台湾特使に非礼なきようー二度と国の名誉に泥塗るな
2007/08/19/Sun
■宮澤元首相の葬儀に陳総統の特使
東京・日本武道館で八月二十八日、宮澤喜一元首相の内閣・自民党合同葬が行われる。そこで陳水扁総統は、游錫堃民進党主席を総統特使として派遣することを決めたが、ここで日本国民の一人として主催者側に要求しなければならないのは、台湾の特使に対しては決して粗相のないように、と言うことだ。
それと言うのも平成十二年六月八日の小渕恵三元首相の葬儀の時、台湾からの参列者に対して「粗相」どころか、この上ない「非礼」があり、日本の名誉に泥を塗ったことがあるからだ。
これは国民にはあまり知らされていないことだから、ここでその時の経緯を書いてみよう。
■媚中の醜悪滲み出た七年前の前例
台湾で小渕氏は親台派の政治家として好評で、広く尊敬も集めていた。そのため、その訃報は台湾各紙も大きく取り上げるほどだった。
だから陳水扁総統としても、他国の元首と同様、その葬儀に参列しないわけには行かなかった。だが日本政府は台湾とは国交がないとの理由で、総統、副総統、外相、国防相などの入国を拒否している。そこで特使として張俊雄総統府秘書長を派遣することにした。ところが日本政府は、張氏へのビザの発給を拒否したのである。
その理由は「政府主催の公式の葬儀だから」。つまり葬儀への出席を許しては、政府間同士の接触となり、台湾を「国」と認めかねなくなると言うことだ。
このような理屈を「もっともだ」と思ったらとんでもないことである。たとえば小泉首相と安倍官房長官が国交を持たない北鮮を訪問し、元首の金正日と会見したことに、誰が政府間の接触だなどと批判しただろうか。
日本政府が台湾政府との接触に神経を尖らせるのは、もちろん中国からクレームが来るのを恐れているからなのだ。よって「公式の葬儀だから」と言うのは言い訳で、本音はすなわち、「中国が怖い。台湾のためにトラブルに巻き込まれたくない」と言うものなのである。かくして台湾総統特使の参列(台湾の総統および国民の弔意)を拒否してしまうと言う、人の道に反することをしてしまったのだ。
媚中政府の醜悪さがこれほど滲み出た例も少ないだろう。
■二度と台湾の友情を踏みにじるな
ちなみに福田赳夫元首相の葬儀のときは、呉伯雄総統府秘書長が参列している。だがそれは国民党政権時代の話であり、中国が目の仇にする民進党政権の場合は、そうは行かないと言うことなのだろう。
台湾側はそれに屈辱を覚えながらもなお、総統府の「資政」(顧問)である彭明敏氏と辜振甫氏、ならびに国会の議長である王金平氏を派遣することにした。これであるなら中国からクレームも来ず、日本政府に迷惑をかけることはないだろうと言う判断だった。
ところが日本側は、それをも迷惑に感じたらしい。彼らに用意した席は、外国からの弔問団席よりはるか後方の、縁故席の中だった。もちろん献花の際も、国名(地域名)のアナウンスすらなかった。
どこまでも、どこまでも、日本政府は台湾側の友情と好意を踏みにじったのである。
これには台湾世論が憤った。あるいは日本の「恐共症」(中国恐怖症)を嘲った。
葬儀に出席した中国の銭其琛副首相も、総統府秘書長の入国拒否について、「葬儀なのだから、そこまでしなくても」と語り、従属国日本に対するゆとりと、道徳的優位性を、ここぞとばかりに示していた。
道を踏み外した国家の無様さだけが際立って、この一件は終わった。
中国も怒らない。いや、怒っても一切関係ない。今回の葬儀では、前回の非礼を償う意味でも、国の名誉を挽回する意味でも、台湾からの参列者には特別の厚遇を以って、その弔意に感謝の意を表明するように望む。
※宮澤元首相の葬儀では台湾特使に礼遇を!
首相官邸への要望は下記へ。
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
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東京・日本武道館で八月二十八日、宮澤喜一元首相の内閣・自民党合同葬が行われる。そこで陳水扁総統は、游錫堃民進党主席を総統特使として派遣することを決めたが、ここで日本国民の一人として主催者側に要求しなければならないのは、台湾の特使に対しては決して粗相のないように、と言うことだ。
それと言うのも平成十二年六月八日の小渕恵三元首相の葬儀の時、台湾からの参列者に対して「粗相」どころか、この上ない「非礼」があり、日本の名誉に泥を塗ったことがあるからだ。
これは国民にはあまり知らされていないことだから、ここでその時の経緯を書いてみよう。
■媚中の醜悪滲み出た七年前の前例
台湾で小渕氏は親台派の政治家として好評で、広く尊敬も集めていた。そのため、その訃報は台湾各紙も大きく取り上げるほどだった。
だから陳水扁総統としても、他国の元首と同様、その葬儀に参列しないわけには行かなかった。だが日本政府は台湾とは国交がないとの理由で、総統、副総統、外相、国防相などの入国を拒否している。そこで特使として張俊雄総統府秘書長を派遣することにした。ところが日本政府は、張氏へのビザの発給を拒否したのである。
その理由は「政府主催の公式の葬儀だから」。つまり葬儀への出席を許しては、政府間同士の接触となり、台湾を「国」と認めかねなくなると言うことだ。
このような理屈を「もっともだ」と思ったらとんでもないことである。たとえば小泉首相と安倍官房長官が国交を持たない北鮮を訪問し、元首の金正日と会見したことに、誰が政府間の接触だなどと批判しただろうか。
日本政府が台湾政府との接触に神経を尖らせるのは、もちろん中国からクレームが来るのを恐れているからなのだ。よって「公式の葬儀だから」と言うのは言い訳で、本音はすなわち、「中国が怖い。台湾のためにトラブルに巻き込まれたくない」と言うものなのである。かくして台湾総統特使の参列(台湾の総統および国民の弔意)を拒否してしまうと言う、人の道に反することをしてしまったのだ。
媚中政府の醜悪さがこれほど滲み出た例も少ないだろう。
■二度と台湾の友情を踏みにじるな
ちなみに福田赳夫元首相の葬儀のときは、呉伯雄総統府秘書長が参列している。だがそれは国民党政権時代の話であり、中国が目の仇にする民進党政権の場合は、そうは行かないと言うことなのだろう。
台湾側はそれに屈辱を覚えながらもなお、総統府の「資政」(顧問)である彭明敏氏と辜振甫氏、ならびに国会の議長である王金平氏を派遣することにした。これであるなら中国からクレームも来ず、日本政府に迷惑をかけることはないだろうと言う判断だった。
ところが日本側は、それをも迷惑に感じたらしい。彼らに用意した席は、外国からの弔問団席よりはるか後方の、縁故席の中だった。もちろん献花の際も、国名(地域名)のアナウンスすらなかった。
どこまでも、どこまでも、日本政府は台湾側の友情と好意を踏みにじったのである。
これには台湾世論が憤った。あるいは日本の「恐共症」(中国恐怖症)を嘲った。
葬儀に出席した中国の銭其琛副首相も、総統府秘書長の入国拒否について、「葬儀なのだから、そこまでしなくても」と語り、従属国日本に対するゆとりと、道徳的優位性を、ここぞとばかりに示していた。
道を踏み外した国家の無様さだけが際立って、この一件は終わった。
中国も怒らない。いや、怒っても一切関係ない。今回の葬儀では、前回の非礼を償う意味でも、国の名誉を挽回する意味でも、台湾からの参列者には特別の厚遇を以って、その弔意に感謝の意を表明するように望む。
※宮澤元首相の葬儀では台湾特使に礼遇を!
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http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
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