野球「日台戦」(楽天vs義大)での感動逸話と思想弾圧疑惑 (付:現地報道動画)
2013/11/18/Mon
野球のアジアシリーズが十一月十五日に台湾で開幕。この日、日本代表の楽天は台中の洲際球場で台湾の義大に6―1で勝っているが、試合前のセレモニーではベンチ前に整列し、現地の言葉で「東日本大震災時の皆さんの援助に心から感謝します」と書いた横断幕を広げ、観客から拍手を浴びている。
試合前に台湾国民に対して謝意を表した楽天の選手たち。大きな拍手を浴びた
八~十日に台北で行われた日台戦でも日本代表の「侍JAPAN」が同様の横断幕を広げており、日台の友情がもたらす感動の輪はさらに広がりを見せたことだろう。
さて、台北での日台戦の会場では、台湾独立運動を推進する公投護台湾聯盟と台湾独立建国大旗隊のメンバーが、台湾が「チャイニーズタイペイ」(中国の台北)ではなく「台湾」であることを内外にアピールするため、将来の台湾国の国旗に見立てた「緑色台湾旗」を掲げ、台湾代表を応援した。
また併せて日章旗も掲げて日本代表も応援したが、それは日本への友情表明であるとともに、日本及び日本人であるなら「台湾アピール」を理解できるはずだとの信頼感の表れだったと受け止めていい。
そして十五日の会場でも、やはり二団体のメンバーが緑色台湾旗と日章旗を広げて観戦したのだが、ここでトラブルが発生した。
緑色台湾旗と日章旗で観戦していたメンバーたちだが…
主催側のスタッフ(警備担当と思われる)十数名が、女性メンバー二人に緑色台湾旗を広げないよう要求したためだ。
確かに当日の規則により、大きめの旗の持ち込みは禁止されてはいた。しかし場内では至る所で青天白日国旗(中華民国旗)、日章旗、野球チーム旗が振られており、「なぜこの旗だけはだめなのか」ということで揉めた。
ちなみに緑色台湾旗は、国民党政権が快く思わない台湾独立派の旗である(憎悪の対象と言ってもいい)。そこで目の敵にされたか、と誰もが疑うことだろう。
スタッフの態度は横暴だった。女性メンバーから旗を奪い取り、竿をへし折るとともに、女性らを殴打した。紛糾の模様を撮影する男性メンバーにも蹴りを入れている。
主催者によって旗は有無を言わさず奪い取られ、このように
メンバーが撮影した動画はマスメディアによって全国に流された。翌日は二団体も記者会見を開き、主催者の不条理さを批判した。
主催者から受けた暴行の模様をマスコミに説明するメンバーたち
台中市の体育課長は「言論の自由は尊重すべきだが、球場で応援する時に訴えを行うのは相応しくない」と述べている。
つまり「スポーツに政治を持ち込むな」といいたいようである。それでは国際試合の観戦でナショナリズムの発露を禁じるようなものではないか。なぜならこれは「政治」を超越した「民族」の次元の問題だからだ。
もし中華民国を世界にアピールするとの「政治」目的で青天白日旗を振ったとしても、主催者は取り締まりを行わないはずだ。
あるいは中国統一のアピールで五星紅旗を振ってもだ。少なくとも国民党なら、見て見ぬふりをすることだろう。もっともこの場合、今度は観客が黙ってはいないと思うが。
いずれにせよ、今回の事件には思想弾圧の臭いが漂う。
【過去の関連記事】
注目を!11・8野球「日台戦」で「チャイニーズタイペイ」呼称ボイコット行動 13/11/08
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2246.html
野球「日台戦」で見られた両国の真心ー台湾感謝と「チャイニーズタイペイ」の呼称拒否 13/11/09
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2247.html
感動広げる日台野球―侍ジャパンが再び感謝の横断幕 13/11/11
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2248.html
*******************************************
ブログランキング参加中
運動を拡大したいので、
よろしければクリックをお願いします。
↓↓
モバイルはこちら → http://blog.with2.net/link.php
link.php
緑色台湾旗事件を報じる台湾のテレビニュース
試合前に台湾国民に対して謝意を表した楽天の選手たち。大きな拍手を浴びた
八~十日に台北で行われた日台戦でも日本代表の「侍JAPAN」が同様の横断幕を広げており、日台の友情がもたらす感動の輪はさらに広がりを見せたことだろう。
さて、台北での日台戦の会場では、台湾独立運動を推進する公投護台湾聯盟と台湾独立建国大旗隊のメンバーが、台湾が「チャイニーズタイペイ」(中国の台北)ではなく「台湾」であることを内外にアピールするため、将来の台湾国の国旗に見立てた「緑色台湾旗」を掲げ、台湾代表を応援した。
また併せて日章旗も掲げて日本代表も応援したが、それは日本への友情表明であるとともに、日本及び日本人であるなら「台湾アピール」を理解できるはずだとの信頼感の表れだったと受け止めていい。
そして十五日の会場でも、やはり二団体のメンバーが緑色台湾旗と日章旗を広げて観戦したのだが、ここでトラブルが発生した。
緑色台湾旗と日章旗で観戦していたメンバーたちだが…
主催側のスタッフ(警備担当と思われる)十数名が、女性メンバー二人に緑色台湾旗を広げないよう要求したためだ。
確かに当日の規則により、大きめの旗の持ち込みは禁止されてはいた。しかし場内では至る所で青天白日国旗(中華民国旗)、日章旗、野球チーム旗が振られており、「なぜこの旗だけはだめなのか」ということで揉めた。
ちなみに緑色台湾旗は、国民党政権が快く思わない台湾独立派の旗である(憎悪の対象と言ってもいい)。そこで目の敵にされたか、と誰もが疑うことだろう。
スタッフの態度は横暴だった。女性メンバーから旗を奪い取り、竿をへし折るとともに、女性らを殴打した。紛糾の模様を撮影する男性メンバーにも蹴りを入れている。
主催者によって旗は有無を言わさず奪い取られ、このように
メンバーが撮影した動画はマスメディアによって全国に流された。翌日は二団体も記者会見を開き、主催者の不条理さを批判した。
主催者から受けた暴行の模様をマスコミに説明するメンバーたち
台中市の体育課長は「言論の自由は尊重すべきだが、球場で応援する時に訴えを行うのは相応しくない」と述べている。
つまり「スポーツに政治を持ち込むな」といいたいようである。それでは国際試合の観戦でナショナリズムの発露を禁じるようなものではないか。なぜならこれは「政治」を超越した「民族」の次元の問題だからだ。
もし中華民国を世界にアピールするとの「政治」目的で青天白日旗を振ったとしても、主催者は取り締まりを行わないはずだ。
あるいは中国統一のアピールで五星紅旗を振ってもだ。少なくとも国民党なら、見て見ぬふりをすることだろう。もっともこの場合、今度は観客が黙ってはいないと思うが。
いずれにせよ、今回の事件には思想弾圧の臭いが漂う。
【過去の関連記事】
注目を!11・8野球「日台戦」で「チャイニーズタイペイ」呼称ボイコット行動 13/11/08
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2246.html
野球「日台戦」で見られた両国の真心ー台湾感謝と「チャイニーズタイペイ」の呼称拒否 13/11/09
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2247.html
感動広げる日台野球―侍ジャパンが再び感謝の横断幕 13/11/11
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2248.html
*******************************************
ブログランキング参加中
運動を拡大したいので、
よろしければクリックをお願いします。
↓↓
モバイルはこちら → http://blog.with2.net/link.php
link.php
緑色台湾旗事件を報じる台湾のテレビニュース