NHKが「台湾入り中国地図」―追及から逃げる視聴者窓口(附:証拠動画+抗議呼び掛け)
2013/06/13/Thu
■これではCCTVと同様だ
「NHK Eテレ」(NHK教育テレビ)の語学番組「テレビで中国語」の制作には中国側の協力が不可欠のはずだ。そのためすでにあの国の影響下に陥っているのだろうか。
四月十六日の放送で、台湾併呑を正当化する中国の宣伝に沿うかたちで、台湾を含む中国地図を映しだしたのを見ても、そう痛感する。もっともNHK自体が、これまでもこうした虚構地図をはじめ、さまざまな形で台湾を中国の一部として扱ってきたわけだが。
スタジオで出演者の阿部力さん(俳優、中国出身)が、北乃きいさん(女優)に「今日は地名について勉強して来たけど、きいちゃんは中国の地名って、どこか知ってる?」と質問すると、北乃さんは卓上に組み込まれたタッチパネルの中国地図を見ながら「広州、香港、天津、上海」と読み上げるのだが、その地図の中で台湾も描かれていたのだ。
NHKが放送した中国地図。台湾がその領土として描かれている
それは明らかに中華人民共和国地図である。なぜならそこには朝鮮半島も日本列島も印度支那半島も描かれていないからだ。
同国の直轄市、省、自治区、特別行政区が区分され、それぞれの省都、首府の名が表示されているのだが、そこに台湾の島が描かれ、「台湾省」の省都として「台北」の名が見えた。
地図が映るのはわずか二秒。しかし中国が主張(虚構宣伝)するところの台湾を含む中国の国土の形は、多くの視聴者の脳裏にしっかりと刻み込まれたことだろう。
これでは「テレビで中国語」は、他国民の取り込もうと宣伝工作を進めるCCTVと同様の役割を担っていることになる。
■制作者の意図を問い質すも
そこで私は六月十三日、視聴者の意見、問い合わせを受け付ける「NHKふれあいセンター」に電話をかけ、番組制作者の認識について問い合わせた。「台湾を中国領土と考えているのか」と。
応対に出たスーパーバイザー(SV。責任者)は開口一番、「意図的ではない」と断言した(「国を混乱させる意図はない」と補足した)。
しかしその一方で、「番組を遡って確認するシステムはあるが、すでに四月の映像は確認する術がない」とし、話を打ち切ろうとした。
それでも私は制作者の「意図」について質し続けたところ、そこで聞き出したSVの発言には、次のようなものがあった。
―――(制作者は)地図を一々チェックしているわけではない。
―――領土、境界の問題はデリケート。明確にならない場合がある。
そしてこうも言いきった。
―――ミスではない。
―――良いと思って作っている。
そこで私は「もしミスなら訂正するのか」と聞くと、「もちろん、もちろん」と答えた。
「『意図的ではない』というのは、台湾は中国領土との認識で地図を作ったということか」と確認すると、SVは一瞬言葉に詰まったものの、否定はしなかった。
制作者がうっかりミスで犯したのではないのは間違いないだろう。
問題はそれが「誤解」の基づくのか、それとも「中国への配慮」に基づくかである。
そもそもそれを聞くために電話を入れたのだが、SVは「制作担当者に確認し、それを視聴者に電話をかけ、お答えすることはできない(そこまで手が回らない)」とし、私に追及を諦めさせようとするばかり。
「あなたは台湾を中国の領土だと思っているか」と、私は最後にSVに聞いた。しかし相手は案の定、これには沈黙するのみ。
そこで「中国の領土ではないことなど知っているはず。NHKは事実を言う勇気を持った方がいい」と告げ、私は受話器を置いた。
以上の電話のやり取りは、最初から予測していた展開である。不都合な事柄は揉み消そうと躍起となるNHKの体質をあらためて確認できただけでも意味はあった。
これから直接、番組担当者に「あなたは台湾を中国の領土だと思っているか」と聞いて見たい。手紙やメールの問合せなら、受け付けるそうなので。
■証拠動画
NHK「テレビで中国語」が番組のなかで、事実をも政府見解をも顧みず、ひたすら中国のプロパガンダに従って台湾を中国領土とする地図を映し出した証拠がこの映像だ。すでに映像を確認できないと言って逃げる「ふれあいセンター」は、これでしっかりと確認してほしい。NHKは直ちに訂正を行い、視聴者及び台湾国民に謝罪しなければならない。
■NHKに訂正と謝罪を求めよう!
Eテレが4月16日に放送の「テレビで中国語」で使った「台湾入り中国地図」は誤り。視聴者に誤った情報を与えるとともに台湾国民の尊厳を傷つけるばかりか、中国の台湾侵略を正当化するものであり、直ちに謝罪と訂正を行うべきだと訴えよう。
電話(ふれあいセンター) 0570-066-066(左記が利用できない場合は050-3786-5000)
メール http://www.nhk.or.jp/css/goiken/mail.html
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「NHK Eテレ」(NHK教育テレビ)の語学番組「テレビで中国語」の制作には中国側の協力が不可欠のはずだ。そのためすでにあの国の影響下に陥っているのだろうか。
四月十六日の放送で、台湾併呑を正当化する中国の宣伝に沿うかたちで、台湾を含む中国地図を映しだしたのを見ても、そう痛感する。もっともNHK自体が、これまでもこうした虚構地図をはじめ、さまざまな形で台湾を中国の一部として扱ってきたわけだが。
スタジオで出演者の阿部力さん(俳優、中国出身)が、北乃きいさん(女優)に「今日は地名について勉強して来たけど、きいちゃんは中国の地名って、どこか知ってる?」と質問すると、北乃さんは卓上に組み込まれたタッチパネルの中国地図を見ながら「広州、香港、天津、上海」と読み上げるのだが、その地図の中で台湾も描かれていたのだ。
NHKが放送した中国地図。台湾がその領土として描かれている
それは明らかに中華人民共和国地図である。なぜならそこには朝鮮半島も日本列島も印度支那半島も描かれていないからだ。
同国の直轄市、省、自治区、特別行政区が区分され、それぞれの省都、首府の名が表示されているのだが、そこに台湾の島が描かれ、「台湾省」の省都として「台北」の名が見えた。
地図が映るのはわずか二秒。しかし中国が主張(虚構宣伝)するところの台湾を含む中国の国土の形は、多くの視聴者の脳裏にしっかりと刻み込まれたことだろう。
これでは「テレビで中国語」は、他国民の取り込もうと宣伝工作を進めるCCTVと同様の役割を担っていることになる。
■制作者の意図を問い質すも
そこで私は六月十三日、視聴者の意見、問い合わせを受け付ける「NHKふれあいセンター」に電話をかけ、番組制作者の認識について問い合わせた。「台湾を中国領土と考えているのか」と。
応対に出たスーパーバイザー(SV。責任者)は開口一番、「意図的ではない」と断言した(「国を混乱させる意図はない」と補足した)。
しかしその一方で、「番組を遡って確認するシステムはあるが、すでに四月の映像は確認する術がない」とし、話を打ち切ろうとした。
それでも私は制作者の「意図」について質し続けたところ、そこで聞き出したSVの発言には、次のようなものがあった。
―――(制作者は)地図を一々チェックしているわけではない。
―――領土、境界の問題はデリケート。明確にならない場合がある。
そしてこうも言いきった。
―――ミスではない。
―――良いと思って作っている。
そこで私は「もしミスなら訂正するのか」と聞くと、「もちろん、もちろん」と答えた。
「『意図的ではない』というのは、台湾は中国領土との認識で地図を作ったということか」と確認すると、SVは一瞬言葉に詰まったものの、否定はしなかった。
制作者がうっかりミスで犯したのではないのは間違いないだろう。
問題はそれが「誤解」の基づくのか、それとも「中国への配慮」に基づくかである。
そもそもそれを聞くために電話を入れたのだが、SVは「制作担当者に確認し、それを視聴者に電話をかけ、お答えすることはできない(そこまで手が回らない)」とし、私に追及を諦めさせようとするばかり。
「あなたは台湾を中国の領土だと思っているか」と、私は最後にSVに聞いた。しかし相手は案の定、これには沈黙するのみ。
そこで「中国の領土ではないことなど知っているはず。NHKは事実を言う勇気を持った方がいい」と告げ、私は受話器を置いた。
以上の電話のやり取りは、最初から予測していた展開である。不都合な事柄は揉み消そうと躍起となるNHKの体質をあらためて確認できただけでも意味はあった。
これから直接、番組担当者に「あなたは台湾を中国の領土だと思っているか」と聞いて見たい。手紙やメールの問合せなら、受け付けるそうなので。
■証拠動画
NHK「テレビで中国語」が番組のなかで、事実をも政府見解をも顧みず、ひたすら中国のプロパガンダに従って台湾を中国領土とする地図を映し出した証拠がこの映像だ。すでに映像を確認できないと言って逃げる「ふれあいセンター」は、これでしっかりと確認してほしい。NHKは直ちに訂正を行い、視聴者及び台湾国民に謝罪しなければならない。
■NHKに訂正と謝罪を求めよう!
Eテレが4月16日に放送の「テレビで中国語」で使った「台湾入り中国地図」は誤り。視聴者に誤った情報を与えるとともに台湾国民の尊厳を傷つけるばかりか、中国の台湾侵略を正当化するものであり、直ちに謝罪と訂正を行うべきだと訴えよう。
電話(ふれあいセンター) 0570-066-066(左記が利用できない場合は050-3786-5000)
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