フジTVに訂正を要求中―日本は「台湾返還」をしていない
2007/08/15/Wed
■垂れ流したのは中国のプロパガンダだった
八月十三日夜十一時から三十分間、フジテレビで「あいのり」と言う若者向けバラエティ番組があって(毎週月曜放送)、そこで「台湾人の親日の秘密」がテーマになっていると言うので興味津々で見てみたら、日本時代を知る現地のおばあさんの歴史証言を中心に、日本時代にインフラ建設が行われ、生活レベルも向上し、今でも当時が懐かしがられていると言う話が紹介されていた。そして最後は「ところがこんな台湾を、日本は国交を結んでいない」と言った問題提起で終わるのだった。
日台関係史を教えられていない若い視聴者を、あっと言わせるような内容構成で悪くなかった。左翼色も媚中色も一切ないのも意外で、「最近の若い人の感覚で作る番組はこんなものか」と感心したりした。
ところが残念だったのは、そのなかで「台湾返還」とのアナウンスと大きなテロップがあったのである。日本は戦後台湾を中国に返還し、台湾は中国の一部になったと解説したのだ。
「だから何だ」「日本人には関係ない」と思う人もいるだろう。だがこれはきわめて大きな歴史歪曲であり、台湾領有権を主張する中国人のプロパガンダそのものなのだ。
「中国返還」があったから台湾は中国の領土だ、と言うのが中国の公式見解である。終戦後台湾に進駐した蒋介石の軍隊が勝手に「返還された」と宣伝して台湾領有を宣言し、その後できた中共政権は、蒋介石政権は滅亡したのだから、台湾は我々が継承していると主張し、その併呑のために軍備拡張に勤しんでいる。
だがこれはとんでもない話だ。だいたいいつ返還条約が結ばれたのか。どこで返還式典が行われたのか。日本は台湾の返還などしていない。ただ台湾の主権を放棄しただけで、台湾の帰属先は台湾住民が自決すると言うことになったのだ。
ところが戦後日本では中国の宣伝によって「返還」説が広まり、教科書にまでそう書かれてくらいに定着している。これは怖いことだ。つまり「台湾問題は中国内政問題。日本とは関係ない」との認識が国民の間に根を下ろしているのだ。今回の番組担当者も、きっとそれでミスを犯したのだろう。
だがそう言った謬説を鵜呑みにしたまま、日本はどうして中国の台湾侵略を防げるのか。どうして台湾の防衛に協力できるのか。どうして東アジアの平和と安定を守ることができるのかと言うことだ。私はこう主張することを、ちっとも大袈裟だとは思わない。
■去年は逃げ回った。今回はどうする、フジテレビ!
ただ近年、報道機関の間では、それがウソであるとの認識が持たれつつあるようだ。「返還」と言う言葉はだいぶ見かけなくなった。だが「あいのり」がそれをやってしまった。そしてそのような誤った情報、イメージが、何万人もの視聴者に刷り込まれてしまった。
そこで私は翌十四日午前、フジテレビに電話をかけ、訂正を要求した。
それは決して騒ぎを起こしたり、知ったかぶりをしたりでフジテレビを困らせ、それで楽しもうと言うわけではない。そもそも私はそんな陰湿な性格ではないし、また遊んでいるほど閑でもない。ただ報道機関に「台湾返還」説の嘘を知ってもらいたい、そして訂正を以って、中国のつくこの嘘を、国民に対してはっきりと告知してもらいたいと考えている。
だいたい誤った情報を垂れ流した以上、報道機関がそれをするのは、放送法上の義務でもある。
フジテレビで私の電話を受けたのは視聴者センターだった。私の訂正要求は伝達すると言うばかりで、番組担当者には絶対に取り次ごうとしない。そしてただ、「担当者の判断に任せる。訂正するかどうかは番組で確認して欲しい」と繰り返すのだった。
じつは昨年の今頃、私たちはやはりフジテレビに訂正要求運動を行っていた。「スーパーニュース」が中国国旗を台湾の国旗として放映したからだ。しかし「訂正」と言うのは、テレビ局としてはよほどやりたくないことらしく、あれこれ詭弁を弄して逃げ回ったため、自ら欺瞞や不誠実さを次から次へと曝け出してしまい、それがかえって訂正要求運動を激化させてしまったのだった。
その悪夢の記憶が今でも視聴者センターには受け継がれていた。そのため問題の再発防止に必死の構えで、どんなに私が話しても、「台湾はもうコリゴリ」と言う感じで、何も語るまいとの意志がありありと伝わってきた。
ではフジテレビは、今回もまた問題をうやむやにして責任逃れを行うのだろうか。それとも昨年の事件の反省から、中国大使館からの抗議をも恐れることなく、報道機関としての誠意ある対応を見せるのか。番組担当者に取り次いでくれないので、その辺がさっぱりわからない。とりあえず今後の放送を見るしかなさそうだ。
■真実を突きつけようー訂正要求にご協力を
もし同憂の方がいらっしゃったら、電話でのフジテレビへの訂正要求にご協力下さい。
視聴者センター 03-5531-1111
「十三日の『あいのり』の中で『台湾返還』とあったが、それは台湾侵略のための中国のプロパガンダであって、事実に反する。訂正せよ」と伝えて欲しいのです。
怒りの圧力をかけるでもいいし、相手の良識に期待するかたちでもいいのです。真実を突きつけられれば、フジテレビも慌てざるを得ないのです。
【追記】「中国や韓国・北鮮問題ならともかく、台湾問題なら適当にやっても抗議は来ない」とタカを括ってきた報道機関に、「そうは行かない」と教える活動を、在日台湾人勢力とともに展開中です。
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八月十三日夜十一時から三十分間、フジテレビで「あいのり」と言う若者向けバラエティ番組があって(毎週月曜放送)、そこで「台湾人の親日の秘密」がテーマになっていると言うので興味津々で見てみたら、日本時代を知る現地のおばあさんの歴史証言を中心に、日本時代にインフラ建設が行われ、生活レベルも向上し、今でも当時が懐かしがられていると言う話が紹介されていた。そして最後は「ところがこんな台湾を、日本は国交を結んでいない」と言った問題提起で終わるのだった。
日台関係史を教えられていない若い視聴者を、あっと言わせるような内容構成で悪くなかった。左翼色も媚中色も一切ないのも意外で、「最近の若い人の感覚で作る番組はこんなものか」と感心したりした。
ところが残念だったのは、そのなかで「台湾返還」とのアナウンスと大きなテロップがあったのである。日本は戦後台湾を中国に返還し、台湾は中国の一部になったと解説したのだ。
「だから何だ」「日本人には関係ない」と思う人もいるだろう。だがこれはきわめて大きな歴史歪曲であり、台湾領有権を主張する中国人のプロパガンダそのものなのだ。
「中国返還」があったから台湾は中国の領土だ、と言うのが中国の公式見解である。終戦後台湾に進駐した蒋介石の軍隊が勝手に「返還された」と宣伝して台湾領有を宣言し、その後できた中共政権は、蒋介石政権は滅亡したのだから、台湾は我々が継承していると主張し、その併呑のために軍備拡張に勤しんでいる。
だがこれはとんでもない話だ。だいたいいつ返還条約が結ばれたのか。どこで返還式典が行われたのか。日本は台湾の返還などしていない。ただ台湾の主権を放棄しただけで、台湾の帰属先は台湾住民が自決すると言うことになったのだ。
ところが戦後日本では中国の宣伝によって「返還」説が広まり、教科書にまでそう書かれてくらいに定着している。これは怖いことだ。つまり「台湾問題は中国内政問題。日本とは関係ない」との認識が国民の間に根を下ろしているのだ。今回の番組担当者も、きっとそれでミスを犯したのだろう。
だがそう言った謬説を鵜呑みにしたまま、日本はどうして中国の台湾侵略を防げるのか。どうして台湾の防衛に協力できるのか。どうして東アジアの平和と安定を守ることができるのかと言うことだ。私はこう主張することを、ちっとも大袈裟だとは思わない。
■去年は逃げ回った。今回はどうする、フジテレビ!
ただ近年、報道機関の間では、それがウソであるとの認識が持たれつつあるようだ。「返還」と言う言葉はだいぶ見かけなくなった。だが「あいのり」がそれをやってしまった。そしてそのような誤った情報、イメージが、何万人もの視聴者に刷り込まれてしまった。
そこで私は翌十四日午前、フジテレビに電話をかけ、訂正を要求した。
それは決して騒ぎを起こしたり、知ったかぶりをしたりでフジテレビを困らせ、それで楽しもうと言うわけではない。そもそも私はそんな陰湿な性格ではないし、また遊んでいるほど閑でもない。ただ報道機関に「台湾返還」説の嘘を知ってもらいたい、そして訂正を以って、中国のつくこの嘘を、国民に対してはっきりと告知してもらいたいと考えている。
だいたい誤った情報を垂れ流した以上、報道機関がそれをするのは、放送法上の義務でもある。
フジテレビで私の電話を受けたのは視聴者センターだった。私の訂正要求は伝達すると言うばかりで、番組担当者には絶対に取り次ごうとしない。そしてただ、「担当者の判断に任せる。訂正するかどうかは番組で確認して欲しい」と繰り返すのだった。
じつは昨年の今頃、私たちはやはりフジテレビに訂正要求運動を行っていた。「スーパーニュース」が中国国旗を台湾の国旗として放映したからだ。しかし「訂正」と言うのは、テレビ局としてはよほどやりたくないことらしく、あれこれ詭弁を弄して逃げ回ったため、自ら欺瞞や不誠実さを次から次へと曝け出してしまい、それがかえって訂正要求運動を激化させてしまったのだった。
その悪夢の記憶が今でも視聴者センターには受け継がれていた。そのため問題の再発防止に必死の構えで、どんなに私が話しても、「台湾はもうコリゴリ」と言う感じで、何も語るまいとの意志がありありと伝わってきた。
ではフジテレビは、今回もまた問題をうやむやにして責任逃れを行うのだろうか。それとも昨年の事件の反省から、中国大使館からの抗議をも恐れることなく、報道機関としての誠意ある対応を見せるのか。番組担当者に取り次いでくれないので、その辺がさっぱりわからない。とりあえず今後の放送を見るしかなさそうだ。
■真実を突きつけようー訂正要求にご協力を
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「十三日の『あいのり』の中で『台湾返還』とあったが、それは台湾侵略のための中国のプロパガンダであって、事実に反する。訂正せよ」と伝えて欲しいのです。
怒りの圧力をかけるでもいいし、相手の良識に期待するかたちでもいいのです。真実を突きつけられれば、フジテレビも慌てざるを得ないのです。
【追記】「中国や韓国・北鮮問題ならともかく、台湾問題なら適当にやっても抗議は来ない」とタカを括ってきた報道機関に、「そうは行かない」と教える活動を、在日台湾人勢力とともに展開中です。
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