台湾人が願うは「台湾独立」―日米同盟が重んじるべき自決権
2013/11/03/Sun
奉祝明治節
■世論調査―「台湾と中国は別の国」との認識が八割
台湾の最大野党、民進党が六月に行った世論調査で、いかに台中関係の捉えるかとの質問への回答では、「一辺一国(それぞれ別の国)」が五四.九%で、「特殊な国と国の関係」が二五.三%。それに対して「一国二地区」(馬英九総統が定義)が九.八%、「両岸一国」が二.五%。
このように合計八〇・二%もが、台湾と中国は互いに隷属しない別個の国であるとの現状を認めていた。
また世論調査会社TISR(台湾指標民調)が十月下旬に発表した世論調査は、中国の要求に応じて馬英九政権が締結する可能性がある台中間の平和協定について質問を行った。「統一を平和協定の目標とするべきか」と。それに対する答えは「いいえ」が六七・九%。「はい」はわずか一七・二%だった。
■七割は「台湾独立」支持で馬総統と対峙
一方、台湾のケーブルテレビ・TVBSが十月下旬に実施した世論調査によると、「両岸関係」(台中関係)に関し、六四%は「現状維持」(中華民国体制の維持)を望み、二四%が台湾の「独立」を望み、七%が中国との「統一」を望むと答えた。
台湾の世論調査で「独立か統一か」との設問はよく見られるが、たいていは今回の如く「現状維持」との答えが六割前後を占めている。
しかし「現状維持」とは「独立か統一か」「台湾人か中国人か」などを巡る社会的摩擦を避けるための「外交辞令」的な表現でもある。そこで今回の調査で興味深かったのは、「独立か統一か」の二者択一の設問も行ったことだ。その結果、「独立」は七一%に達し、「統一」は一八%だった。未回答は一四%。
中国政府が平和統一の要求圧力に応えるかのように「両岸は国と国との関係ではない」「両岸は国際関係ではない」「両岸間の航空路線は国際線ではない」等々の妄言を内外に播き散らかす馬英九総統とは逆に、国民の七、八割が、中国による統一を受けなければならない理由はないと認識しているわけだ。
■八割は自分を「中国人」ではなく「台湾人」と
しかしその一方で、統一を果たすべきだと考える者が一八%を占めることを多いとすべきか、少ないと見るべきか。
終戦後、中国内戦で敗れた中華民国政権が台湾へ逃れた際に流れ込んで来た中国人とのその子孫は「外省人」と呼ばれ、自ずと中国人意識が強いとされる(馬英九総統もその一人だ)。その人口は全体の一割強とされ、そうした状況もこの数値に反映されていると見るべきだろう。
ちなみにTVBSの調査では、「台湾人か中国人か」との意識に関する問いがあり、五五%が「台湾人」と答え、三八%が「台湾人であり中国人」と回答し、「中国人」は三%だったが、二者択一の回答を求めると、「台湾人」は七八%に及び、「中国人」との回答は一三%だった。
台湾では「外省人」以外の台湾人も、国民党による「中国人化政策」で中国人意識が植え付けられてきたが、九〇年代以降の民主化に伴う台湾人意識の高揚により、「台湾人」と答える割合は高まり続け、今日に至っているのである。
■中国に屈する馬総統に焦る台湾国民
こうした諸調査で明らかになった台湾独立支持の高まりについて政治大学国家発展研究所の童振源教授は次のように分析している。
―――馬英九の総統就任以来、中国は善意を見せながら台湾政府と付き合い、各種協定も締結しているが、台湾の外交空間を狭めようとしたり、軍事的脅威を及ぼすなど、基本的には台湾への敵意を放棄しておらず、主権問題での対立も一切変化がない。そうした認識が世論調査にも反映されている。
―――台湾人の中国に対する不安が解消されない中、中国がどんなに台湾に譲歩しても、台湾人の警戒心は逆に高まるばかりだ。特に馬英九総統が二期目から中国に絶えず接近している。たとえば七月の国民党主席就任の際、中国の習近平主席に「一つの中国」を堅持すると述べ、双十節には「両岸は国際関係ではない」などと表明するなど、民衆に焦燥感を与え、統一拒否を表明する必要を感じさせたのだ。
今後の問題は、馬英九の国民党政権が統一を拒絶する世論を顧みず、中国の圧力に屈して平和統一に関する政治協議のテーブルに着こうとするのか、あるいは国民が中国の傀儡たる同党の危険性を深く認識し、それから政権の座から引きずり降ろし、台湾人としての誇りを以って中国とは無関係の国家建設に向け、立ち上がることができるのかだ。
仮に台湾国民が国家運営において中国の望まない方向を選択し、中国との間で緊張を高めることとなっても、日米は中国への配慮で、その足を引っ張ることをしてはならない。台湾人が「台湾人」として中国とは異なる「台湾」の国を求めることを妨害する権利は如何なる国にもないし、逆に国際社会、ことに日米同盟は台湾の住民自決を支持する義務があるのである。
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2013年度 東トルキスタン独立記念行事「東トルキスタンと日本の命運」
1933年11月12日、1944年11月12日は「東トルキスタン共和国」が建国された日です。
現在は新疆ウイグル自治区として中国の一部にされていますが、歴史的に見て、この地域は中国 ではなく
中央ユーラシアの一角「東トルキスタン」であります。
この地域が中国の王朝に支配されたのは清朝からですが、清の崩壊、中華民国による支配とを経て、 東トルキスタンの人々の「自分達の国を取り戻そう」という強い意識によって独立を宣言しました。 2つの東トルキスタン共和国は、どちらも短期間で終焉を迎えましたが、現在でも人々の郷愁を呼び起こしています。この日を記念して、本年度も日本ウイグル協会主催の記念行事を開きます
講師として関岡英之先生をお招きし、「東トルキスタンと日本の命運」という題でご講演をいただきます。
皆様のご参加お待ちしております。
【日 時】成25年11月10日(日曜日)
【場 所】文京シビックセンター5階 区民会議室5C
【時 間】18:45分開場、19:00時開始
【内 容】 「東トルキスタンと日本の命運」
【資料代】1000円(会員 500円)
【主 催】日本ウイグル協会
Mail: [email protected]
URL: http://uyghur-j.org/japan/
#文京シビックセンターの案内では本行事は「台湾研究フォーラム」と表示されます。
11・3頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部街宣・講演会の案内
■頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部・浦和駅前「救国街頭演説会」
日時 平成25年11月3日(日・祝) 11時00分~13時00分
場所 JR浦和駅 西口
弁士
鈴木正人(埼玉県議会議員)
藤田隆司(特定失踪者家族)
竹本光博(救う会埼玉代表)
三輪和雄(頑張れ日本!全国行動委員会常任幹事・日本世論の会会長)
松本得斉(頑張れ日本!全国行動委員会群馬県本部幹事長)
永山英樹(頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部長・台湾研究フォーラム会長)
その他
主催 頑張れ日本!全国行動委員会・埼玉県本部
担当:永山英樹 TEL 070-6484-2624
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■頑張れ日本!全国行動委員会・埼玉県本部 設立二周年記念講演会
「尖閣が映し出す、日本の今」
日時 平成25年11月3日(日・祝)
開場 14時15分 講演会 14時30分~15時30分 懇親会 16時00分~18時30分
場所 さいたま市共済会館 6階第二ホール(TEL:048-822-3330)
さいたま市浦和区岸町7-5-14 JR浦和駅西口、徒歩約10分
講師 葛城奈海
演題 「尖閣が映し出す、日本の今」
参加費 500円(会員:無料)
懇親会 2,000円(閉会後、講師を囲んで開催)
主催 頑張れ日本!全国行動委員会・埼玉県本部
担当:愛甲 TEL:070-6941-1941
■世論調査―「台湾と中国は別の国」との認識が八割
台湾の最大野党、民進党が六月に行った世論調査で、いかに台中関係の捉えるかとの質問への回答では、「一辺一国(それぞれ別の国)」が五四.九%で、「特殊な国と国の関係」が二五.三%。それに対して「一国二地区」(馬英九総統が定義)が九.八%、「両岸一国」が二.五%。
このように合計八〇・二%もが、台湾と中国は互いに隷属しない別個の国であるとの現状を認めていた。
また世論調査会社TISR(台湾指標民調)が十月下旬に発表した世論調査は、中国の要求に応じて馬英九政権が締結する可能性がある台中間の平和協定について質問を行った。「統一を平和協定の目標とするべきか」と。それに対する答えは「いいえ」が六七・九%。「はい」はわずか一七・二%だった。
■七割は「台湾独立」支持で馬総統と対峙
一方、台湾のケーブルテレビ・TVBSが十月下旬に実施した世論調査によると、「両岸関係」(台中関係)に関し、六四%は「現状維持」(中華民国体制の維持)を望み、二四%が台湾の「独立」を望み、七%が中国との「統一」を望むと答えた。
台湾の世論調査で「独立か統一か」との設問はよく見られるが、たいていは今回の如く「現状維持」との答えが六割前後を占めている。
しかし「現状維持」とは「独立か統一か」「台湾人か中国人か」などを巡る社会的摩擦を避けるための「外交辞令」的な表現でもある。そこで今回の調査で興味深かったのは、「独立か統一か」の二者択一の設問も行ったことだ。その結果、「独立」は七一%に達し、「統一」は一八%だった。未回答は一四%。
中国政府が平和統一の要求圧力に応えるかのように「両岸は国と国との関係ではない」「両岸は国際関係ではない」「両岸間の航空路線は国際線ではない」等々の妄言を内外に播き散らかす馬英九総統とは逆に、国民の七、八割が、中国による統一を受けなければならない理由はないと認識しているわけだ。
■八割は自分を「中国人」ではなく「台湾人」と
しかしその一方で、統一を果たすべきだと考える者が一八%を占めることを多いとすべきか、少ないと見るべきか。
終戦後、中国内戦で敗れた中華民国政権が台湾へ逃れた際に流れ込んで来た中国人とのその子孫は「外省人」と呼ばれ、自ずと中国人意識が強いとされる(馬英九総統もその一人だ)。その人口は全体の一割強とされ、そうした状況もこの数値に反映されていると見るべきだろう。
ちなみにTVBSの調査では、「台湾人か中国人か」との意識に関する問いがあり、五五%が「台湾人」と答え、三八%が「台湾人であり中国人」と回答し、「中国人」は三%だったが、二者択一の回答を求めると、「台湾人」は七八%に及び、「中国人」との回答は一三%だった。
台湾では「外省人」以外の台湾人も、国民党による「中国人化政策」で中国人意識が植え付けられてきたが、九〇年代以降の民主化に伴う台湾人意識の高揚により、「台湾人」と答える割合は高まり続け、今日に至っているのである。
■中国に屈する馬総統に焦る台湾国民
こうした諸調査で明らかになった台湾独立支持の高まりについて政治大学国家発展研究所の童振源教授は次のように分析している。
―――馬英九の総統就任以来、中国は善意を見せながら台湾政府と付き合い、各種協定も締結しているが、台湾の外交空間を狭めようとしたり、軍事的脅威を及ぼすなど、基本的には台湾への敵意を放棄しておらず、主権問題での対立も一切変化がない。そうした認識が世論調査にも反映されている。
―――台湾人の中国に対する不安が解消されない中、中国がどんなに台湾に譲歩しても、台湾人の警戒心は逆に高まるばかりだ。特に馬英九総統が二期目から中国に絶えず接近している。たとえば七月の国民党主席就任の際、中国の習近平主席に「一つの中国」を堅持すると述べ、双十節には「両岸は国際関係ではない」などと表明するなど、民衆に焦燥感を与え、統一拒否を表明する必要を感じさせたのだ。
今後の問題は、馬英九の国民党政権が統一を拒絶する世論を顧みず、中国の圧力に屈して平和統一に関する政治協議のテーブルに着こうとするのか、あるいは国民が中国の傀儡たる同党の危険性を深く認識し、それから政権の座から引きずり降ろし、台湾人としての誇りを以って中国とは無関係の国家建設に向け、立ち上がることができるのかだ。
仮に台湾国民が国家運営において中国の望まない方向を選択し、中国との間で緊張を高めることとなっても、日米は中国への配慮で、その足を引っ張ることをしてはならない。台湾人が「台湾人」として中国とは異なる「台湾」の国を求めることを妨害する権利は如何なる国にもないし、逆に国際社会、ことに日米同盟は台湾の住民自決を支持する義務があるのである。
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2013年度 東トルキスタン独立記念行事「東トルキスタンと日本の命運」
1933年11月12日、1944年11月12日は「東トルキスタン共和国」が建国された日です。
現在は新疆ウイグル自治区として中国の一部にされていますが、歴史的に見て、この地域は中国 ではなく
中央ユーラシアの一角「東トルキスタン」であります。
この地域が中国の王朝に支配されたのは清朝からですが、清の崩壊、中華民国による支配とを経て、 東トルキスタンの人々の「自分達の国を取り戻そう」という強い意識によって独立を宣言しました。 2つの東トルキスタン共和国は、どちらも短期間で終焉を迎えましたが、現在でも人々の郷愁を呼び起こしています。この日を記念して、本年度も日本ウイグル協会主催の記念行事を開きます
講師として関岡英之先生をお招きし、「東トルキスタンと日本の命運」という題でご講演をいただきます。
皆様のご参加お待ちしております。
【日 時】成25年11月10日(日曜日)
【場 所】文京シビックセンター5階 区民会議室5C
【時 間】18:45分開場、19:00時開始
【内 容】 「東トルキスタンと日本の命運」
【資料代】1000円(会員 500円)
【主 催】日本ウイグル協会
Mail: [email protected]
URL: http://uyghur-j.org/japan/
#文京シビックセンターの案内では本行事は「台湾研究フォーラム」と表示されます。
11・3頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部街宣・講演会の案内
■頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部・浦和駅前「救国街頭演説会」
日時 平成25年11月3日(日・祝) 11時00分~13時00分
場所 JR浦和駅 西口
弁士
鈴木正人(埼玉県議会議員)
藤田隆司(特定失踪者家族)
竹本光博(救う会埼玉代表)
三輪和雄(頑張れ日本!全国行動委員会常任幹事・日本世論の会会長)
松本得斉(頑張れ日本!全国行動委員会群馬県本部幹事長)
永山英樹(頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部長・台湾研究フォーラム会長)
その他
主催 頑張れ日本!全国行動委員会・埼玉県本部
担当:永山英樹 TEL 070-6484-2624
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■頑張れ日本!全国行動委員会・埼玉県本部 設立二周年記念講演会
「尖閣が映し出す、日本の今」
日時 平成25年11月3日(日・祝)
開場 14時15分 講演会 14時30分~15時30分 懇親会 16時00分~18時30分
場所 さいたま市共済会館 6階第二ホール(TEL:048-822-3330)
さいたま市浦和区岸町7-5-14 JR浦和駅西口、徒歩約10分
講師 葛城奈海
演題 「尖閣が映し出す、日本の今」
参加費 500円(会員:無料)
懇親会 2,000円(閉会後、講師を囲んで開催)
主催 頑張れ日本!全国行動委員会・埼玉県本部
担当:愛甲 TEL:070-6941-1941