の日本語版と英語版を公式HP上で公開。中国政府、そして台湾政府はただちに「こちらの国有領土だ」と反論する声明を出したが、こうした日本の対外宣伝戦でのかつてない「反撃」に相当慌てたのだと思う。何しろ動画は次のように、歴史の真実を明らかにし、自分たちの主張宣伝の虚構性を実証するものだからだ。
―――皆さん、尖閣諸島をご存知ですか?尖閣諸島には村がありました。日本政府は尖閣諸島の領有状況を慎重に調査した結果、尖閣諸島がいずれの国の支配も及んでいないことを確認した上で、一八九五年沖縄県への編入を閣議決定しました。翌年、福岡県出身の実業家古賀辰四郎は、尖閣諸島の一部を国から借りて鰹節工場などの事業を開始。尖閣諸島に人々が移り住みました。最盛期には二百人以上の島民が暮らしていました。一九五一年のサンフランシスコ平和条約で、尖閣諸島は沖縄の一部としてアメリカの施政権下に置かれましたが、一九七二年の沖縄返還協定で、日本に返還されました。中国は一九七〇年代まで日本による尖閣諸島の実効支配やサンフランシスコ平和条約に基づき、尖閣諸島がアメリカの施政権下に置かれていたことについても、何ら異議を唱えることがなかったばかりか、尖閣諸島を日本領として地図や新聞記事に記載していました。このように尖閣諸島は、現在に至るまで疑いのない日本の領土なのです。
そして同省は十一月十一日になり、いよいよ中国語版も公開した。中国向けの簡略漢字版と、台湾などに向けた正漢字版の二つだ。
中国、台湾の政府にとっては更に脅威と映っていることだろう。しかし想像だが、もしかしたら前回ほどは日本批判で騒がないのではないか。自国民にだけは見せたくないとの思いで、臭い物には蓋でもするか。
だから両国国民にはぜひ見せたい。
だが思うに、実際に中国国民に見せたところで、それであの人々の反日感情が緩和されるとは思えない。そもそも反日を叫ぶ連中は、そうしたい欲求のある層であり、それらには歴史の真実などどうでもいい。
一方、台湾国民になら歴史の真実の理解は期待できる。なぜならこちらは在台中国人の一部を除き、反日で憂さ晴らしをすることはしないからだ。逆に日本に対する信頼感は強く、理性で物事を判断することができる。
ただ反日でない分、一般的には尖閣問題への関心は薄く、その意味ではこちらも、動画には大した興味を示さないかも知れない。
しかしそれでは困るのである。
日本が台湾国民に期待しなければならないのは、台湾政府の尖閣領有権の主張が完全なでっち上げであるばかりか、台湾を中国の一部とする主張に繋がり、そして中国の台湾に対する統一戦線工作に利用されているという現況に気が付きことだ。そして中国の戦略にとって尖閣奪取は、台湾攻略の前提と位置付けられていると認識し、それに危機感を高めることである。
つまり台湾国民が日本の領有権を認めることは、台湾の安全保障にとって欠かすことができないと教えなければならないのだ。
外務省は台湾国民向けの動画で、そこまで踏み込んだ内容で発信できないものか。
そこに「日本もまた台湾と共に中国の脅威からこの第一列島線の平和と繁栄を守る決意だ」とのメッセージでも添えるなら、国際社会で孤立感を深める台湾国民の多くは、これで一気に覚醒すると思うがどうだろう。
政府・外務省が中国への配慮で台湾との関係強化のメッセージを発せられないのはよくわかるが、中国の軍事的脅威がここまで東アジア全体を覆い尽くしつつある今日、もはや敵に媚びて友を無視するような愚行はいっさい許されなくなっているのである。
それはともかく、これからは国民もまた可能な限り、今回公開の中国語版動画を国外に拡散して行くべきだ。
外務省「尖閣諸島に関する動画」
日本語
中国語(正漢字)
中国語(簡略漢字)
*******************************************
ブログランキング参加中
運動を拡大したいので、
よろしければクリックをお願いします。
↓↓
モバイルはこちら → http://blog.with2.net/link.php
link.php
―――皆さん、尖閣諸島をご存知ですか?尖閣諸島には村がありました。日本政府は尖閣諸島の領有状況を慎重に調査した結果、尖閣諸島がいずれの国の支配も及んでいないことを確認した上で、一八九五年沖縄県への編入を閣議決定しました。翌年、福岡県出身の実業家古賀辰四郎は、尖閣諸島の一部を国から借りて鰹節工場などの事業を開始。尖閣諸島に人々が移り住みました。最盛期には二百人以上の島民が暮らしていました。一九五一年のサンフランシスコ平和条約で、尖閣諸島は沖縄の一部としてアメリカの施政権下に置かれましたが、一九七二年の沖縄返還協定で、日本に返還されました。中国は一九七〇年代まで日本による尖閣諸島の実効支配やサンフランシスコ平和条約に基づき、尖閣諸島がアメリカの施政権下に置かれていたことについても、何ら異議を唱えることがなかったばかりか、尖閣諸島を日本領として地図や新聞記事に記載していました。このように尖閣諸島は、現在に至るまで疑いのない日本の領土なのです。
そして同省は十一月十一日になり、いよいよ中国語版も公開した。中国向けの簡略漢字版と、台湾などに向けた正漢字版の二つだ。
中国、台湾の政府にとっては更に脅威と映っていることだろう。しかし想像だが、もしかしたら前回ほどは日本批判で騒がないのではないか。自国民にだけは見せたくないとの思いで、臭い物には蓋でもするか。
だから両国国民にはぜひ見せたい。
だが思うに、実際に中国国民に見せたところで、それであの人々の反日感情が緩和されるとは思えない。そもそも反日を叫ぶ連中は、そうしたい欲求のある層であり、それらには歴史の真実などどうでもいい。
一方、台湾国民になら歴史の真実の理解は期待できる。なぜならこちらは在台中国人の一部を除き、反日で憂さ晴らしをすることはしないからだ。逆に日本に対する信頼感は強く、理性で物事を判断することができる。
ただ反日でない分、一般的には尖閣問題への関心は薄く、その意味ではこちらも、動画には大した興味を示さないかも知れない。
しかしそれでは困るのである。
日本が台湾国民に期待しなければならないのは、台湾政府の尖閣領有権の主張が完全なでっち上げであるばかりか、台湾を中国の一部とする主張に繋がり、そして中国の台湾に対する統一戦線工作に利用されているという現況に気が付きことだ。そして中国の戦略にとって尖閣奪取は、台湾攻略の前提と位置付けられていると認識し、それに危機感を高めることである。
つまり台湾国民が日本の領有権を認めることは、台湾の安全保障にとって欠かすことができないと教えなければならないのだ。
外務省は台湾国民向けの動画で、そこまで踏み込んだ内容で発信できないものか。
そこに「日本もまた台湾と共に中国の脅威からこの第一列島線の平和と繁栄を守る決意だ」とのメッセージでも添えるなら、国際社会で孤立感を深める台湾国民の多くは、これで一気に覚醒すると思うがどうだろう。
政府・外務省が中国への配慮で台湾との関係強化のメッセージを発せられないのはよくわかるが、中国の軍事的脅威がここまで東アジア全体を覆い尽くしつつある今日、もはや敵に媚びて友を無視するような愚行はいっさい許されなくなっているのである。
それはともかく、これからは国民もまた可能な限り、今回公開の中国語版動画を国外に拡散して行くべきだ。
外務省「尖閣諸島に関する動画」
日本語
中国語(正漢字)
中国語(簡略漢字)
*******************************************
ブログランキング参加中
運動を拡大したいので、
よろしければクリックをお願いします。
↓↓
モバイルはこちら → http://blog.with2.net/link.php
link.php