上海万博―排外民族主義の前で日本館は大丈夫か
2010/05/24/Mon
■不合理運営で浮上する外国館の閉館問題
五月十九日の報道によると、上海万博ではチェコ館が、主催者に管理面で問題ありとして、閉館を仄めかした。
問題とは次の五点だ。
「職員は数時間列に並ばないと会場に入れない」「三十名の常駐職員の内、二名以外には居留許可が出ていない」「招待を受けたVIPが専用通路から入場できない」「物品の搬入が不便」「緊急な修理に対応できない」。
こうした不合理な状況が改善されなければ閉館も止む無しと強く迫ったのだ。
不合理な運営管理に怒り募らすチェコ館
そのほか、すでに英国館とスイス館も、参観者の押し合いなどと言った無秩序ぶりに危機感を抱き、一次閉館の措置を採っている。
そしてチェコ館に続き、「閉館」を口にしたのがドイツ館だ。
■ドイツ館で騒擾事件ー「ナチ」と罵る中国人
ドイツ館は大人気のパビリオンの一つだ。何でも涼しい広場でソーセージが食べられるのも魅力なのだとか。十九日の「ドイツデー」には三キロもの行列ができたほどだ。その日はケーラー大統領も姿を見せる華やかさだったのだが、それから間もない二十一日、同館も主催者に抗議を行っていたことが報じられた。
友好の挨拶を行うケーラー大統領。しかしドイツ館にも不満が募っていた
同館のシュミット代表はドイツ紙に対し「万博開幕から今日まで、当館では多くの不愉快な事件が発生している」と語っている。
それによれば、たとえば開館の第二日目、「数時間の行列に耐えられない乱暴な観客が騒ぎ出し、花壇の花を抜いて投げつけてきたり、VIP通路から押し入ろうとした。職員に制止された彼らは『ナチ!ナチ!』と大声で連呼したのち、職員に体当たりし、門を叩くなどした」。
「不愉快な事件」が発生し続ける人気パビリオンのドイツ館
騒擾は通報を受けて駆けつけた武装警察に制止されるまで続いたと言う。
■ストレス発散の排外民族主義と中共ファシズム
「ナチ」とまで罵られ、同代表は黙っていなかった。主催者に「容認できない」とする抗議文を送り、「ドイツ人職員が侮辱と人心攻撃を受けるのをこの目で見た。警備を増強して職員の安全を保障しないなら無期限閉館とする」と警告したわけだ。
このように上海万博は、まるで中国人の民族性の展示会のようだ。無秩序、不合理、盗作などの民族文化だけでなく、「ストレス発散のための排外主義」まで見ることができる。
ところで「ナチ」と言えば、今日の中共などは「二十一世紀のナチス」と言えるだろう。一般的に指摘されている通り、北京五輪と上海万博など、ベルリン五輪と言うナチの国威発揚の祭典を髣髴とさせるものがある。
ナチスはベルリン五輪で国民の結束を強化し、世界への影響力を拡大させた後、「民族の生存空間」を求めて領土拡張に乗り出したが、中共も上海万博閉幕後、いよいよ軍事路線を強化し、周辺国への威嚇行動をこれまで以上に本格化するとの予測も一般的である。
ナチスがオーストリア、チェコを併呑したように、中共は周辺海域、そして台湾を勢力圏内に組み込む動きを加速させることだろう。
もちろんこうしたファシズム政策の推進を支えるのは、国内不満の捌け口を排外に求める中国民族主義である。
■日本は中国「民族の祭典」の翼賛を止めるべき
さて我が日本館だが、こちらでは主催者ではなく、同館自身の国旗不掲揚が問題視されていた。それでも政府の指示を受け、五月十九日からようやく常時掲揚となった。中国国旗も併せて掲げている。
日本館でようやく掲揚された日章旗
「中国では抗日戦争を題材にしたテレビ番組が頻繁に放映されており、日の丸が軍国主義の象徴と受け止められる傾向が強い」(読売)ため、掲揚を控えていたと報じられていたが、日章旗を「軍国主義の象徴」と極め付けるのは日本人だけであって、中国においてそれは単に「日本の象徴」に過ぎないと言われている。
従って、もし中国人による「反日」破壊行為の恐れがあると言うなら、「日本館」の看板自体を下ろした方がいい。つまり閉館、撤退すると言うことだ。
しかしそうした状況に立ち至っても、チェコ館やドイツ館のような毅然とした対応に出ることができるだろうか。
国旗不掲揚も、実は反日トラブルを恐れる主催者の要請に応じたものではなかったのか。それを否定する報道もあるが、何しろ日本には、自国の尊厳より中国の面子を重んじる傾向も目立つ。
開会期間中、百万人もの国民が参観に訪れるとの見通しから、「日本は上海万博の一番の海外応援団」(溝畑宏観光庁長官)と豪語する日本政府だが、あまり中国の民族の祭典など翼賛しない方がいいだろう。
なぜなら後日、この国の軍事路線の脅威を最も大きく受ける一つが日本だからだ。
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温家宝首相来日 中国の不当威嚇攻撃に抗議する国民行動(5/28~6/1)
■5月28日(金)
頑張れ日本!温家宝首相来日 中国の不当威嚇攻撃・人権侵害に抗議する国民集会
日時 5月28日(金) 18時15分 (17時45分開場)
場所 文京区民センター 3A
JR「水道橋駅」徒歩10分
都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分
内容 《シンポジウム》
登壇予定 [順不同] :平松茂雄、川村純彦、田母神俊雄、永山英樹、ペマ・ギャルポ、イリハム・マハムティ、鳴霞
司会 : 水島総
主催 頑張れ日本!全国行動委員会、草莽全国地方議員の会、台湾研究フォーラム
お問合せ 頑張れ日本!全国行動委員会 TEL 03-6419-3900
※案内チラシはこちら
http://www.ch-sakura.jp/sakura/protestChinesePMmeeting0528_flyer.pdf
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■5月29日(土)
頑張れ日本!温家宝首相来日 中国の不当威嚇攻撃に抗議する街頭演説会
14時30分~
JR渋谷駅「ハチ公前広場」
主催 頑張れ日本!全国行動委員会、草莽全国地方議員の会、台湾研究フォーラム
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■5月30日(日)~6月1日(火)
頑張れ日本!温家宝首相来日 中国の不当威嚇攻撃に抗議する国民大行動
都内街頭において。詳細は後日公表します。
主催 頑張れ日本!全国行動委員会、草莽全国地方議員の会、台湾研究フォーラム
5/30(日)名古屋駅前街頭活動のご案内
「恫喝国家首相・温家宝」訪日を歓迎しない!
中共に「友愛」は通じない! 媚中政党・政治家を支持するな!
日本政府は、中共に諂うことなく、毅然とした態度を示せ!
中国艦船が、日本の排他的水域内で海上保安庁測量船を駆逐!もはや、中国は、日本の領海内を我が物顔で俳諧する気でいます。その背景は、日本政府による抗議を読み切っているからです。
何事も当たり障りのないようにしたい政治家にとって「憲法9条」は言い逃れの材料に好都合だったともいえます。
そんな日本の弱腰姿勢を計算に入れ、中国は、鳩山政権を試すかの如く、威嚇行動にでました。中国の計算通りにならないこと。それは日本人自身による防衛意識の覚醒です。
5月30日、東京では、「温家宝」訪日中に合わせ、中国覇権主義への抗議行動が行われることから、愛知も連動して街頭情宣を行ないます。奮ってご参加下さい!
記
日時:平成22年5月30日(日)13:00~15:00
場所:名古屋駅タワーズ前、駅前ロータリー付近
主催:日本李登輝友の会愛知県支部
当日運動内容
■中共の覇権主義とそれに媚びる鳩山民主党への抗議。
(中国問題として、外国人参政権反対もOK)
■石平氏講演会「中国の脅威と台湾問題」の案内チラシの配布
途中参加・退場可、準備がありますので時間がある方は、桜通口交番付近に15分前に来ていただければ、幸いです。
当日現場担当者:渡辺裕一 090-3300-9686
メルマガ版「台湾は日本の生命線!」
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五月十九日の報道によると、上海万博ではチェコ館が、主催者に管理面で問題ありとして、閉館を仄めかした。
問題とは次の五点だ。
「職員は数時間列に並ばないと会場に入れない」「三十名の常駐職員の内、二名以外には居留許可が出ていない」「招待を受けたVIPが専用通路から入場できない」「物品の搬入が不便」「緊急な修理に対応できない」。
こうした不合理な状況が改善されなければ閉館も止む無しと強く迫ったのだ。
不合理な運営管理に怒り募らすチェコ館
そのほか、すでに英国館とスイス館も、参観者の押し合いなどと言った無秩序ぶりに危機感を抱き、一次閉館の措置を採っている。
そしてチェコ館に続き、「閉館」を口にしたのがドイツ館だ。
■ドイツ館で騒擾事件ー「ナチ」と罵る中国人
ドイツ館は大人気のパビリオンの一つだ。何でも涼しい広場でソーセージが食べられるのも魅力なのだとか。十九日の「ドイツデー」には三キロもの行列ができたほどだ。その日はケーラー大統領も姿を見せる華やかさだったのだが、それから間もない二十一日、同館も主催者に抗議を行っていたことが報じられた。
友好の挨拶を行うケーラー大統領。しかしドイツ館にも不満が募っていた
同館のシュミット代表はドイツ紙に対し「万博開幕から今日まで、当館では多くの不愉快な事件が発生している」と語っている。
それによれば、たとえば開館の第二日目、「数時間の行列に耐えられない乱暴な観客が騒ぎ出し、花壇の花を抜いて投げつけてきたり、VIP通路から押し入ろうとした。職員に制止された彼らは『ナチ!ナチ!』と大声で連呼したのち、職員に体当たりし、門を叩くなどした」。
「不愉快な事件」が発生し続ける人気パビリオンのドイツ館
騒擾は通報を受けて駆けつけた武装警察に制止されるまで続いたと言う。
■ストレス発散の排外民族主義と中共ファシズム
「ナチ」とまで罵られ、同代表は黙っていなかった。主催者に「容認できない」とする抗議文を送り、「ドイツ人職員が侮辱と人心攻撃を受けるのをこの目で見た。警備を増強して職員の安全を保障しないなら無期限閉館とする」と警告したわけだ。
このように上海万博は、まるで中国人の民族性の展示会のようだ。無秩序、不合理、盗作などの民族文化だけでなく、「ストレス発散のための排外主義」まで見ることができる。
ところで「ナチ」と言えば、今日の中共などは「二十一世紀のナチス」と言えるだろう。一般的に指摘されている通り、北京五輪と上海万博など、ベルリン五輪と言うナチの国威発揚の祭典を髣髴とさせるものがある。
ナチスはベルリン五輪で国民の結束を強化し、世界への影響力を拡大させた後、「民族の生存空間」を求めて領土拡張に乗り出したが、中共も上海万博閉幕後、いよいよ軍事路線を強化し、周辺国への威嚇行動をこれまで以上に本格化するとの予測も一般的である。
ナチスがオーストリア、チェコを併呑したように、中共は周辺海域、そして台湾を勢力圏内に組み込む動きを加速させることだろう。
もちろんこうしたファシズム政策の推進を支えるのは、国内不満の捌け口を排外に求める中国民族主義である。
■日本は中国「民族の祭典」の翼賛を止めるべき
さて我が日本館だが、こちらでは主催者ではなく、同館自身の国旗不掲揚が問題視されていた。それでも政府の指示を受け、五月十九日からようやく常時掲揚となった。中国国旗も併せて掲げている。
日本館でようやく掲揚された日章旗
「中国では抗日戦争を題材にしたテレビ番組が頻繁に放映されており、日の丸が軍国主義の象徴と受け止められる傾向が強い」(読売)ため、掲揚を控えていたと報じられていたが、日章旗を「軍国主義の象徴」と極め付けるのは日本人だけであって、中国においてそれは単に「日本の象徴」に過ぎないと言われている。
従って、もし中国人による「反日」破壊行為の恐れがあると言うなら、「日本館」の看板自体を下ろした方がいい。つまり閉館、撤退すると言うことだ。
しかしそうした状況に立ち至っても、チェコ館やドイツ館のような毅然とした対応に出ることができるだろうか。
国旗不掲揚も、実は反日トラブルを恐れる主催者の要請に応じたものではなかったのか。それを否定する報道もあるが、何しろ日本には、自国の尊厳より中国の面子を重んじる傾向も目立つ。
開会期間中、百万人もの国民が参観に訪れるとの見通しから、「日本は上海万博の一番の海外応援団」(溝畑宏観光庁長官)と豪語する日本政府だが、あまり中国の民族の祭典など翼賛しない方がいいだろう。
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■5月28日(金)
頑張れ日本!温家宝首相来日 中国の不当威嚇攻撃・人権侵害に抗議する国民集会
日時 5月28日(金) 18時15分 (17時45分開場)
場所 文京区民センター 3A
JR「水道橋駅」徒歩10分
都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分
内容 《シンポジウム》
登壇予定 [順不同] :平松茂雄、川村純彦、田母神俊雄、永山英樹、ペマ・ギャルポ、イリハム・マハムティ、鳴霞
司会 : 水島総
主催 頑張れ日本!全国行動委員会、草莽全国地方議員の会、台湾研究フォーラム
お問合せ 頑張れ日本!全国行動委員会 TEL 03-6419-3900
※案内チラシはこちら
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■5月29日(土)
頑張れ日本!温家宝首相来日 中国の不当威嚇攻撃に抗議する街頭演説会
14時30分~
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主催 頑張れ日本!全国行動委員会、草莽全国地方議員の会、台湾研究フォーラム
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■5月30日(日)~6月1日(火)
頑張れ日本!温家宝首相来日 中国の不当威嚇攻撃に抗議する国民大行動
都内街頭において。詳細は後日公表します。
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5/30(日)名古屋駅前街頭活動のご案内
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中共に「友愛」は通じない! 媚中政党・政治家を支持するな!
日本政府は、中共に諂うことなく、毅然とした態度を示せ!
中国艦船が、日本の排他的水域内で海上保安庁測量船を駆逐!もはや、中国は、日本の領海内を我が物顔で俳諧する気でいます。その背景は、日本政府による抗議を読み切っているからです。
何事も当たり障りのないようにしたい政治家にとって「憲法9条」は言い逃れの材料に好都合だったともいえます。
そんな日本の弱腰姿勢を計算に入れ、中国は、鳩山政権を試すかの如く、威嚇行動にでました。中国の計算通りにならないこと。それは日本人自身による防衛意識の覚醒です。
5月30日、東京では、「温家宝」訪日中に合わせ、中国覇権主義への抗議行動が行われることから、愛知も連動して街頭情宣を行ないます。奮ってご参加下さい!
記
日時:平成22年5月30日(日)13:00~15:00
場所:名古屋駅タワーズ前、駅前ロータリー付近
主催:日本李登輝友の会愛知県支部
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(中国問題として、外国人参政権反対もOK)
■石平氏講演会「中国の脅威と台湾問題」の案内チラシの配布
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当日現場担当者:渡辺裕一 090-3300-9686
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