悲壮なる天安門前「自爆」/許されないウイグル人批判
2013/11/01/Fri
中国・北京の天安門前で十月二十九日に起きた車輛突入事件について、北京市公安当局は三十日、「テロ事件」と断定した。乗っていた三人はウイグル人らしい。
これまで中共は国際社会の前で、苛烈な弾圧支配に反抗するウイグル人をテロリストと断罪。血に飢えたイスラム過激派であるかのような印象操作で、それへの鎮圧を正当化して来た。そのため「テロ」と断定されても、そのどこまでが事実なのかは、なかなか確かめようもない。もっとも車輛突入後、乗っていた三人は焼身自殺(自爆)を遂げているから、過失ではなく故意の犯行だったと思える。
さて、この事件を受け産経新聞は十一月一日、「天安門の車炎上 テロも弾圧も許されない」と題する社説を掲げた。
それによると、
―――中国は(新疆ウイグル)自治区に多くの漢民族を送り込み、国内の主たる少数民族の一つ、ウイグル族の「同化」を図ってきた。チベット自治区などと同様の支配構造がそこにある。
―――これに反発する住民の間に分離独立運動がくすぶり続け、自治区ではこの4~6月、ウイグル族と警察当局の衝突が相次いだ。
―――中国指導部は、ウイグルがチベットや台湾と並ぶ安全保障上、譲れない「核心的利益」であるとして、武装警察官を投入して苛烈な鎮圧作戦に出ている。容疑者の親族が射殺されたと報じられた衝突もその一つとされる。
―――当局は、住民から刃物を取り上げ、一部ではイスラム教徒男性がたくわえるあごひげも禁止した。最近では、テロを計画したとしてウイグル族の集団を急襲し、射殺するケースも目立つという。
―――こうした弾圧が強まれば強まるほど住民を先鋭化させて、自治区は不安定化していこう。今回の事件はそのことを端的に物語る。
ここまで中国は苛烈、残忍な弾圧を、ウイグル人に加え続けているわけだ。その結果、ウイグル人は益々抵抗を「先鋭化」させ、今回の「テロ」もその一環らしいとの分析である。
しかしそうなると、「テロリスト」というよりも「レジスタンス」と呼ぶのが正しいのではないか。ここは中国の反ウイグル人宣伝に惑わされることなく、しっかりと真相を見極めたいところだ。
ところが社説はさらに次のようにも主張している。
―――(新疆ウイグル)自治区で今夏、住民と当局との衝突が起きて容疑者の親族が射殺されていたとの報道もある。だが、巻き添えで観光客2人が死亡し、日本人1人を含む約40人も負傷している。犯行の目的と動機が何であったにせよ、今回のような手段は決して許されるものではない。
つまり、ウイグル人の「テロ」に対する厳しい批判である。かくして社説のタイトルは「テロも弾圧も許されない」となるわけだ。
たしかに、無辜の人々を巻き添えにしたのは大変な誤りだ。
しかしだからと言って「テロ」と「弾圧」を同列に論じていいのか。前者は常にやむにやまれぬ「レジスタンス」である可能性が高く、それに対して後者は明らかに邪悪なる「国家テロ」である。
それから「犯行の目的と動機が何であったにせよ、今回のような手段は決して許されるものではない」と書くのにも、違和感を抱かざるを得ない。
「犯行の目的と動機」など、ウイグル人の如く実際に中共の残虐統治下で自由を迫害され、尊厳を踏みにじられ、そして愛する人々が不当に連行されたり、殺されたりするような目に遭わなければとても理解しきれないもの。「目的と動機が何であったにせよ」などと簡単に論じたくない。
巻き添えで死傷した人々は本当に気の毒だった。しかし「犯行」に及んだ三人に対しても、心から弔意、そして敬意を表したい。
私は三人が、夫婦と母親だったと聞かされ愕然とした。よほど追い詰められての行動だったのだろう。天安門前で命を擲ったのは、ウイグル民族が置かれる悲惨な状況を国際社会に伝えたかったからに違いない。そう受け止めるのが常識というものだ。
だから三人の悲壮な死を無駄してはならないと思うのだ。今後は「テロも弾圧も許されない」ではなく、「弾圧は許されない」という主張のみで十分である。マスメディアも一般世論も。
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2013年度 東トルキスタン独立記念行事「東トルキスタンと日本の命運」
1933年11月12日、1944年11月12日は「東トルキスタン共和国」が建国された日です。
現在は新疆ウイグル自治区として中国の一部にされていますが、歴史的に見て、この地域は中国 ではなく
中央ユーラシアの一角「東トルキスタン」であります。
この地域が中国の王朝に支配されたのは清朝からですが、清の崩壊、中華民国による支配とを経て、 東トルキスタンの人々の「自分達の国を取り戻そう」という強い意識によって独立を宣言しました。 2つの東トルキスタン共和国は、どちらも短期間で終焉を迎えましたが、現在でも人々の郷愁を呼び起こしています。この日を記念して、本年度も日本ウイグル協会主催の記念行事を開きます
講師として関岡英之先生をお招きし、「東トルキスタンと日本の命運」という題でご講演をいただきます。
皆様のご参加お待ちしております。
【日 時】成25年11月10日(日曜日)
【場 所】文京シビックセンター5階 区民会議室5C
【時 間】18:45分開場、19:00時開始
【内 容】 「東トルキスタンと日本の命運」
【資料代】1000円(会員 500円)
【主 催】日本ウイグル協会
Mail: [email protected]
URL: http://uyghur-j.org/japan/
#文京シビックセンターの案内では本行事は「台湾研究フォーラム」と表示されます。
11・3頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部街宣・講演会の案内
■頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部・浦和駅前「救国街頭演説会」
日時 平成25年11月3日(日・祝) 11時00分~13時00分
場所 JR浦和駅 西口
弁士
鈴木正人(埼玉県議会議員)
藤田隆司(特定失踪者家族)
竹本光博(救う会埼玉代表)
三輪和雄(頑張れ日本!全国行動委員会常任幹事・日本世論の会会長)
松本得斉(頑張れ日本!全国行動委員会群馬県本部幹事長)
永山英樹(頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部長・台湾研究フォーラム会長)
その他
主催 頑張れ日本!全国行動委員会・埼玉県本部
担当:永山英樹 TEL 070-6484-2624
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■頑張れ日本!全国行動委員会・埼玉県本部 設立二周年記念講演会
「尖閣が映し出す、日本の今」
日時 平成25年11月3日(日・祝)
開場 14時15分 講演会 14時30分~15時30分 懇親会 16時00分~18時30分
場所 さいたま市共済会館 6階第二ホール(TEL:048-822-3330)
さいたま市浦和区岸町7-5-14 JR浦和駅西口、徒歩約10分
講師 葛城奈海
演題 「尖閣が映し出す、日本の今」
参加費 500円(会員:無料)
懇親会 2,000円(閉会後、講師を囲んで開催)
主催 頑張れ日本!全国行動委員会・埼玉県本部
担当:愛甲 TEL:070-6941-1941
これまで中共は国際社会の前で、苛烈な弾圧支配に反抗するウイグル人をテロリストと断罪。血に飢えたイスラム過激派であるかのような印象操作で、それへの鎮圧を正当化して来た。そのため「テロ」と断定されても、そのどこまでが事実なのかは、なかなか確かめようもない。もっとも車輛突入後、乗っていた三人は焼身自殺(自爆)を遂げているから、過失ではなく故意の犯行だったと思える。
さて、この事件を受け産経新聞は十一月一日、「天安門の車炎上 テロも弾圧も許されない」と題する社説を掲げた。
それによると、
―――中国は(新疆ウイグル)自治区に多くの漢民族を送り込み、国内の主たる少数民族の一つ、ウイグル族の「同化」を図ってきた。チベット自治区などと同様の支配構造がそこにある。
―――これに反発する住民の間に分離独立運動がくすぶり続け、自治区ではこの4~6月、ウイグル族と警察当局の衝突が相次いだ。
―――中国指導部は、ウイグルがチベットや台湾と並ぶ安全保障上、譲れない「核心的利益」であるとして、武装警察官を投入して苛烈な鎮圧作戦に出ている。容疑者の親族が射殺されたと報じられた衝突もその一つとされる。
―――当局は、住民から刃物を取り上げ、一部ではイスラム教徒男性がたくわえるあごひげも禁止した。最近では、テロを計画したとしてウイグル族の集団を急襲し、射殺するケースも目立つという。
―――こうした弾圧が強まれば強まるほど住民を先鋭化させて、自治区は不安定化していこう。今回の事件はそのことを端的に物語る。
ここまで中国は苛烈、残忍な弾圧を、ウイグル人に加え続けているわけだ。その結果、ウイグル人は益々抵抗を「先鋭化」させ、今回の「テロ」もその一環らしいとの分析である。
しかしそうなると、「テロリスト」というよりも「レジスタンス」と呼ぶのが正しいのではないか。ここは中国の反ウイグル人宣伝に惑わされることなく、しっかりと真相を見極めたいところだ。
ところが社説はさらに次のようにも主張している。
―――(新疆ウイグル)自治区で今夏、住民と当局との衝突が起きて容疑者の親族が射殺されていたとの報道もある。だが、巻き添えで観光客2人が死亡し、日本人1人を含む約40人も負傷している。犯行の目的と動機が何であったにせよ、今回のような手段は決して許されるものではない。
つまり、ウイグル人の「テロ」に対する厳しい批判である。かくして社説のタイトルは「テロも弾圧も許されない」となるわけだ。
たしかに、無辜の人々を巻き添えにしたのは大変な誤りだ。
しかしだからと言って「テロ」と「弾圧」を同列に論じていいのか。前者は常にやむにやまれぬ「レジスタンス」である可能性が高く、それに対して後者は明らかに邪悪なる「国家テロ」である。
それから「犯行の目的と動機が何であったにせよ、今回のような手段は決して許されるものではない」と書くのにも、違和感を抱かざるを得ない。
「犯行の目的と動機」など、ウイグル人の如く実際に中共の残虐統治下で自由を迫害され、尊厳を踏みにじられ、そして愛する人々が不当に連行されたり、殺されたりするような目に遭わなければとても理解しきれないもの。「目的と動機が何であったにせよ」などと簡単に論じたくない。
巻き添えで死傷した人々は本当に気の毒だった。しかし「犯行」に及んだ三人に対しても、心から弔意、そして敬意を表したい。
私は三人が、夫婦と母親だったと聞かされ愕然とした。よほど追い詰められての行動だったのだろう。天安門前で命を擲ったのは、ウイグル民族が置かれる悲惨な状況を国際社会に伝えたかったからに違いない。そう受け止めるのが常識というものだ。
だから三人の悲壮な死を無駄してはならないと思うのだ。今後は「テロも弾圧も許されない」ではなく、「弾圧は許されない」という主張のみで十分である。マスメディアも一般世論も。
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2013年度 東トルキスタン独立記念行事「東トルキスタンと日本の命運」
1933年11月12日、1944年11月12日は「東トルキスタン共和国」が建国された日です。
現在は新疆ウイグル自治区として中国の一部にされていますが、歴史的に見て、この地域は中国 ではなく
中央ユーラシアの一角「東トルキスタン」であります。
この地域が中国の王朝に支配されたのは清朝からですが、清の崩壊、中華民国による支配とを経て、 東トルキスタンの人々の「自分達の国を取り戻そう」という強い意識によって独立を宣言しました。 2つの東トルキスタン共和国は、どちらも短期間で終焉を迎えましたが、現在でも人々の郷愁を呼び起こしています。この日を記念して、本年度も日本ウイグル協会主催の記念行事を開きます
講師として関岡英之先生をお招きし、「東トルキスタンと日本の命運」という題でご講演をいただきます。
皆様のご参加お待ちしております。
【日 時】成25年11月10日(日曜日)
【場 所】文京シビックセンター5階 区民会議室5C
【時 間】18:45分開場、19:00時開始
【内 容】 「東トルキスタンと日本の命運」
【資料代】1000円(会員 500円)
【主 催】日本ウイグル協会
Mail: [email protected]
URL: http://uyghur-j.org/japan/
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11・3頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部街宣・講演会の案内
■頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部・浦和駅前「救国街頭演説会」
日時 平成25年11月3日(日・祝) 11時00分~13時00分
場所 JR浦和駅 西口
弁士
鈴木正人(埼玉県議会議員)
藤田隆司(特定失踪者家族)
竹本光博(救う会埼玉代表)
三輪和雄(頑張れ日本!全国行動委員会常任幹事・日本世論の会会長)
松本得斉(頑張れ日本!全国行動委員会群馬県本部幹事長)
永山英樹(頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部長・台湾研究フォーラム会長)
その他
主催 頑張れ日本!全国行動委員会・埼玉県本部
担当:永山英樹 TEL 070-6484-2624
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■頑張れ日本!全国行動委員会・埼玉県本部 設立二周年記念講演会
「尖閣が映し出す、日本の今」
日時 平成25年11月3日(日・祝)
開場 14時15分 講演会 14時30分~15時30分 懇親会 16時00分~18時30分
場所 さいたま市共済会館 6階第二ホール(TEL:048-822-3330)
さいたま市浦和区岸町7-5-14 JR浦和駅西口、徒歩約10分
講師 葛城奈海
演題 「尖閣が映し出す、日本の今」
参加費 500円(会員:無料)
懇親会 2,000円(閉会後、講師を囲んで開催)
主催 頑張れ日本!全国行動委員会・埼玉県本部
担当:愛甲 TEL:070-6941-1941