中国で放送の鳩山由紀夫「売国発言」全内容(鳳凰網バージョン)
2013/06/26/Wed
一月の訪中で賈慶林全国政協主席や楊潔篪外交部長らの前で「尖閣諸島が係争地であると互いに認めることが大事だ」と発言し、小野寺五典防衛相をして「『国賊』という言葉が一瞬、頭をよぎった」と言わしめた鳩山由紀夫元首相。
「日本の元首相発言として(中国が)宣伝して国際世論を作られてしまう」というのが小野寺氏の懸念だったが、まさにその通りだ。
そして鳩山氏の売国暴走はその後も止まらない。産経新聞の六月二十五日の報道によれば、「香港のフェニックステレビの取材に対し、(中略)尖閣をめぐる歴史的経緯に言及し、『中国側から「日本が盗んだ」と思われても仕方がない』と述べ」、その発言は二十五日午前、「中国内外に向けて報道された」という。
そうした中国の領有権の主張(宣伝)に理解を示す発言を受け、菅義偉官房長官は同日、「国益を著しく損なうもので、断じて許すことはできない」と強い不快感を示している。
鳩山氏は中国政府のシンクタンク、中国国際経済交流センター主催の経済フォーラムでの講演のため、二十六日に訪中するが、それに先立ち、中国軍のコントロール下にあるフェニックス(鳳凰)テレビの取材を受け、中国寄りの持論を展開したわけだ。
このように鳩山氏は、中国から見れば「解決すべき領有権の問題はそもそも存在しない」とする日本政府の主張の切り崩し工作(宣伝工作)における格好の道具になっている。
以下にフェニックステレビが放送した鳩山氏とのインタビューの全内容(短めの鳳凰網バージョン)を見てみよう。ちなみにニュースのタイトルは「日本の鳩山由紀夫元首相:日本は釣魚島を盗んだとの中国の主張にも道理あり」だ。
■ナレーション
日本の鳩山元首相は今週訪中を計画しているが、それに先立ちフェニックステレビの単独インタビューに応じた。釣魚島問題に関して鳩山は「日本政府は釣魚島には主権争議があることを認めるべきだ。日本は釣魚島を盗んだとの主張も道理にかなっており、中日がかつて棚上げで合意したのも歴史事実であるから、日本は挑発行為をやめるべきだ」と明確に述べた。
■記者(日本語)
鳩山閣下、係争地であると認識されているようですが、改めてなぜ係争地なのかを教えてください。
[字幕(中国語)](あなたは釣魚島には主権争議があるとのお考えだが、どのようにう見ているのか)
■鳩山由紀夫(日本語)
お互いに尖閣、釣魚島に対して、俺たちの島だという気持ちは両方の国が持っていて、ある意味で当然だと思っています。それは中国側から見れば盗んだと、思われても仕方がない。ならばそれは返すべきだと言うのは、カイロ宣言の中に尖閣が入るだろうということは、そういう解釈は充分に、私は中国側から見れば当然成り立つ話だと、すなわちまさに係争地であると。
[字幕](日中双方が釣魚島を自国の領土だと考えている。それも当然のことである。中国から見れば、日本が釣魚島を盗んだとなるのも道理に適う。中国は、カイロ宣言には釣魚島返還に関する内容もあり、釣魚島には自ずと主権紛争が存在することになる)
■ナレーション
鳩山は「日本政府が主権紛争の存在を認めないのは誤りだ」と強烈に非難し、「中国に対して挑発し、対話のドアを閉ざして緊張を高めていることを憂慮する」「唯一の方法は主権問題の存在を認め、過去の立場へ立ち返ること。さもなければ日本の国益を損ね、中日関係の改善は遠のき続けるだけだ」と語った。
■鳩山由紀夫
日本政府の頑なな態度が続いてしまえば、それはこの日中関係をますます厳しくして、解決と言うことはとてもあり得ないことになります。過去のところまで認めて行くことしかないと私は思います。
[字幕]日本政府が一貫して頑なな態度であれば、日中関係はますます悪くなり、最後は解決方法がなくなる。日本は釣魚島に関して達成された過去の合意を承認するしかない。
■ナレーション
鳩山はさらに、「中日は一九七二年の国交正常化の時、周恩来と田中角栄は間違いなく釣魚島争議の棚上げで合意に達している。これは事実だ」とし、「日本政府はこのような歴史事実を否定してはならない」と強烈に批判した。
■鳩山由紀夫
少なくともこの四十一年前に周恩来総理と田中角栄総理との間で、棚上げと言う、これは文書ではありません、確かに、文書ではないけれども、両首脳が合意をしたというのは事実です。
[字幕]少なくとも四十一年前、周恩来総理と田中角栄首相は争議棚上げの合意に達した。文書にはしていないが。これは事実だ
■ナレーション
鳩山は「日本が釣魚島争議と領土問題の存在を認めてはじめて、関係改善の第一歩となる」と考えている。
放送内容は以上のようなものだった。
「中国側から『日本が盗んだ』と思われても仕方がない」との発言が報じられたのを受け、鳩山氏は二十五日の記者会見で、「言っていない。中国側がそう判断をするという可能性があると申し上げた」と釈明している。
たしかに番組の映像を見れば、釈明の通りではある。
しかし発言には「中国から見れば、日本が釣魚島を盗んだとなるのも道理に適う」との字幕を付けられているのである。それは「中国側から『日本が盗んだ』と思われても仕方がない」と同じ意味である。
つまり、本人が「どのように発言したか」ではなく、中国側に「どのように宣伝利用されたか」(宣伝利用され得る軽率、または故意の発言があったか)が一番の問題なのである。
それ以外にも、「中国は、カイロ宣言には釣魚島返還に関する内容もあり、釣魚島には自ずと主権紛争が存在することになる」などと、中国の虚構宣伝を代弁するような字幕を付けら、あるいは自ら進んで「両首脳が(棚上げの)合意をしたというのは事実」だと断言し、中国の宣伝に与しもしている。
二十六日のフジテレビ系ワイドショー「とくダネ!」で「鳩山発言」が取り上げられた際、ある政治アナリストは「鳩山氏は善意の暴走族。相手の心に溶け込もうとする。善意だからブレーキが効かない」といった意味のコメントを見せていた。
つまり「善意」で中国の主張に理解を示してしまうので、たちが悪いという分析だが、私はその「善意」なるものの実態とは何かを考えた。
それは決して他国を慮る「人の良さ」の表れなどではない。むしろ自国に敵意を抱く他国と手を結びたがる「自虐」「自国憎悪」という歪んだ心理、情念の発露と呼ぶべきだろう。善悪の判断を超えた情念だからこそ「ブレーキ」など効かないわけだ。
そして、そうした情念の持ち主こそ、中国の統一戦線工作のまたとないターゲットとなる。中国は日本の「元首相」という、自国に有利な「国際世論」作りにおいて極めて有用な協力者の獲得に成功したのだ。
「ルーピー」だと侮ってはならない。「ルーピー」だからこそ中国の強力な武器に仕立て上げられる。まさに「断じて許すことはできない」だ。
【過去の関連記事】
危険な鳩山首相―尖閣問題で無知なのはなぜか 10/05/28
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6.29 「頑張れ日本!」 日の丸大行進 in 沖縄
平成25年6月29日(土)
14時00分 集会 於・牧志公園
http://www.goyah.net/okinawa_park/naha/makishi/makishipark.html
15時00分 デモ行進 (牧志公園 ~ 国際通り ~ 県庁前)
16時00分 街宣 於・県庁前
17時00分 終了 → 自治会館ホールへ移動
18時30分 「世界ウイグル会議・ラビア・カーディル総裁来日
『日本・ウイグル 自由のための連帯フォーラム』」参加
※ ただし希望者のみ(有料/別掲参照)
主催 頑張れ日本!全国行動委員会
TEL 03-5468-9222 MAIL [email protected]
http://www.ganbare-nippon.net/
「日本の元首相発言として(中国が)宣伝して国際世論を作られてしまう」というのが小野寺氏の懸念だったが、まさにその通りだ。
そして鳩山氏の売国暴走はその後も止まらない。産経新聞の六月二十五日の報道によれば、「香港のフェニックステレビの取材に対し、(中略)尖閣をめぐる歴史的経緯に言及し、『中国側から「日本が盗んだ」と思われても仕方がない』と述べ」、その発言は二十五日午前、「中国内外に向けて報道された」という。
そうした中国の領有権の主張(宣伝)に理解を示す発言を受け、菅義偉官房長官は同日、「国益を著しく損なうもので、断じて許すことはできない」と強い不快感を示している。
鳩山氏は中国政府のシンクタンク、中国国際経済交流センター主催の経済フォーラムでの講演のため、二十六日に訪中するが、それに先立ち、中国軍のコントロール下にあるフェニックス(鳳凰)テレビの取材を受け、中国寄りの持論を展開したわけだ。
このように鳩山氏は、中国から見れば「解決すべき領有権の問題はそもそも存在しない」とする日本政府の主張の切り崩し工作(宣伝工作)における格好の道具になっている。
以下にフェニックステレビが放送した鳩山氏とのインタビューの全内容(短めの鳳凰網バージョン)を見てみよう。ちなみにニュースのタイトルは「日本の鳩山由紀夫元首相:日本は釣魚島を盗んだとの中国の主張にも道理あり」だ。
■ナレーション
日本の鳩山元首相は今週訪中を計画しているが、それに先立ちフェニックステレビの単独インタビューに応じた。釣魚島問題に関して鳩山は「日本政府は釣魚島には主権争議があることを認めるべきだ。日本は釣魚島を盗んだとの主張も道理にかなっており、中日がかつて棚上げで合意したのも歴史事実であるから、日本は挑発行為をやめるべきだ」と明確に述べた。
■記者(日本語)
鳩山閣下、係争地であると認識されているようですが、改めてなぜ係争地なのかを教えてください。
[字幕(中国語)](あなたは釣魚島には主権争議があるとのお考えだが、どのようにう見ているのか)
■鳩山由紀夫(日本語)
お互いに尖閣、釣魚島に対して、俺たちの島だという気持ちは両方の国が持っていて、ある意味で当然だと思っています。それは中国側から見れば盗んだと、思われても仕方がない。ならばそれは返すべきだと言うのは、カイロ宣言の中に尖閣が入るだろうということは、そういう解釈は充分に、私は中国側から見れば当然成り立つ話だと、すなわちまさに係争地であると。
[字幕](日中双方が釣魚島を自国の領土だと考えている。それも当然のことである。中国から見れば、日本が釣魚島を盗んだとなるのも道理に適う。中国は、カイロ宣言には釣魚島返還に関する内容もあり、釣魚島には自ずと主権紛争が存在することになる)
■ナレーション
鳩山は「日本政府が主権紛争の存在を認めないのは誤りだ」と強烈に非難し、「中国に対して挑発し、対話のドアを閉ざして緊張を高めていることを憂慮する」「唯一の方法は主権問題の存在を認め、過去の立場へ立ち返ること。さもなければ日本の国益を損ね、中日関係の改善は遠のき続けるだけだ」と語った。
■鳩山由紀夫
日本政府の頑なな態度が続いてしまえば、それはこの日中関係をますます厳しくして、解決と言うことはとてもあり得ないことになります。過去のところまで認めて行くことしかないと私は思います。
[字幕]日本政府が一貫して頑なな態度であれば、日中関係はますます悪くなり、最後は解決方法がなくなる。日本は釣魚島に関して達成された過去の合意を承認するしかない。
■ナレーション
鳩山はさらに、「中日は一九七二年の国交正常化の時、周恩来と田中角栄は間違いなく釣魚島争議の棚上げで合意に達している。これは事実だ」とし、「日本政府はこのような歴史事実を否定してはならない」と強烈に批判した。
■鳩山由紀夫
少なくともこの四十一年前に周恩来総理と田中角栄総理との間で、棚上げと言う、これは文書ではありません、確かに、文書ではないけれども、両首脳が合意をしたというのは事実です。
[字幕]少なくとも四十一年前、周恩来総理と田中角栄首相は争議棚上げの合意に達した。文書にはしていないが。これは事実だ
■ナレーション
鳩山は「日本が釣魚島争議と領土問題の存在を認めてはじめて、関係改善の第一歩となる」と考えている。
放送内容は以上のようなものだった。
「中国側から『日本が盗んだ』と思われても仕方がない」との発言が報じられたのを受け、鳩山氏は二十五日の記者会見で、「言っていない。中国側がそう判断をするという可能性があると申し上げた」と釈明している。
たしかに番組の映像を見れば、釈明の通りではある。
しかし発言には「中国から見れば、日本が釣魚島を盗んだとなるのも道理に適う」との字幕を付けられているのである。それは「中国側から『日本が盗んだ』と思われても仕方がない」と同じ意味である。
つまり、本人が「どのように発言したか」ではなく、中国側に「どのように宣伝利用されたか」(宣伝利用され得る軽率、または故意の発言があったか)が一番の問題なのである。
それ以外にも、「中国は、カイロ宣言には釣魚島返還に関する内容もあり、釣魚島には自ずと主権紛争が存在することになる」などと、中国の虚構宣伝を代弁するような字幕を付けら、あるいは自ら進んで「両首脳が(棚上げの)合意をしたというのは事実」だと断言し、中国の宣伝に与しもしている。
二十六日のフジテレビ系ワイドショー「とくダネ!」で「鳩山発言」が取り上げられた際、ある政治アナリストは「鳩山氏は善意の暴走族。相手の心に溶け込もうとする。善意だからブレーキが効かない」といった意味のコメントを見せていた。
つまり「善意」で中国の主張に理解を示してしまうので、たちが悪いという分析だが、私はその「善意」なるものの実態とは何かを考えた。
それは決して他国を慮る「人の良さ」の表れなどではない。むしろ自国に敵意を抱く他国と手を結びたがる「自虐」「自国憎悪」という歪んだ心理、情念の発露と呼ぶべきだろう。善悪の判断を超えた情念だからこそ「ブレーキ」など効かないわけだ。
そして、そうした情念の持ち主こそ、中国の統一戦線工作のまたとないターゲットとなる。中国は日本の「元首相」という、自国に有利な「国際世論」作りにおいて極めて有用な協力者の獲得に成功したのだ。
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6.29 「頑張れ日本!」 日の丸大行進 in 沖縄
平成25年6月29日(土)
14時00分 集会 於・牧志公園
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15時00分 デモ行進 (牧志公園 ~ 国際通り ~ 県庁前)
16時00分 街宣 於・県庁前
17時00分 終了 → 自治会館ホールへ移動
18時30分 「世界ウイグル会議・ラビア・カーディル総裁来日
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