罠か?日本の市議が中国で拘束
2013/11/17/Sun
中国外交部の洪磊副報道官は十一月十五日の定例記者会見で、「愛知県稲沢市の桜木琢磨市議会議員が広東省広州の白雲国際空港から出国しようとした際、覚醒剤を所持していたため、公安当局に拘束され、広東省の看守所に勾留されている。公安当局は日本の駐広州総領事館に連絡し、領事館職員が面会した。事件は調査中」であると説明した。
日本での報道によると桜木氏は、自身が経営する貿易会社の仕事で十月二十九日に中国へ渡航し、三十一日に帰国する際、同空港での手荷物検査でスーツケースの中から覚醒剤約三キロが見つかった。桜木氏は面会に来た領事館職員に対し、「何も知らなかった」「他人の荷物を預かっただけだ」と犯行を否定している。「ナイジェリア人から託された」との情報もある。
中国の刑法によれば覚醒剤所持の最高刑は無期懲役で、密輸の場合の最高刑は死刑だ。
国内の一部メディアは桜木氏が対中外交などについて保守的な立場で発言していたことに触れている。
たとえばFNNも「市議会の議事録によれば、これまで、中国の歴史教育を疑問視していたほか、日本の外交に対しても、2007年8月、『戦後60年を過ぎても、中国・韓国に謝罪をさせられているが、なぜこれをやめないのか』と発言していた」とし、「過去のこうした発言と、今回の身柄拘束に関連がある可能性」の有無に着眼したが、果たしてどうか。
これについて中国問題の専門家は次のような見方だ。
「中国が歴史問題で、そこまで日本人を陥れるとは考えにくいとは思うんですけどね。金銭がからむトラブルだと、嫌がらせのために、物を入れることも、かつて、なかったわけじゃないので、そういうことなら、あってもおかしくない」(富坂聰氏)
「その可能性は低い。中国では麻薬犯罪が多く、マフィアは軍や地方政府の一部とも結びついている。それだけに中国政府は頭を悩ませており、そういうところに外国人が入ってきたら、見せしめとして厳罰で臨むのではないか」(宮崎正弘氏)
しかし、一つの可能性として、こういう見方はどうだろう。
まずは桜木氏拘束の報に接した日本国内の保守層の反応を考えるに、きっと大勢の人々が「自分も反中発言を繰り返してきた。訪中すれば同じ目に遭うのではないか」と恐れ戦いていることだろう。
さらに、今後訪中しなければならない時の安全を期し、「これからは反中国的な発言を控えよう」と心に決めた政治家、企業関係者や学者も、おそらく少なくあるまい。
マスメディアにしても、「反中国報道にはこれまで以上に慎重したい」との思いが頭をよぎったはず。
このように中国からすれば、桜木氏の拘束は日本人に対する格好の「恫喝」「見せしめ」になったわけだ。
夕刊フジは「日中間の新たな火種となりそうだ。事件の真相は明らかになっていないが、桜木市議は中国に対する厳しい発言で知られる対中強硬派。中国側が日本政府との取引材料に使うとの見方も浮上している」とも書いている。
これまでになく中国に強硬な姿勢を示す日本の政府、国民世論に対し、揺さぶりをかけたという側面も今回の事件にはあるのではないか。何しろ中国の政治文化は「恫喝文化」でもある。
何しろ中国の政治文化は「恫喝文化」だ。ありとあらゆる謀略が考えられる。
そうしたことをさまざま考えるにつけ、やはり桜木氏は何らかの罠に掛かってしまったのではないかと思えてくるが、どうか。
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日本での報道によると桜木氏は、自身が経営する貿易会社の仕事で十月二十九日に中国へ渡航し、三十一日に帰国する際、同空港での手荷物検査でスーツケースの中から覚醒剤約三キロが見つかった。桜木氏は面会に来た領事館職員に対し、「何も知らなかった」「他人の荷物を預かっただけだ」と犯行を否定している。「ナイジェリア人から託された」との情報もある。
中国の刑法によれば覚醒剤所持の最高刑は無期懲役で、密輸の場合の最高刑は死刑だ。
国内の一部メディアは桜木氏が対中外交などについて保守的な立場で発言していたことに触れている。
たとえばFNNも「市議会の議事録によれば、これまで、中国の歴史教育を疑問視していたほか、日本の外交に対しても、2007年8月、『戦後60年を過ぎても、中国・韓国に謝罪をさせられているが、なぜこれをやめないのか』と発言していた」とし、「過去のこうした発言と、今回の身柄拘束に関連がある可能性」の有無に着眼したが、果たしてどうか。
これについて中国問題の専門家は次のような見方だ。
「中国が歴史問題で、そこまで日本人を陥れるとは考えにくいとは思うんですけどね。金銭がからむトラブルだと、嫌がらせのために、物を入れることも、かつて、なかったわけじゃないので、そういうことなら、あってもおかしくない」(富坂聰氏)
「その可能性は低い。中国では麻薬犯罪が多く、マフィアは軍や地方政府の一部とも結びついている。それだけに中国政府は頭を悩ませており、そういうところに外国人が入ってきたら、見せしめとして厳罰で臨むのではないか」(宮崎正弘氏)
しかし、一つの可能性として、こういう見方はどうだろう。
まずは桜木氏拘束の報に接した日本国内の保守層の反応を考えるに、きっと大勢の人々が「自分も反中発言を繰り返してきた。訪中すれば同じ目に遭うのではないか」と恐れ戦いていることだろう。
さらに、今後訪中しなければならない時の安全を期し、「これからは反中国的な発言を控えよう」と心に決めた政治家、企業関係者や学者も、おそらく少なくあるまい。
マスメディアにしても、「反中国報道にはこれまで以上に慎重したい」との思いが頭をよぎったはず。
このように中国からすれば、桜木氏の拘束は日本人に対する格好の「恫喝」「見せしめ」になったわけだ。
夕刊フジは「日中間の新たな火種となりそうだ。事件の真相は明らかになっていないが、桜木市議は中国に対する厳しい発言で知られる対中強硬派。中国側が日本政府との取引材料に使うとの見方も浮上している」とも書いている。
これまでになく中国に強硬な姿勢を示す日本の政府、国民世論に対し、揺さぶりをかけたという側面も今回の事件にはあるのではないか。何しろ中国の政治文化は「恫喝文化」でもある。
何しろ中国の政治文化は「恫喝文化」だ。ありとあらゆる謀略が考えられる。
そうしたことをさまざま考えるにつけ、やはり桜木氏は何らかの罠に掛かってしまったのではないかと思えてくるが、どうか。
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