「小沢無罪」を祈る中国―「控訴」で聞こえる落胆の溜息
2012/05/10/Thu
民主党の小沢一郎元代表が四月二十六日、東京地裁で無罪が言い渡され、「復権」への足がかりを築くや、国外でそれに多大な期待を寄せたのが中共だろう。
小沢氏の無罪判決を祈ったのは国内の支持者たちだけではない
中共機関紙、人民日報電子版は翌二十七日、次のように報じている。
―――「日本の民主党と中国上層部との交流で新契機が生まれるかもしれない。この日本の政界の著名な親中派の重鎮と中国の首脳とは、長期間にわたる深い親交がある。〇九年末には百四十六名もの民主党の国会議員で構成される大型代表団を率いて訪中した。
大量の議員を率いて訪中した小沢氏。その「媚中」姿勢は中共から高く
評価されている
―――民主党の管直人内閣、野田佳彦内閣が、対中関係の上でしばしば紆余曲折が生じさせる原因の一つには、彼らが小沢氏のような中国首脳との人脈がないことがある。小沢氏の「復権」後は、交流はさらにスムーズなものとなるのではないか。
この日は軍の機関紙、解放軍報も、上海国際問題研究院アジア太平洋センターの廉徳瑰副主任(日本研究専門)の論文を掲載し、「復権」への期待感を滲ませた。
「小沢氏が、政治家人生における最大の危機を乗り越えたことは、日本の内政、外交にも必ず大きな影響を及ぼす」とした上で、以下のように書いている。
―――「小鳩政権」のとき、日本の外交政策に「脱米入亜」という変化が見られ、日中関係には転機が訪れ、日米関係は試練に直面した。
―――しかし鳩山氏、小沢氏が辞職し、民主党内の強硬派が実権を握ると、対中政策を急転直下させ、まずは「漁船衝突事件」で中国のボトムラインに挑戦した。次いで新たな防衛大綱では、中国への対処を戦略上に重点を置き、外交戦略も「脱米入亜」から「親米防中」へと転じた。これらは中国の台頭と世界構造の大きな変化を背景にした民主党内部の分化が反映されたものだった。
―――小沢氏はかつて日中米三角関係を以って新たな世界構造に対処すべきと主張し、「連米制中」との遠交近攻路線に反対していた。今回スキャンダルを乗り越えたわけだが、もし今後も日本の政局に影響を及ぼし続けることができるなら、必然的に野田内閣とは異なる外交上の主張が見られるだろう。
―――そのとき、すでに六十九歳となったこのベテラン政治家が、いかに最後のチャンスを使い、すでに構造的な行き詰まりを見せている日中関係と、挙足軽重の日米関係をいかに処理するかに、人々は期待を込めて見守っている。
ちなみに、ここで触れられた小沢氏の「日中米三角関係」の構想とは、外交上で米国と中国とを等距離に置くというもの。これは言わば同盟国と仮想敵国とを対等に扱うという「同盟国へ背信」「敵国への歩み寄り」であり、中国の戦略だけに符合するものと言える。
このような小沢氏だから、中共から受ける「信頼」の高さは、想像を上回るものかも知れない。
たとえば小沢氏は〇九年十二月、宮中の慣例を打ち破り、習近平副主席の参内を許すという逆賊的な行為に出た。次期最高指導者と目される人物に外交得点を与える一心で、国内の批判、反撥をも恐れることなく、皇室のご尊厳を公然と汚し奉った当時の振る舞いを見せたわけだ。
この「忠良なる朝貢国王」の如き日本の「媚中権力者」に、中共が多大なる信頼を寄せないはずがないのである。
属国の国王のように歓迎されてきた小沢氏だが
さて、そうした中共の「期待」をも考慮したか否かは知る由もないが、民主党は五月八日、控訴期限前で無罪が未確定の段階でありながら、早々と小沢氏の党員資格停止処分の解除を決めた。
ところがその翌九日、小沢氏は控訴されたのである。かくしてその復権への道は、再び遠のいた。
国家戦略上、日中関係の「改善」、すなわち日本の「脱米親中」「連中防米」路線への回帰とその深化を願う中共からは、落胆の溜息が聞こえそうだ。
そうした中共の思惑をも念頭に置きながら、控訴審の推移を見守りたい。
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日本が危ない!皇室典範と皇位継承問題を考える埼玉県民の集い
日時 平成24年5月12日(土) 13時40分 (13時00分開場)
場所 さいたま市民会館うらわ ホール
http://www.shisetsu.city.saitama.jp/Public/PC/shisetsu/407.html
内容
《開会式》
特別挨拶 … 上田清司(埼玉県知事)
《第一部》 基調講演
講師:百地章(日本大学法学部教授)
《第二部》 パネルディスカッション
パネリスト:
百地章(日本大学法学部教授)
村田春樹(外国人参政権に反対する会東京代表)
吉田律子(日本会議日本女性の会埼玉支部長・氷川女體神社宮司)
コーディネーター:
水島総(頑張れ日本!全国行動委員会幹事長)
※ 終了後、1階レストランにて懇親会(約3,000円)あり。出席御希望の方は、事前のお申し込みが必要です。
資料代 1,000円
主催 日本が危ない!皇室典範と皇位継承を考える埼玉県民の集い実行委員会
実行委員長・吉田弘(日本会議埼玉県本部理事長)
共催 頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部、日本会議 埼玉県本部
後援 日本を良くする埼玉県民の会、埼玉民社協会、日本李登輝友の会埼玉県支部、
埼玉ビジョンの会、新教育者連盟埼玉支部、日本会議日本女性の会埼玉支部、
日本会議埼玉県議会議員連盟
事務局 埼玉県教科書改善連絡協議会(代表・中田勝己)
頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部(幹事長・宮内貞守)
日本会議埼玉県本部(事務局次長・酒井慶太)
御連絡先 TEL 090-5759-8712 (愛甲)
小沢氏の無罪判決を祈ったのは国内の支持者たちだけではない
中共機関紙、人民日報電子版は翌二十七日、次のように報じている。
―――「日本の民主党と中国上層部との交流で新契機が生まれるかもしれない。この日本の政界の著名な親中派の重鎮と中国の首脳とは、長期間にわたる深い親交がある。〇九年末には百四十六名もの民主党の国会議員で構成される大型代表団を率いて訪中した。
大量の議員を率いて訪中した小沢氏。その「媚中」姿勢は中共から高く
評価されている
―――民主党の管直人内閣、野田佳彦内閣が、対中関係の上でしばしば紆余曲折が生じさせる原因の一つには、彼らが小沢氏のような中国首脳との人脈がないことがある。小沢氏の「復権」後は、交流はさらにスムーズなものとなるのではないか。
この日は軍の機関紙、解放軍報も、上海国際問題研究院アジア太平洋センターの廉徳瑰副主任(日本研究専門)の論文を掲載し、「復権」への期待感を滲ませた。
「小沢氏が、政治家人生における最大の危機を乗り越えたことは、日本の内政、外交にも必ず大きな影響を及ぼす」とした上で、以下のように書いている。
―――「小鳩政権」のとき、日本の外交政策に「脱米入亜」という変化が見られ、日中関係には転機が訪れ、日米関係は試練に直面した。
―――しかし鳩山氏、小沢氏が辞職し、民主党内の強硬派が実権を握ると、対中政策を急転直下させ、まずは「漁船衝突事件」で中国のボトムラインに挑戦した。次いで新たな防衛大綱では、中国への対処を戦略上に重点を置き、外交戦略も「脱米入亜」から「親米防中」へと転じた。これらは中国の台頭と世界構造の大きな変化を背景にした民主党内部の分化が反映されたものだった。
―――小沢氏はかつて日中米三角関係を以って新たな世界構造に対処すべきと主張し、「連米制中」との遠交近攻路線に反対していた。今回スキャンダルを乗り越えたわけだが、もし今後も日本の政局に影響を及ぼし続けることができるなら、必然的に野田内閣とは異なる外交上の主張が見られるだろう。
―――そのとき、すでに六十九歳となったこのベテラン政治家が、いかに最後のチャンスを使い、すでに構造的な行き詰まりを見せている日中関係と、挙足軽重の日米関係をいかに処理するかに、人々は期待を込めて見守っている。
ちなみに、ここで触れられた小沢氏の「日中米三角関係」の構想とは、外交上で米国と中国とを等距離に置くというもの。これは言わば同盟国と仮想敵国とを対等に扱うという「同盟国へ背信」「敵国への歩み寄り」であり、中国の戦略だけに符合するものと言える。
このような小沢氏だから、中共から受ける「信頼」の高さは、想像を上回るものかも知れない。
たとえば小沢氏は〇九年十二月、宮中の慣例を打ち破り、習近平副主席の参内を許すという逆賊的な行為に出た。次期最高指導者と目される人物に外交得点を与える一心で、国内の批判、反撥をも恐れることなく、皇室のご尊厳を公然と汚し奉った当時の振る舞いを見せたわけだ。
この「忠良なる朝貢国王」の如き日本の「媚中権力者」に、中共が多大なる信頼を寄せないはずがないのである。
属国の国王のように歓迎されてきた小沢氏だが
さて、そうした中共の「期待」をも考慮したか否かは知る由もないが、民主党は五月八日、控訴期限前で無罪が未確定の段階でありながら、早々と小沢氏の党員資格停止処分の解除を決めた。
ところがその翌九日、小沢氏は控訴されたのである。かくしてその復権への道は、再び遠のいた。
国家戦略上、日中関係の「改善」、すなわち日本の「脱米親中」「連中防米」路線への回帰とその深化を願う中共からは、落胆の溜息が聞こえそうだ。
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日時 平成24年5月12日(土) 13時40分 (13時00分開場)
場所 さいたま市民会館うらわ ホール
http://www.shisetsu.city.saitama.jp/Public/PC/shisetsu/407.html
内容
《開会式》
特別挨拶 … 上田清司(埼玉県知事)
《第一部》 基調講演
講師:百地章(日本大学法学部教授)
《第二部》 パネルディスカッション
パネリスト:
百地章(日本大学法学部教授)
村田春樹(外国人参政権に反対する会東京代表)
吉田律子(日本会議日本女性の会埼玉支部長・氷川女體神社宮司)
コーディネーター:
水島総(頑張れ日本!全国行動委員会幹事長)
※ 終了後、1階レストランにて懇親会(約3,000円)あり。出席御希望の方は、事前のお申し込みが必要です。
資料代 1,000円
主催 日本が危ない!皇室典範と皇位継承を考える埼玉県民の集い実行委員会
実行委員長・吉田弘(日本会議埼玉県本部理事長)
共催 頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部、日本会議 埼玉県本部
後援 日本を良くする埼玉県民の会、埼玉民社協会、日本李登輝友の会埼玉県支部、
埼玉ビジョンの会、新教育者連盟埼玉支部、日本会議日本女性の会埼玉支部、
日本会議埼玉県議会議員連盟
事務局 埼玉県教科書改善連絡協議会(代表・中田勝己)
頑張れ日本!全国行動委員会埼玉県本部(幹事長・宮内貞守)
日本会議埼玉県本部(事務局次長・酒井慶太)
御連絡先 TEL 090-5759-8712 (愛甲)