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2026-05-07

[]社会学者アホ発言

Xやメディアで目立つ文学的批判理論寄りの事例をピックアップ統計因果推論重視の実証派とは対照的に、「構造批判」「ナラティブ」「弱者発見」が優先されやすパターンを示します。

1. 上野千鶴子東京大学名誉教授ジェンダー社会学フェミニズム研究第一人者

代表的発言例1(2019年東大入学式祝辞


「あなたたちが『がんばったら報われる』と思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。」
「世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひとたちがいます。」
(全文は東大公式HP掲載医大不正入試を挙げ、女子学生の入りにくさを統計で指摘しつつ、新入生に「恵まれ環境のおかげ」と諭す内容)

代表的発言例2(家事労働論)


家事は不払い労働」「愛の行為からお金に換算できない」で本当に正しいのか? → 断固として「不払い労働」と呼ぶ。
(1980年代から一貫。家父長制と資本制の搾取構造として位置づけ)

分析(該当カテゴリ)
日本人原罪論・体制批判ダブスタ寄り

努力個人責任を「環境のせい」に還元し、弱者発見を強調。統計医大合格率1.2倍)を挙げるが、解釈は「構造女性抑圧」一色で、男性努力逆差別(例:理3類の微妙数字)はスルー家事「不払い労働」論も、男性家事育児負担増やDV被害男性データ無視しがちでダブスタポストモダン的「客観性への懐疑」を体現し、「がんばっても報われない社会」を前提のナラティブ優先志向

2. 田中優子法政大学名誉教授・前総長社会学者・論客

代表的発言2024年10月立憲民主党集会

高市早苗氏について:「安倍さん女装して現れた」「言っていることは安倍さんのものだ」「女性がどういう歴史を歩んできて、どんな目に遭って今まで生きてきて、政治がそれに対して何をしないといけないのか一度も考えたことないのだと思う」「だから、中は男でしょ。安倍さんでしょ」
(会場爆笑TBSサンデーモーニング出演者としても知られる)

分析(該当カテゴリ)
ダブスタレッテル貼りの極み

通常なら「女性政治家への性差別」「属性攻撃」「トランスフォビア」と猛批判する側が、自ら女性議員を「中身は男」と貶下。女性首相誕生を「恥ずかしい」と選別し、政敵イデオロギーを「女装」喩えで攻撃フェミニスト権威を盾に、都合の悪い女性を「名誉男性」扱いする典型古市批判の「文学的路線を超えた、感情的属性依存イデオロギー亡者ぶりが露呈。

3. 本田由紀東京大学大学院教育学研究教授教育社会学

代表的発言2026年5月頃、X/note)
國武氏の女子反対論文に対し、note記事引用・共有

女子枠に反対するのは弱者男性ワガママ」「ミソジニールサンチマンに溢れた快哉を叫ぶコメント」
(UNESCO報告書を巡る議論で、反対論を「弱者男性ワガママ」と一蹴)

分析(該当カテゴリ)
レッテル貼りダブスタ

女子枠(ポジティブアクション)を「構造的抑圧是正」と位置づけ、反対意見を即「ミソジニー」「弱者男性ワガママ」と人格攻撃教育社会学者としてデータ格差統計)を使うはずが、相手動機を悪意で決めつけ、議論封殺。 **弱者男性の「ワガママ」を問題視しながら、女性枠優先の「ワガママ」はスルーする二重基準

Xで炎上したのは、まさにラベリング理論悪用例。

4. 西田亮介(東京工業大学准教授政治社会学メディア論)

代表的発言2020年学術会議任命拒否問題時)


「なんで、いま、みんな日本学術会議に関心を持ってるの? 新政権ツッコミどころからというだけでしょう」
(菅政権批判文脈投稿学問の自由より「政権叩き」の文脈を強調)

分析(該当カテゴリ)
権威主義・体制批判左翼への迎合

学術会議を「専門家」の聖域として守り、外部(政権批判を「新政権ツッコミどころ」と一蹴。自分たち権威を盾に、任命拒否自体問題視しつつ「本当の危機大学改革」とずらす。ポピュリズム非難しながら、左派迎合的なナラティブを優先。実証派なら「学術会議実質的影響力や再現性問題」をデータ検証するはずが、イデオロギー優先。

5. 小熊英二慶應義塾大学総合政策学部教授歴史社会学

代表的傾向(ネット右翼論・構造批判)
2015年朝日寄稿

ネット右翼の数はネット利用者1%未満」「愉快犯」「言説の広がりは深刻」。
近年も『日本社会のしくみ』などで「大企業型・地元型」の暗黙ルールや二重構造批判し、右傾化ではなく「左が欠けた分極化」と分析

分析(該当カテゴリ)
体制批判歴史修正寄り

日本社会の「暗黙のルール」やナショナリズム構造的に解体するが、自陣営左派)の歴史解釈絶対化ネット右翼を「少数愉快犯」と矮小化しつつ、反対意見の広がりを「深刻」と警戒。データ調査比率)を使うが、解釈左翼迎合で「日本人原罪論」の延長。

6. 宮台真司東京都立大学教授など、数理社会学文化論)

代表的発言傾向
90年代

援助交際主体的選択」「まったり革命」と肯定的論じる(後に一部修正)。


近年

安倍銃撃事件統一教会問題を「世直しとして機能した」「安倍の死で瓶の蓋が取れた」と発言

分析(該当カテゴリ)
体制批判左翼への迎合・Whataboutism寄り

初期はサブカル肯定的だったが、近年は統一教会安倍批判で「構造問題」を強調。事件を「自力救済」の文脈に置き、社会包摂不足を政権のせいにする。データ非正規雇用拡大)を使いつつ、左翼迎合イデオロギー優先。

総括


これら発言共通点は、統計データを使いつつ最終的に「構造」「権力」「弱者ナラティブ」で締める文学的アプローチ

ダブスタレッテル貼り特に目立ち(田中本田)、権威を盾にした体制批判西田上野)が学問看板を借りて活動家に寄りやすい。Xで目立つloud minority。実証派(計量社会学)は論文勝負してるから静かだが、社会学を「科学」に戻すにはこうしたアホ発言構造問題を暴くしかない。

続き:社会学者の分類と傾向

https://anond.hatelabo.jp/20260508122537

2026-05-03

anond:20260503070528

commentatorHeader

藤田直哉

批評家日本映画大学准教授

視点

とても面白かった。最近インセルや、男性差別などの研究をしていたので、ここに書かれていることは腑に落ちますしかし、トランプキリストのように、人々の恥の意識攻撃代理で引き受ける役割を担っていると見なされていたとは。そういうことは、ディープに潜っていかないと分からないものですね。誇りやアイデンティティ感情の流れを知ることは大事であるのだとよく分かりました。現在日本でも、恥の感覚を刺激し動員する政治をあちこちで目にしますね。

重要な指摘は、AIによる第四次産業革命のあとに、さらに多くの者が、ラストベルトなどで仕事を失い、誇りを失い、「絶望死」するような者たちと同じ状態になる可能性があるという指摘ですね。同じことを危惧していました。

「多くの非大卒白人が探し求めるような仕事です。ホワイトカラー業務でも半分以上でAIの性能が人を上回るようになる。職を失うとは限りませんが、とてつもない大激震です」「欧州企業3分の2は労働者の再教育プログラムを持っているが、米企業は半分しかない。つまり、私がケンタッキー州炭鉱離職者らに見いだした『喪失』と『恥』、そこから右翼政治に絡め取られるということが、世界中ホワイトカラー層にも起きる危険があるのです」

産業構造の変化で、「置き去りにされ」「見捨てられ」てしまい、不可視化され、新自由主義自己責任論や、進化論的な「弱肉強食」の論理でそれを正当化されるようになってしまうのは、未来の我々なのかもしれません。そう考えると、「橋を作る」こともできそうな気がしてきます

#トランプ第2次政権

2026年5月2日 12:40

2026-04-29

NTRエロ漫画登場人物

さとしくん:お姉さんの事が好き、たかしくんにいじめられていた、ある日突然たかしくんがいなくなったので不思議に思うが、その理由を知ることは一生なかった

お姉さん:近所に住む優しくて綺麗なお姉さんだが、たかしくんがいなくなったぐらいの時期は様子が少しおかしかった

たかしくん:さとしくんをいじめており、お姉さんのことを狙っていた、お姉さんの子どもを妊娠した。お姉さんに妊娠中絶を勧められた

どこかのおじさん:工学部准教授趣味の魔術で男性妊娠するように世界を改変してしまった

2026-04-26

常盤大学石田侑矢助教暴行疑惑。これ常磐大学の間違いだろww

フィクションなのか?w

https://archive.li/0EgAz

https://archive.md/URRtu

常盤大学石田侑矢助教による暴行後の経緯

2026-03-10 14:55:12

テーマブログ

石田さんから暴行を受けた後、私は後輩と一緒に学食に逃げ込みました。しばらく二人で話をした後、後輩は帰宅し、私は図書館に向かったと記憶しています。当時、警察通報する発想はありませんでした。

図書館で会ったクラスメート数人に事件を目撃したかどうか尋ねましたが、目撃者はいませんでした。帰宅後、有満さんから謝罪メールがあった気もしますが、正確には覚えていません。謝罪自体がなかった可能性もあります

キャンパスでの再会

翌日か数日後、キャンパスで有満さんと再会しました。私は石田さんの名前サークル名を尋ねましたが、有満さんは「知らない」と答えました。確かATPだったかもしれない、とも言っていた気がします。

ここで重要なのは、有満さんは石田さんと同棲していたにもかかわらず、名前高校名やサークルを知らないと言ったことです。これは事実上あり得ないことで、矛盾した発言でした。石田さんと有満さんは平成23年3月頃にmixiを通して出会ったと聞いています。九大の合格発表日以降に石田さんが有満さんに連絡を取った形だと思いますが、有満さんが石田さんの名前高校名などのプロフィールを知らないということは考えにくいです。

当時、石田さんは普段から有満さんに「ほかの男と話したり連絡先を交換したりするな」と言っていたようで、私と話していることが許せなかったようです。有満さんから謝罪は少しだけありましたが、英語の小テストが始まるためチャイムと同時に教室に入っていきました。

また、有満さんは石田さんが束縛してくることを周囲に満足気に話していたようで私はその感覚理解できませんでしたが、突っ込まずにいました。

当時有満さんのメールアドレスには「jj」という文字列が入っており、それは「じゅんじゅん」という石田さんの前に交際していた男性名前です。石田さんはそれを嫌がり有満さんに早くメアドを変えるように促していたそうです。有満さんも嬉々としてメアドを変えていた記憶があります。とにかく石田さんは有満さんに対する執着が強く、メアドにも拘るくらいですから私が有満さんと少し話していただけで暴行してきたのも納得できます

数カ月後の情報

数カ月後の平成23年冬、石田さんを知っていそうなAさんと出会い、暴行を受けたことを話してみました。Aさんは石田さんの髪型服装ピタリと言い当て、私は「ああ、その人です」と答えました。

Aさんからは次のような話も聞きました。

そいつ石田って言うんだ」

逮捕歴があって鑑別所少年院に行っている」

「確か高校中退している」

「噂で聞いていたがほんとに九大にいるんだね、知らなかった」

石田さんに逮捕歴があるかどうかは不明ですが、少なくともAさんからそのように聞き、私は「逮捕されてんのかよ、やっぱり危ない奴なんだな」と思ったのを覚えています。このAさんとの会話で「石田」という名字を知り、下の名前を知ることなく14年15年が経過します。もしくは石田侑矢とフルネームを聞かされていましたが下の名前は忘れた状態でずっといました。

https://researchmap.jp/y_ishida

公式情報では、石田さんは東筑高校卒業したと記載されています。そのため、高校中退逮捕歴についてはAさんの話が誤りである可能性もあります

有満さんの反応

有満さんの兄は家族暴力を振るう人だそうで有満さんはそのことを非常に嫌っていました。石田さんの暴行を間近で見た後も「ドン引きしました」と話していました。ただし、石田さんの逮捕歴の有無について知っていたかどうかは不明です。

石田さんに仮に逮捕歴がなくても、高校時代暴力問題を起こしていたことは、少なくともAさんの話によると事実であるようです。

#常磐大学#大学教員#暴行#東筑高校#暴力#准教授#法学部#更生

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常盤大学石田侑矢助教から暴行を受けたときの記録

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常盤大学石田侑矢助教から暴行を受けたときの記録

2026-03-10

もっと見る

https://anond.hatelabo.jp/20260422141320

2026-04-23

辺野古事故への基地反対派の行動に対する秀逸な評価

Yahooニュースエキスパートコメントが秀逸だから転載する。コメ主は桜美林大学准教授から桜美林は今ごろDDoS食らってるかも知れん

https://news.yahoo.co.jp/articles/89de8385832464106612ca8b82472540b55ff517

抗議団体は、転覆事故に対する対応が悪すぎて、みずから抗議活動を無力化させてしまっているように見えます

事故に対しては、真摯反省すると同時に、遺族との向き合い、再発防止を徹底することを最優先にすべきなのですが、団体のみならず、辺野古基地移設反対派の人は、自身活動正当化しようとして、墓穴を掘ってしまっているように見えます

ピンチさらなるピンチに変える」という状況になっています

(後略)

2026-04-08

anond:20260408212015

commentatorHeader

秦正樹

大阪経済大学准教授政治心理学

2026年4月8日10時13分 投稿

視点】私も陰謀論研究する身として,非常に勉強になりました.また烏谷先生のご指摘は,私の考え方(拙著陰謀論民主主義を揺るがすメカニズム』(中公新書))とほとんど一致しており,その点でも個人的に「安心しました(笑)

 

烏谷先生コメント共通しますが,私も2022年出版された拙稿において「日本では陰謀論による大きな政治的社会的影響は見られない」と書きました.しかし,たった3年でこの記述は削除せざるを得ない状況になったことは残念なことです.

 

この間,日本でも(政治的な)陰謀論蔓延してしまった大きな理由の一つとして,政治供給側(政治家や政党など)が陰謀論積極的に発信するようになったことがあげられると考えています.烏谷先生インタビューでは特に参政党があげられていますが,それ以外にも,たとえば自民党西田昌司参院議員は,自身YouTube番組で,財務省ディープステートの手先だと主張してます.いや「ディープステート」は単なる比喩だと反論するかもしれませんが,それでも「ディープステート」などという陰謀論しか使わない言葉説明すること自体陰謀論と捉えられる可能性を考慮できていないという点で問題含みです.あるいは,先日の総選挙中道に合流せず「減税日本ゆうこ連合」を立ち上げた(ただし敗北した)原口一博衆院議員も,陰謀論を主張する政治家として有名でした(今も有名ですが).

 

彼らは,自民・立憲(当時)という与党野党第一党に属する議員であり,参政党のようなアウトサイダーというわけではありません.自らが「既得権益」の側にいる政治家ですら(ごく少数とはいえ陰謀論を主張するわけですから,今後,与野党にかかわらずもっと広まってもおかしくないと考えられます

また私が行った世論調査では,参政党・日本保守党れい新選組の支持者は特に陰謀論を信奉している傾向がみられました(すでにいくつか論文を書いていますが,一般向けにはhttps://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD120R00S5A810C2000000/).ただ先日の総選挙では,参政党や日本保守党の支持者が自民党流入する傾向が見られており,こうした「危なっかしい支持者」へのサービス精神既成政党特に自民党)の政治家の間でも陰謀論が広まる可能性を危惧・警戒しています

 

インタビューイラン人権状況、米イスラエル攻撃で深刻化」 国連特別報告者 2026年4月6日

国連イラン人権状況に関する特別報告者 佐藤舞氏

 米国イスラエルによるイランへの攻撃が始まってから、1カ月以上が経ちました。この間、国連で「イラン人権状況に関する特別報告者」を務める佐藤舞・英ロンドンバークベック教授は2度にわたり、米イスラエル攻撃非難する共同声明の起案を担いました。両国攻撃は、イラン人権状況にどんな影響を及ぼしているのか。佐藤教授に聞きました。

 

 ――3月4日共同声明では、米イスラエル攻撃について「違法軍事介入」と断じてます

 

 両国攻撃は、国連憲章に違反するものです。自衛権行使に該当せず、安全保障理事会承認も得ていません。どのアングルから見ても違法であることは明確です。2月28日攻撃が始まった直後にドラフト草案)を書き始めました。

 

 (3月末時点で)約2千人の民間人が亡くなり、学校病院石油関連施設破壊されています特別報告者としての私のマンデート任務)は、イラン国内人権問題について報告することです。そこに関する事柄であれば、主体イラン政府であれ、米国イスラエルであれ、継続して報告することが自分仕事だと思っています

 

攻撃によって人権状況が悪化

 ――声明からは、イラン政府による国民の抑圧が続いてきたことも事実だけれど、だからといって攻撃正当化されない、という視点がうかがえました。

 イラン人権問題と、米イスラエル行為違法性は別問題です。人権状況が悪いからといって、武力行使をしていいわけではありません。私は中立的客観的立場で、イラン人権状況はずっと深刻なものであり、米イスラエル攻撃によってそれが悪化するというメッセージを共有していこうと思っています

 ――3月公表された報告書では、昨年末から始まったイラン国内の大規模な抗議デモに焦点を当てていますイラン体制側に、どんな問題点があったのでしょうか。

 

 まず、死者数が極めて多いことが問題です。一人でも亡くなってはならないのに、当局の発表でも数千人になります遺体返還時に、当局から5千~7千ドルの支払いを求められたという報告もあります

 

 また、インターネット遮断され、リアルタイムで何が起きているのかわからなくなってしまった。家族の安否連絡すらできない状況でした。治安部隊病院強制的に立ち入ったり、医療従事者に暴行したりするケースも報告されており、医療機関の中立性も侵害されました。さらに、デモが続いている最中にも、死刑執行がずっと行われていました。

  

 

 ――トランプ米大統領は当初、イランの「体制転換」に言及していました。

 

 米イスラエルの真の動機が、イラン民主主義の実現なのか、核合意をめぐる問題への対応なのか、他の要因もあるのか、必ずしも明確ではありません。

 

 一方、攻撃が始まったことによって、イラン国内の状況が一層深刻化したというのは事実です。イランで死者が出ていて、ネット遮断も1カ月以上続いています経済的な影響も懸念されます

 

 デモ参加者が数万人拘束されているのに、食料が不足していたり、医療対応が追いついていなかったりという問題も報告されています

 

 

軍事介入民主主義につながらず」

 ――米国出口戦略が見えないことも気になります

 

 そうですね。イランにおける人権危機的な状況は、米イスラエル攻撃によって始まったわけでもなければ、戦争が終わったからと言って解決されるわけではありません。国をどうやって立て直していくのか、今後のガバナンスがどうなっていくのかも、注視しなければならないと思っています

 

 アフガニスタンを見ても、イラクを見ても、リビアを見ても、軍事介入をして良い民主主義国家になったという事例はありません。

  

 昨年末から始まったデモは全州で行われたもので、イラン統治体制経済状況、あるいは人権状況に強い不満を持った人たちが立ち上がりました。「国民は違う将来を求めている」というのは確かだと思いますし、それには自信を持っています

 

 米国が今後、イラン交渉をするのであれば、核開発だけではなく、人権状況など、国内問題も議題にするべきです。イランには多様な民族宗教の人たちが暮らしていますが、国民の声をきちんと反映してほしい。そのためには、できるだけ多くの国々が交渉の手助けをすることも重要だと思います

 

略歴|佐藤舞氏

 さとう・まい 2024年8月から現職。英ロンドン大学キングスカレッジ博士号を取得し、英レディング大やオーストラリアモナシュ大で准教授歴任。25年2月から、英ロンドンバークベック校で犯罪司法政策研究所(ICPR)の所長を務める。死刑制度に関する情報提供提言を行う特定NPO法人「CrimeInfo(クライムインフォ)」の元共同代表

朝日新聞

https://digital.asahi.com/articles/ASV444TB7V44UHBI02XM.html

2026-04-01

企業研究者が大量に教授ポストに就くこの時代ポスドクはどうなる

企業研究者大学PIポストへ続々登用される現状はポスドククライシスと呼んでもいいのではないか

私はAI系の任期制職(以下簡単のためにポスドクと書く)で働いて3年目であり、年間600万円ほどで主に研究室プロジェクト従事している。

業務割合PIプロジェクト仕事研究):その他仕事自分研究=5:2:3くらいであり、将来のアカデミアのポストのため非常勤講師もしてきた。

この春、何人かの企業研究者の方の大学への准教授教授職の就任が同時に観測された。

もちろん、各々の方は業績的にも学術活動的にも素晴らしいし、それに異論はないのだが、あまりにもこのような現象自分のようなポスドクにとって報われないと思っている。

ご存知の通り、情報系、特にAIアカデミアと産業界賃金格差が凄まじい(軽く2倍はあると思う)。なので、アカデミアではポスドク不足が嘆かれて久しいのだが、その中でも自分のようなアカデミアに残って研究がしたい少数の人が、長年労働力になって下支えしてきた。

事実自分博士の同期で卒業後もアカデミアに残った人は一人もいない、前後を見てもほぼいない。

同期や後輩が自分より圧倒的に良い給料をもらって資産形成しているのを横目に、歯を食いしばって将来のために耐えているのが今のAIポスドク立場だと思う。

それがどうだろう。非常勤講師時間を割き、企業研究費と比較したら雀の涙のような額の科研費若手で研究を行い、貧弱な計算リソースでできる研究テーマを絞り出し、小さい研究グループや貧弱な組織力、バックオフィス機能の不足によって生じる不可解なほどの量の事務作業。。。そんな私たちより圧倒的に良い待遇生活研究して業績を出してきた(僻みが多分に含まれるが)企業研究者が私たちの頭を飛び越して大学PIに就いてしまう。。。

こんな現状で卒業アカデミアを選ぶAI系の博士がいるだろうか<いやいない>。実際、私はもうアカデミアを見限ったし、民間への転職活動を始めている。将来いい感じに業績が積み上がったらぼちぼちJrecinを眺めてPI職へ応募するつもりだ。

この傾向は今後どんどん加速するだろうが、そうなったら研究室運営の泥臭いところを担うのは一体誰なのか?

業績などをフラット考慮すると優秀な企業人が今の時代上に来るのも分かるし、AI研究は今や産業界リードしていることを考慮すると、アカデミアー企業間の人材流動性重要だと思うのだが、何か救済がないとしんどいですよ

2026-03-30

ある准教授の哀しい育ちの悪さ

「育ちが悪い。」

面と向かって言われることの少なくなった言葉

代わりに「文化資本」という表現になった。

1900年代末期の多くの大学の授業に現れたこ表現一億総中流のやや上澄み(大学進学率は40%強)に刺さったのだろうなと思う。

滑稽だったある准教授

知り合って間もないのに、出身から出身市、義務教育公立私立かを尋ね勝手ジャッジしかし以外なことに、その後の学歴には触れず。のちに知ったが、所謂学歴ロンダだった。あーなるほど。

自宅は戸建かマンション又は賃貸とは聞かれなかった。

二言目には、「東京ガー、23区内ガー。」

東京ガー。都内ハー。」

ずーっと東京まれ東京育ちかと思っていたら、違った。

また、どんな御殿住まいかと思っていたら、うわーだった。

第一に、所作の全てがヘン。汚らしく、耐え難く、目が腐るかと思った。

同じテーブルには絶対につきたくない。

35歳を過ぎていては誰も注意してくれない。

ありがとう、有能な人。

貴殿のおかげで自分には線引きが出来ました。

うっかり社会の上澄みに現れる育ちの悪い人、初手から不気味で、だいたい遠巻きに見られる。

決して貴殿を優秀だと認知しているのではない。

ただただ関わりたくないだけです。

2026-03-29

anond:20260327144923

第47章:濁った青い鳥の羽音

研究室の深夜、A子は青白く光るスマートフォンの画面をスクロールし続けていた。指先が微かに震える。


きっかけは、E子が泣きながら見せてきた、ある匿名アカウントポストだった。


研究室人間関係で悩む暇があるなら、一行でも多くコードを書け。成果も出さずに被害者面をするのは、甘え以外の何物でもない。自己責任だ。嫌ならさっさと卒業しろ


その文体、独特の句読点、そして専門用語の使い回し……。A子の脳裏に、いつも首元にヘッドホンを引っ掛け、だらしなく笑う三矢准教授の姿が浮かんだ。


調べていくうちに、同様の論調を展開する複数アカウントが見つかった。あるアカウントは「教育的配慮」を装い、またあるアカウントは「冷徹合理主義者」を演じている。しかし、その根底にあるのは共通した執念――被害を訴える女子学生たちの口を封じ、「研究への集中」という名の沈黙強要する攻撃性だった。

第48章:増幅されるエコーチェンジ

さらにA子の吐き気を催させたのは、その匿名アカウントの毒を、実名に近いアカウントで熱心にリポストし、拡散している人物たちの存在だった。


「やっぱり三矢先生の言う通りだよな。研究室ってのは戦場なんだから感情論を持ち込む奴は、最初から向いてないんだよ」


そう呟いているのは、D男だった。彼は石田教授からも三矢からも「期待の若手」として可愛がられている。D男は三矢の匿名アカウントを「正論を吐く謎のインフルエンサー」として崇拝し、その言葉さらに研ぎ澄ませて、E子やG子といった弱っている学生たちへ投げつけていた。


SNSという閉鎖された空間で、三矢が種をまき、D男たちがそれに水をやる。


被害者たちは、物理的な研究室でも、デジタル世界でも、逃げ場のない「自己責任論」の檻に閉じ込められていった。

第49章:神の視座から嘲笑

A子の脳裏に、数日前の石田教授言葉が蘇る。

『三矢准教授は、抽象的な概念咀嚼する点では……少し、独自の「限界」があるのかもしれない』


あの時、石田が浮かべた薄ら寒い微笑みの意味が、ようやく氷解した。


石田は知っているのだ。三矢が夜な夜な匿名アカウントを操り、必死学生たちを叩いていることを。そして、それを「頭が足りない男の、石田に好都合な、浅はかな工作」として、高みの見物で楽しんでいるのだ。


石田にとって、三矢のこの暴挙は極めて都合がいい。


三矢が「嫌われ役」を引き受け、ネット上で泥臭い隠蔽工作に走れば走るほど、石田本人の手は汚れず、聖人君子としての地位は揺るがない。石田は三矢の短慮さを「バカだ」と蔑みながら、そのバカさが生む「沈黙圧力」を最大限に利用している。

第50章:氷の空の下の共食い

(……なんて醜い構造なの)


A子は画面を消し、暗闇の中で深く息を吐いた。

三矢は、自分研究室を守る「守護者」であると信じ、歪んだ使命感でスマホを叩いている。D男は、それが強者論理だと信じて、喜々として同調している。


そしてそのすべてを、石田教授は「物の本で読んだ」極地の風景を眺めるように、冷徹に観察し、序列管理している。


三矢の「頭の足りなさ」は、石田という巨大な蜘蛛にとっては、網を強化するための安価接着剤に過ぎなかった。


廊下の向こう、まだ明かりのついている准教授から、カタカタキーボードを叩く乾いた音が聞こえてくる。それは、誰かの人生を「自己責任」という言葉で塗り潰そうとする、終わりのない埋葬の音だった。


A子は、暗闇の中で決意した。


この「バカたちの狂騒」を飼い慣らしている石田の微笑みを、いつか必ず、凍りつかせてやると。

2026-03-27

anond:20260318114810

第39章:連鎖する捕食者たち

研究室の片隅、顕微鏡モーター音だけが低く響く昼下がりに、後輩のD子がA子の元へやってきた。その顔は土色で、指先は小刻みに震えている。


「A子さん……ちょっと相談してもいいですか」

人気のない資料室に移動した瞬間、D子は堰を切ったように話し始めた。


「E男さんが、しつこいんです。毎晩のように『研究アドバイスをあげるから、二人で飲みに行こう』ってLINEが来て……。断っても『石田先生も、君の協調性のなさを心配してたよ』って、先生名前を出して脅すみたいに誘ってくるんです」


A子の背筋を、冷たい不快感が走った。E男は石田教授お気に入りで、三矢准教授からも「勢いがある」と評価されている学生だ。しかし、D子の訴えはそれだけでは終わらなかった。


それから最近……SNSに、変なアカウント粘着してきてるんです。私のプライベート投稿に全部コメントしてきて、DMで『今どこにいるの?』『OBのF一郎だけど、君のこと、石田先生から聞いて興味持ったんだ。今度会おうよ』って……」


F一郎。かつてこの研究室卒業し、今は関連企業で力を持っている人物だ。A子の脳裏に、石田教授のあの慈悲深い微笑みがフラッシュバックした。

第40章:シェアされる「獲物」

D子の震えるスマホの画面を見つめながら、A子の中に、ある戦慄すべき仮説が浮かび上がった。


石田教授は、ただ自分一人で学生支配しているのではない。


教授は、研究室内の力関係を巧みに操り、E男のような「忠実な駒」に、自分お下がりのような、あるいは「次に狙うべき獲物」としての女子学生を、餌として与えているのではないか


さらに、卒業したOBであるF一郎にまで、現役学生個人情報や弱みを「手土産」として差し出している。教授を頂点としたピラミッドの中で、女子学生たちは一人の人間に所有されるのではなく、支配層の男たちの間で「シェア」される共有財産として扱われているのではないか


「……石田先生は、なんて?」

A子が掠れた声で尋ねると、D子は絶望に満ちた目で答えた。


先生相談したら……『E男くんもF一郎くんも、君の才能を認めているからこそ、熱心に誘っているんだよ。彼らと仲良くすることは、君のキャリアにとっても大きなプラスになる。……それとも君は、B子さんみたいに、周囲の好意を悪意に受け取ってしまう不健康精神状態なのかい?』って、優しく諭すように言われて……」


その瞬間、A子は心底から吐き気を覚えた。


石田教授は、女性たちを「救済」するという名目で囲い込み、それを自分を支える男たちに分配することで、研究室という名の強固な「帝国」を維持している。


B子が壊されたのも、単なる事故ではない。彼女がその「システム」に気づき、拒絶しようとしたからこそ、石田は三矢という「善意執行人」を使って、彼女を徹底的に排除したのだ。

第41章:沈黙共犯

D子が泣きながらA子の服の袖を掴む。


「A子さん、私、どうしたら……。A子さんなら、石田先生に信頼されてるから、なんとか言ってくれませんか?」


A子は言葉を失った。


今、ここで石田意見すれば、自分B子と同じ道を辿ることになる。三矢准教授が「君の将来のために消してあげたよ」と笑いながら、自分のこれまでの努力をすべて消去するだろう。


石田教授の微笑みの裏側にある、底なし暗渠あんきょ)。


そこでは、学問という聖域を隠れ蓑にして、女性たちがモノのように鑑定され、受け渡され、消費されていく。


「……わかった。少し、考えてみる」


A子は、自分の声が嘘のように冷たく響くのを感じた。

D子を助けたいという想いよりも先に、自分いかに深く、その「シェア構造」の一部として、石田の隣に据え置かれているかという恐怖が、彼女思考麻痺させていた。


資料室を出る際、廊下の向こうで石田教授とE男が、親しげに肩を並べて談笑しているのが見えた。石田こちらを向き、いつもの鋭い、非の打ち所のない微笑みを投げかけてくる。


その目が語っていた。


「君も、私の大切なコレクションの一部だよ」と。

2026-03-26

anond:20260326101004

いろんな晋三がいるんだなあ

大屋 晋三(大屋 晉三[1]、おおや しんぞう、1894年明治27年7月5日[2][3][4][5][6] - 1980年昭和55年3月9日[7][5][6])は、日本の政治家、実業家運輸大臣、商工大臣参議院議員帝人社長戦前から戦後にかけて通算26年間にわたって帝人社長を務めた。妻は大屋政子。 

山田 晋三(やまだ しんぞう、1973年9月8日 - )は、日本アメリカンフットボール選手コーチ教育者現在筑波大学体育スポーツ局次長大学教員としての職位は准教授)を務める[1]。

早瀬 晋三(はやせ しんぞう、1955年 - )は、日本東南アジア学者早稲田大学教授

片山 晋三(かたやま しんぞう、1846年(弘化3年)7月26日 - 1890年明治23年12月6日[1])は、シテ方観世流能楽師。6世片山九郎右衛門。諱は豊光[2]、また光吉、九郎三郎、一とも名乗る[3]。幕末から明治期にかけて活躍し、当時の関西代表する能役者の一人であった。

2026-03-25

anond:20260325103926

井上順教授になったら

井上准教授になるのか気になって今夜も眠れないと

2026-03-23

戦争支持の人々は何を願ったか 今に通じる「らしさ」揺らぎへの反発 2025年10月1日 7時30分  朝日新聞

 戦後80年、多くの歴史が語られてきた。ただ、大切な問いは、実はまだ十分に検討されていないのではないか。いま問われるべきは、なぜ、当時の人々があれほど熱心に戦争を支持したのかの解明ではないか――。そんな思いで、日本の外から日本近現代史研究する歴史家、益田肇さんに聞いた。

 

人々にとっての戦争の「魅力」

 ――なぜ、「日本戦争に突き進んだ理由」に向き合ったのですか。

 

 「本当に問われるべき問いが、まだきちんと検討されていないのではないか、と感じていたからです。一般的歴史では、『軍部暴走し、国民戦争に巻き込まれた』と、人々が『受け身』に描かれることが多い。まるで人々は、台風が通過するごとく戦争を耐え抜いたかのように。そこに抜け落ちているのは、戦争を支持する人々の存在です」

 

 「その結果、人々が戦争を賛美もしていたという事実が見えにくくなっている。近年、そうした人々に焦点を当てた研究が増えてきましたが、私は、人々にとっての戦争の『魅力』に着目しました」

 

 ――魅力、ですか。

 

 「当時、多くの普通の人々が熱心に、前向きに戦争全体主義を抱きしめました。そうした人々をただ批判するのではなく、戦争の『魅力』を考えてみたいと思ったのです」

 

 「日本戦争に突き進んだ理由は、当時の政治外交を追うだけでは捉えきれません。政治外交真空の中で行われたのではなく、時代磁場の中で動いているからです。その磁場を知るため、普通の人々戦争全体主義の名のもと、いったい何を願い、何を争っていたのかを探りました」

 

 ――当時の人々の認識を知るのは大変そうです。

 

 「多用したのは日記です。手紙新聞雑誌への投稿も。一人の日記に頼るより、大量に使うことで時代あぶり出そうとしています。同じ時代に生き、同じように感じていた共時的パターンは何か、と。断片では何かわからなくても、大量に並べるとイメージが浮かび上がってくる『モザイク画』のようなものです」

 

 「すると、戦争のものを支持していたというより、他の作用があって戦争支持を唱えていた人々の姿が浮かび上がってきた。身の回りでもともとあった別の『戦い』に、国防愛国論理が乗るとうまく回りだす――という様子が、断片を並べていくことで見えてきたのです」

 

「お前のやうな女がいるか国防を危くするのだ」

 ――どんな断片でしょう。

 

 「例えば、正月日記に今年の決意として『忍耐、勤勉、努力』と書くような真面目一徹神奈川県青年がいました。幼い頃から男らしい兵士になるのが夢でしたが、徴兵検査で甲種合格できず、その途端、日記記述は一層好戦的になる。対米開戦も喜ぶ。戦場には行けないが国内で頑張ると張り切り、勤務先で評価が高まった頃が一番誇らしげです。戦争の支持は、彼にとってはむしろ男らしくなりたい、ちゃんとした人物になりたいという思いの現れでした」

 

 「東京小学校長を務めていた女性は、1931年座談会で振り返っています洋服で道を歩いていた時に20回ほど嫌がらせを受け、『おいこら! 何のために洋服なんか着ているんだ、お前のやうな女がいるか国防を危くするのだ。今日は許してやるが今後もこんな格好をしたら、見つけ次第叩(たた)き殺すぞ』と通行人から怒鳴られた、と。注意した側にしてみれば、それまで不愉快に感じていたことを『国防論理批判できるようになったわけです」

 

 「昭和維新運動に参加するような青年将校らにしても、口では国の行く末を憂えるような議論をしていても、実際に問題視しているのはジェンダー規範の緩みだったりすることがあります。例えば、二・二六事件首謀者の一人として刑死する鳥取県出身青年は、若い頃の日記国家が立ち行かなくなるといら立っていますが、よく読むと実際には、大正期に、女が男のようになり、男が女のようになりつつあることにいら立っている。いわく、『女は恋をするもの』『男は恋せらるるものである』ことが『自然』なのに、近ごろは『女権尊重の声』が高くなり、『女そのものが威張り出して』いて、男にも『女の様になった奴(やつ)が多い』、と記しています

 

 「似たようなことは財界でも。ある鉄道会社社長経済誌で『我が臨戦体制』に胸を張りますが、実際にしたのは一斉朝礼や幹部の定刻出社、全社的な清掃運動など、様々な業務合理化と能率増進です。戦争が始まった途端、平時になかなかできなかった規律を整えることが戦時論理可能になった。同様に、各地の村での派手な結婚式や酒の飲み過ぎも、自粛対象になりました」

 

解放時代」にくすぶった反発

 ――研究大正時代(1912~26年)までさかのぼっています

 

 「大正期は基本的に『解放時代』で、多くの人々が『らしさ』からの脱却を図っていました。女性良妻賢母に当てはまらない生き方を求め始めた。女性が髪を切り、スカートはいて、さっそうと街を歩けば、男性オールバックの長髪にして香水をつける。労働運動部落解放運動朝鮮人権利運動も活発になった」

 

 「同時に、これらの解放の動きへの反発がくすぶり始め、1910年代後半には『世の中が乱れている』と感じる人が増えています。いわば男らしくない男、女らしくない女、日本人らしくない者たちへのいら立ちです。この底流を見ないと、31年の満州事変以降、戦争への支持が噴き出した背景が理解できない。それが後に噴出するエネルギーとなるからです」

 

 「ここで重要なのは手段目的が往々にして逆転していたことです。例えば、『婦人よ家庭に還れ』『筋骨共に隆々これが日本男子』とのスローガンは、表面上の論理としては、婦人を家庭に戻すことで(手段未来戦士を育てよう(目的)、男子の体格を向上させて(手段日本を背負って立つ男子となれ(目的)となっています。でも実は、その『手段自体が、失われた『らしさ』復活のため、多くの人々が戦い続けてきたそもそもの『目的』ではないでしょうか。以前から、『妻らしさ』『母らしさ』の逸脱である職業婦人モダンガールを家に押し戻し、オシャレ熱に興じるモダンボーイや読書ばかりの文学青年に『男らしさ』を教え込もうとしていたではないか、と」

 

 「自分らしさを重視する『個人主義』や『多様性』、その結果生じる従来の『らしさ』の揺らぎと対立の増加。これらにいら立つ人々にとって、民主主義議会政治はむしろ調和を乱す元凶。個を重視し、多様性を認め、対立助長するからです。この『機能不全』を戦争全体主義で克服しよう、競争対立、分断と格差疲弊した社会を立て直し、一体感調和を取り戻そうと願う人々の姿が浮かんできました」

 

人々は戦争に「巻き込まれた」のか?

 ――先ほどの個々の話は、日本戦争に突き進んだ時代を映すモザイク画の素材なのですね。

 

 「そうです。個々は小さな話でも、全体としてうねりを作り、当時の磁場を作る。そのように見ると、『解放時代』『引き締めの時代』『戦いの時代』という流れが浮かび上がってきます。それぞれの時代はくっきりと分かれるわけではなく重なっていますし、同じ人間にも異なる側面が共存している。それでも、どれかが強く現れる時代や時期があります

 

 「19世紀末の大衆社会の到来以降の国家戦争のあり方を見ていると、国家が主とも、社会が主とも、言い切れなくなる。国家戦争が起きるから、『男らしさ』『女らしさ』『妻・母らしさ』『家族らしさ』が求められ、皆が国家に協力させられるのか。それとも、『らしさ』規範があちこちで瓦解(がかい)するから復権させる引き締めのために定期的に危機が唱えられ、国家戦争が求められるのか。小さな話を集めていくと、国家が主で人々が巻き込まれたという一方通行作用だけでないことが見えてきますそもそも国家社会から離れて存在するものではないからです」

 

政策決定者と人々の作用双方向

 「言霊とでも言うのでしょうか。一度言葉を発すると、そこに文字通りの真意がなかったとしても、言葉独自に力を持ち始めるものです。社会に飛び交うそうした無数の言葉が重なると『国論』となり、政策決定者たちが無視できなくなる。その選択も縛られる。日本戦争への道を考える上でも、政治外交だけでなく、人々の願いが集合する社会検討して、両者を融合するよう努めました。政策決定者と人々の作用双方向だったのです」

 

 ――政策決定者が世論の影響を受けた、と。

 

 「当時、為政者国内のごたごたを避けようとして、国外で戦うことを選びました。これも、日本戦争に突き進んだことの理由の一つです」

 

 「例えば、関東軍の謀略で引き起こされた31年の満州事変を、その後のいわゆる『十五年戦争』の起点と捉えると、軍部日本戦争に引きずり込んだという軍部中心的な理解になりますしかし見落としがちなのは、これが『解放時代』の真っ盛りだったということです。『らしさ』から解放絶頂期で、見方によっては社会秩序が急速に瓦解した時代でもあった」

 

 「満州事変はそのタイミングで起き、社会変化にいら立っていた人々が飛びつきます。当時、政府は不拡大方針をいったん閣議決定したものの、国内戦争熱を前に引き下がれなくなる。このようにたどれば、戦争への道が、政策決定者と人々の相互作用から作り出されていたことが見えてきます

 

社会保守の機運が運動になった転換点

 「上海事変(32年)でも、3人の工兵爆薬を担いで敵陣に突っ込み戦死したとされた『爆弾勇士』(現在事故可能性が指摘されている)が、『男らしさ』の貫徹として全土で支持を集めました。ただ、そうした『らしさ』を尽くした人をたたえる美談ブームはこれが初めてではない。『爆弾勇士ブームはむしろ20年代半ばに始まる美談ブームの背後でくすぶっていた社会保守の機運が、全国的運動となった転換点と見るべきでしょう」

 

 「社会のなかの政策決定という点では、外相松岡洋右典型例です。松岡は(石油資源の確保のために東南アジア方面進出する)南進論には否定的でした。必ず米国の反発を引き起こす、と。その読みは正しかったのですが、それを密室会議しか言わない。南進論を支持する社会磁場を読み取り、人前では南進論を推す右翼にも同調するのです。彼が提唱した『大東亜共栄圏』構想や西洋植民地主義に虐げられた民族の『救済』という論理にしても、当人意図はるかに超えて、南進論や対米強硬論過激化を呼び起こしてしまいました」

 

人々を受け身に描くことの問題点

 ――メディアの影響は。

 

 「極めて大きかったと思います。37年7月盧溝橋事件から12月南京陥落までで特に顕著です。全国紙の一面記事は、映画の一コマのような劇的な写真で読者の興奮を高め、県版記事は、郷土兵の戦死顔写真付きの美談に仕立て上げて文字通り顔の見える報道で読者の情感に訴えた。こうして全国紙の部数は劇的に伸びました。地方紙も、当時は地元有力者が社主を務めるケースが多く、政財界と直結していた。新聞社が県民決起集会主催し、その興奮を記事にしていて、さながらイベント会社のようでした」

 

 「世論にのみ込まれたという意味では、満州事変での朝日新聞象徴的です。新聞各社が強硬論を書きたてる中、朝日は当初慎重論を唱えていました。ところが大規模な不買運動が始まり、売れ行きが万単位で落ちると、社論が転換し軍部支持の方針が決まった。他の新聞社と一緒になって『肉弾勇士』を称賛する歌詞の読者コンテストを開くなど、戦争支持を盛り上げました」

 

 ――人々を受け身に描くことの問題点とは何でしょう。

 

 「人々が一枚岩犠牲者に見えてしまうことです。そうした歴史観は、現代にも影響します。今の政治社会を考える時も、同じ受け身の構図で自分たちを捉えてしまい、重要役割果たしていることに無自覚になる。それは他者責任転嫁する見方も強めます戦争への道は人為的ものです。だからこそ、支持した人々が大勢いたという点から見直したいと思いました」

 

解放」と「引き締め」をめぐる「社会戦争

 ――「らしさ」から解放と、それへの反動としての「引き締め」は、今も各地で起きているのでしょうか。

 

 「もちろんです。私は、人々の『解放』と『引き締め』をめぐる戦いを『社会戦争』と名付けました。この視点の利点は、日本経験普遍的現代的、総合的に見直すことができることです。どの社会にも、どの時代にも、解放と引き締めの戦いはあるから日本史を世界史とつなげて考えることができる」

 

 「為政者の動向だけでなく、普通の人々視野に入れて政治社会総合的に捉える。この視座から見ると、日本における参政党の躍進、米国でのトランプ大統領再選、ロシアでのプーチン大統領への支持にも、背景にそれぞれの社会戦争があるのではないかと思えてきます

 

 ――解放と引き締めが振り子のように繰り返されてきたと考えると、あの時代が「例外」だったと思えなくなります

 

 「戦中は暗く息苦しい時代で、その前後に明るい時代があったという理解があります。戦中を日本近現代史における例外とみなせば、楽です。『例外的な時代だったが、元に戻したので大丈夫』と言える。例外にすれば、ひとごとのようにできる。だからこそ、あの時代を単なる『例外』とみなすべきでない。むしろ、今とも地続きの、自分のこととして見るべきだと思います

 

 「歴史見方を変えると、現在見方も、未来見方も変わる。だから歴史の視座の多様化が大切なのです。過去重要な転換期に、普通の人々翻弄(ほんろう)されるだけの受け身存在ではなかったことに気付けば、私たち現在未来への向き合い方も変わってくると思います

 

海外から日本近現代史研究する意義

 ――益田さんはシンガポール研究拠点です。

 

 「そのおかげで、欧米日本だけでなく、アジア各国の研究者とも共同研究する機会に恵まれ、多様な見方に触れることができます。今春には編者として『Cold War Asia: Unlearning Narratives, Making New Histories』を出版しました」

 

 「従来の冷戦史は、米国ソ連中国政治指導者や高官を中心に展開されますが、この本ではアジア各地の普通の人々体験を通して冷戦を描きました。同様に、日本史も相対化して考えるようになりました。異なる国々でも似たパターンが見えてくれば、日本で起きたことが特別とか例外とは見なくなります

 

 「視野を広げないと歴史を語れないことにも気付くので、関心領域地理的にも時間軸でもどんどん広がっています。例えば、今回は私の専門は日本近現代史20世紀アジア史、米国外交史と説明していますが、日本では『広すぎる』と思われるかもしれません。でも20年間研究していれば、どうしても専門領域は広がるんです。今回は日本主題なので日本近現代史を一つ目にしていますが、冷戦史を書いた時は米外交史とアジア史と説明しました」

 

歴史家の役割大きな物語提示

 ――国内外で秩序が揺さぶられる今、歴史学に求められることとは。

 

 「そもそも歴史学の原理アナリシス分析)です。基本的に分けて考えていく。分けることで物事真実が見えてくるという前提です。だから研究者は、時代を絞り、地域を絞り、テーマを絞る。研究が進めば進むほど、分岐が進み、専門化が進むゆえんです」

 

 「ただ、それぞれの研究成果を本来、どこかで融合させないといけない。もともと世界はつながっているし、政治社会文化といった事柄本来分かれたものでもない。だからアナリシスの対になる概念シンセシス総合)も必要ではないかと思います。私が取り組んだのはこの路線で、小さな話をあっちこっちから拾い集め、モザイク画のように『合わせる』ことで新たに見えてくるものもあるという姿勢です」

 

 「歴史家の役割大きな物語ナラティブ)を社会提示することだと考えています日本

2026-03-18

anond:20260317132142

三矢からB子さんも、私の教育的指導理解してくれたようです」という報告を受け、石田が「君のような熱心な准教授がいてくれて助かるよ」と、彼を駒として使い切ったことに満足するシーン。

——

第38章:石田の微笑

三矢が病室を去った後、研究室教授室では、安物のブレンドコーヒー香りが漂っていた。石田教授は、デスクの奥でゆったりと背もたれに体を預け、窓の外を眺めていた。

コンコン、と小気味よいノックの音が響く。

「失礼します、石田先生B子の様子を見てきました」

入ってきた三矢准教授の顔には、大仕事を終えた後のような、晴れやかでどこか誇らしげな「教育者」の表情が浮かんでいた。彼は石田の前に座ると、持参したタブレットを机に置き、報告を始めた。

先生の仰った通り、彼女はかなり混乱していましたね。私が責任を持って、彼女PCから有害ノイズ』をすべて整理しておきました。あん支離滅裂メモが残っていたら、彼女が将来復帰した時に、自分自身を恥じることになりますから彼女プライバシーキャリアを守るのが、私の役目だと思いまして」

石田ゆっくり椅子を回転させ、三矢に向き直った。そして、細い目をさらに細め、慈愛に満ちたような、温かい微笑みを浮かべた。

「ああ、三矢くん。君のような熱心な准教授がいてくれて、本当に助かるよ。B子さんも、君のその真っ直ぐな責任感に触れて、きっと自分の過ちに気づき正気を取り戻してくれるだろう。……教育とは、時に残酷なまでに、相手の弱さを切り捨ててやる勇気必要からね」

「恐縮です。先生の寛大なご配慮には、彼女の両親も深く感謝していました。娘を病気として扱い、籍を残してくださるなんて、普通ならあり得ない慈悲だと」

三矢は自分の「正義」が認められたことに満足し、高揚した様子で語り続けた。彼にとって、B子証拠を消し去ったことは、教え子を救うための「外科手術」に過ぎなかった。そのメスが、彼女の魂を切り刻んでいたことには、最後まで気づかない。

「……三矢くん、君は本当に素晴らしい教育者だ。これからも、私の右腕として、この研究室の『清浄空気』を守ってくれたまえ」

はい先生理想とする研究環境を作るため、全力で務めさせていただきます

三矢が満足げに一礼して部屋を出ていくと、石田の微笑みは、その形を変えた。

三矢の背中を見送る石田の唇の両端が、さらに深く、歪に吊り上がる。

それは、純粋な「善意」を盾にして、自らの手を汚さずに一人の人間社会的抹殺し終えた、完璧な捕食者の笑みだった。

石田は、三矢が「整理」したはずのB子データバックアップを、手元のプライベート端末で開いた。そこには、彼女が泣きながら綴ったであろう絶望言葉や、石田への恐怖が詳細に記されていた。

「……面白いね、三矢くん。君が『善意』で消してくれたおかげで、この世に私の罪を証明するものは何一つなくなった」

石田は、B子の悲痛な叫びが並ぶファイルを、ゴミ箱へとドラッグした。

「削除しますか?」という無機質な問いに、彼は迷わずはい」をクリックする。

その瞬間、B子という人間がこの学問世界に刻んできたすべての足跡が、消滅した。

石田は、冷めかけたコーヒー一口啜り、再び窓の外を見た。

そこには、何も知らずに石田支配下に自ら沈んでいくA子の姿が見えた。

「さあ、次は誰を『救って』あげようか」

夕闇が迫る教授室に、石田の静かな、しかし凍りつくような笑い声が、低く響き渡った。

2026-03-17

anond:20260315134023

※重いテーマ心理的支配ハラスメント精神的圧迫)を扱う物語として、被害の具体描写は避けつつ、心理サスペンスとして続きを描きます

28章:欠けた席

研究室の朝は、いつも同じだった。

窓際の机に差し込む白い光。

コーヒーメーカーの低い音。

誰かのキーボードを叩くリズム

それでも、A子にはどうしても慣れない光景があった。

B子の席が、空いている。

椅子はきちんと机の中に押し込まれたまま。

モニターは黒いまま。

机の上のマグカップも、数日前から動いていない。

最初の数日は、ただの欠席だと思っていた。

風邪か、体調不良か、実験の都合か。

しかし一週間が過ぎても、B子は現れなかった。

A子は画面を見つめながら、何度も隣の席を盗み見る。

胸の奥に、小さな違和感が溜まっていく。

B子は、こんなふうに黙って休む人ではない。

研究室空気が、どこか不自然だった。

誰もB子の話をしない。

まるで、最初から存在していなかったかのように。

その沈黙が、A子には耐えられなかった。

昼過ぎ、A子はついに席を立った。

研究室の奥。

ガラスの仕切りの向こうにある小さな個室。

三矢准教授の部屋だった。

ドアをノックする。

「……失礼します」

返事はない。

しかし中からキーボードの音が聞こえた。

A子はもう一度ノックした。

「三矢先生、少しいいですか」

数秒後。

「……ああ?」

不機嫌そうな声。

A子はドアを開けた。

三矢准教授椅子にだらしなく座り、モニターに顔を近づけていた。

無精ひげ、もじゃもじゃの髪。

机の上には資料と空き缶が散らばっている。

視線けが、A子に向いた。

「なんだ」

A子は一瞬ためらったが、口を開いた。

B子さん……最近研究室に来ていませんよね」

その瞬間。

三矢の表情がわずかに歪んだ。

苛立ち。

「……はあ?」

A子は続ける。

「連絡もつかなくて……何かあったんでしょうか」

沈黙

三矢は椅子にもたれ、深く息を吐いた。

そして、露骨に舌打ちした。

「なんで俺が研究時間を割いてこんなことしなけりゃいけないんだよ」

部屋の空気が一瞬で冷えた。

A子は言葉を失う。

三矢はキーボードから手を離し、面倒くさそうに天井を見上げた。

学生私生活なんて、いちいち把握してねえよ」

しかし、すぐに思い出したように付け加えた。

「ああ……」

椅子を回してA子を見る。

B子な」

その声には、妙な軽さがあった。

精神科だよ」

A子の胸が強く打った。

「……え?」

三矢は肩をすくめる。

「通院してるらしい。メンタルやられたとか何とか」

淡々としていた。

まるで研究データ説明でもしているように。

A子は言葉を探す。

「それって……どういう……」

三矢は遮った。

「知らねえよ」

そして鼻で笑った。

最近多いだろ、そういうの」

その言葉に、A子の背中が冷えた。

「……」

三矢はまたモニター視線を戻す。

研究なんて向いてない奴は、すぐ壊れる」

カチカチ、とキーボードを叩く。

「まあ、あいつもその口だろ」

A子はしばらく立ち尽くしていた。

B子笑顔が頭に浮かぶ

冷静で、頭がよくて、誰よりも研究真剣だった。

壊れる?

そんな人が?

「……先生

A子は思わず言った。

三矢は苛立った顔で振り向く。

「まだ何かあるのか」

A子は小さく尋ねた。

「何があったのか……本当に知らないんですか」

三矢の目が細くなった。

数秒の沈黙

そして。

「知らねえって言ってんだろ」

声は低かった。

だが、次の瞬間。

三矢は、ふっと笑った。

「まあ」

軽い調子で続ける。

「この研究室、向いてない奴にはきついからな」

その笑みは、どこか妙だった。

プレッシャーとか、色々あるだろ」

A子の心臓が強く脈打つ。

三矢は椅子を回し、窓の外を見ながら言った。

「……それで壊れたんなら、仕方ない」

まりにも簡単な言い方だった。

まるで、人が一人いなくなったことなど大した問題ではないかのように。

A子はそれ以上何も言えなかった。

「もういいか?」

三矢は画面に向かったまま言う。

研究戻れ。時間無駄にすんな」

A子は静かに部屋を出た。

ドアが閉まる。

研究室に戻る途中、A子の足は重かった。

B子の席が見える。

やはり空っぽだ。

椅子は静かに、そこにある。

そのとき

A子は気づいた。

B子の机の引き出しが、ほんの少しだけ開いている。

ほんの数センチ

今まで閉まっていたはずなのに。

A子はゆっくり近づいた。

周囲を見渡す。

誰も見ていない。

指先で、引き出しを少し開ける。

中にはノートが一冊。

表紙の端に、震えた文字で何か書かれていた。

A子は息を止める。

そこには、たった一行。

「信じないで」

その下に、もう一つの言葉

「三矢先生を」

A子の背中を、冷たいものが走った。

2026-03-15

二・二六事件はなぜ起き、何を残したのか 事件研究第一人者らが語る

大正という時代の申し子だった青年将校たち

 

髙杉》軍縮のもたらした影響の一つに、軍隊内での指導者威信が低下したことが挙げられます。具体的に言うと、先ほど申し上げたように軍縮後のフォローが十分ではなかったため、クビを切られる立場軍人たちに「自分たちは利用された。宇垣らは我々を踏み台にして政界進出しようとしたのだ」という疑念が生まれた。そしてそれはある程度その通りでした。結果として軍上層部への信頼や統制力が弱まり青年将校たちが言うことを聞かなくなっていった面もあったのかな、と。

 

 

筒井青年将校運動に関し、三島由紀夫面白いことを言っています五・一五事件から二・二六事件あたりまで、青年将校が上官たちから危険視されつつある意味でちやほやされた局面があるんですが、なぜそうなったかというと「軍隊という特殊一社集団において、その集団モラリティー(士道)を体現するものと目されたかである」と(末松太平『完本 私の昭和史』所収「利用とあこがれ」/中央公論新社)。軍隊の中には階級制度立身出世主義もいろいろあるが、結局本質的特徴としてはモラリティしかないんだというわけです。軍隊に限らず、組織が大きくなるほど上層部では自己疎外が起きて、立脚すべきモラリティーが喪失してしまう。そうなったとき、それを持っている人に対して「利用とあこがれ」の両局面が生じるのだと三島は指摘します。

 

 つまり上層部陸軍大学校出のエリート軍人から見れば、青年将校は愚直で単純で、それゆえうまく利用してやろうと思っているんだけど、自分たちが失ってしまった本来軍人らしさを彼らのみが持っているから、憧れも感じている。髙杉さんが今言ったことは、この三島の指摘と関係しているように感じます

 

 

髙杉》青年将校の動きを上層部が強く統制・弾圧できなかったのは「彼らがやっているのはけしからんことではあるが、本来あるべき軍人的な純真さを持っているのは彼らのほうだ」という後ろめたさがあったからだ、と。たしかに鋭い指摘です。

 

 

筒井軍人というのはどういう内面を持った人々なのかという洞察が、戦後日本では十分なされていません。戦後軍隊存在しないみたいなことになったせいかアルフレッド・ド・ヴィニーの『軍隊服従と偉大』(岩波文庫)のような本がない。これは困ったことで、現在のように安全保障重要になってきた時代であればこそ、軍人をよく理解しなければいけないのですが、石川明人さんの著作のような例外を除き、今参考になる深い本がほとんどない。

 

 私自身は高校生の頃かに、末松の『私の昭和史』を読んで衝撃を受けました。これが非常に人間的な内容でね。末松は軍人テーマにした徳冨蘆花小説寄生木(やどりぎ)』を愛読していたらしく、「バルザックを思わせる」(三島文学者のような文章を書くんですよ。末松の本で、青年将校とは意外にヒューマンな人たちなのだな、と理解しました。

 

 

髙杉》青年将校が書いたものはわりと文学的文章が多いですよね。あまり軍人らしくないと言いますか。

 

 

筒井西田陸軍士官学校で、詩人となる三好達治同級生でしたし、二・二六事件の中心人物となった村中孝次は厨川白村(くりやがわはくそん)やクラシック音楽を好んでいた。大岸はアメリカ思想家エマーソンを愛読していたそうです。大正教養主義が強い時代に育った軍人たちはみんなそういった感じで、それが昭和になってから二・二六事件など、さまざまな事件に反映されていると思います

 

構成斎藤岬

 

 

(『中央公論3月号では、クーデターとして「甘い」理由や、事件を機に政党政治が衰退したとは単純に言えない理由事件後も大衆の「社会的平準化」の希求が続いたことなどを詳しく論じている。)

 

 

筒井清忠(帝京大学学術顧問)×髙杉洋平(帝京大学准教授

 

筒井清忠〔つついきよただ〕

1948年大分県まれ京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学文学博士。専門は日本近現代史歴史社会学京都大学教授帝京大学文学部長などを歴任。『西條八十』(読売文学賞山本七平賞特別賞)、『昭和期の陸軍』など著書多数。

 

◆髙杉洋平〔たかすぎようへい

1979年愛知県まれ海上自衛隊生徒を経て國學院大學大学院法学研究科博士課程後期修了。博士法学)。宮内庁書陵部編修課(非常勤)、日本銀行金融研究所個別事務委嘱)などを経て現職。著書に『昭和陸軍政治』『帝国陸軍』などがある。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/28016164825dfbb8306bf249db4b558e309f362c?page=2

2026-02-24

アカデミックキャリア

40代国立大パーマネント准教授2年目。知ってる他大学教授から教授戦に出てくれないか言われた。

今の職場環境は恵まれているし、責任を上に取ってもらいながら自由仕事できている。

でも、今の職場で上の教授の退官まではまだ数年あるし、そのまま教授に上がれる保証はない。

今のタイミングで外に出るのも悪くないと思っているが、正直今まで目を背けてきた未来への不安メンタルが死んでいる。

キャリアことなんか考えず、粛々と研究だけしていられれば良かったのかもしれないが、社会はそれを許さない。

胃が痛い

2026-02-22

anond:20260222135324

随分昔に証明されてる話でしょこれ

暴力的男性にはより多くのセックスパートナーがいる」との研究結果

男性性的魅力には容姿や知能、性格などのさまざまな要素が含まれていると考えられていますが、「暴力的攻撃的な行動」も一種の魅力となっている可能性も以前から指摘されています。合計で1万人以上の被験者を追跡したデータ分析した新たな研究により、「暴力的な傾向が強い男性セックスパートナーが多い」との結果が示されました。

動物の群れでは最も強いオスがリーダーとなり、多くのメスと性的交渉を結ぶケースがよく観察されます。そこでアメリカペンシルベニア州メアリーウッド大学社会学犯罪学について研究しているPatrick Seffrin准教授は、人間でも暴力的な傾向が性的交渉成功に結びつくのかどうかを調べる研究を行いました。

Seffrin氏は今回の研究で、現代人間では祖先と同じく肉体的な攻撃行動が性的魅力を持っているのか、それとも暴力性より知性に魅力を感じるような社会的変化が起きているのかを突き止めようとしたとのこと。Seffrin氏は、「知性と暴力性は人々の中で負の相関関係にあるため、性交渉成功にこの2つの要因がどう相互作用するのかを知ることは興味深いと考えました」とコメント。また、暴力性や知性がパートナーの数に及ぼす影響の男女差についても、今回の研究における関心の対象だったと述べています

研究チームはアメリカで行われている縦断研究National Longitudinal Study of Adolescent to Adult Health(青年から成人期の健康に関する全国縦断研究)のデータベースから1994年2009年にかけての調査に参加した男性5636人と女性6787人のデータ抽出して分析しました。

被験者らは15年にわたる調査間中に合計で4回の調査に参加し、研究の一環として言語的な知能テストを受けたほか、暴力犯罪的行動や学業、性生活などに関する質問にも回答したとのこと。研究チームは肉体的な魅力や健康状態およびその他の要因を制御した上で、暴力的な行動がセックスパートナーの数と関連しているかどうかを調査しました。

分析の結果、男性では暴力的な傾向がセックスパートナーの数と有意に関連している一方、女性暴力的な傾向はセックスパートナーの数と関連しないことが判明したそうです。男性場合、前回の調査よりも暴力性が増すにつれてセックスパートナーの数が増加しましたが、女性では暴力性の増加が性的交渉を結ぶ相手の増加につながりませんでした。また、教育レベルの上昇は男性セックスパートナーの数と長期的に関連していたものの、言語的な知能および高校における学業成績は、セックスパートナーの獲得につながらなかったとのこと。

Seffrin氏は今回の調査結果について、女性が依然として暴力的な行動を性的な魅力と結びつけており、知性は暴力性よりもセックスパートナーの数との相関関係が小さいことを示していると指摘。「したがって、現代産業社会では高い知性を持っていることがステータス的な報酬につながるにもかかわらず、暴力的男性は同等の知性と肉体的な魅力を持つが攻撃性が低い男性比較して、より性的交渉成功で報われ続けます」と述べました。

なお、今回の研究異性愛的な規範を基にしたものであり、LGBTQの人々にも同様の結果が当てはまるかどうかは不明だとのこと。また、知性や暴力性がもたらす性的魅力については議論が行われている最中であり、今回のデータあくまでも理論的な領域にとどまるものだとSeffrin氏は指摘しています

Brains, brawn, and beauty: The complementary roles of intelligence and physical aggression in attracting sexual partners - Seffrin - 2021 - Aggressive Behavior - Wiley Online Library

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/ab.21934

Longitudinal data suggests physically aggressive men tend to have more sex partners

https://www.psypost.org/2021/01/longitudinal-data-suggests-physically-aggressive-men-tend-to-have-more-sex-partners-59146

2026-02-20

女性だけに伝わる悲しみの文字 最後の「伝承者」死去 中国湖南省 2026年2月19日 12時00分

https://digital.asahi.com/articles/ASV2H0FF9V2HUTIL01BM.html

越智

立命館大学大学院国際関係研究科准教授

2026年2月19日12時0分 投稿

視点】もしかすると、他の家父長制の時代地域特にイスラム教国で女性教育制限する国などが思い浮かびました)でも同じような女文字というもの存在するのかもしれないと、この記事を読んでハッとしました。日本語ひらがなとは少し毛色が違うのかもしれませんが、似た構造を感じます文字を持ち使うことは、エンパワメントの一つであり、だからこそ識字率向上が重要で、かつ記録をとること、というのがパワーにつながるのだな、と感じました。家庭内暴力職場でのハラスメント「記録」でき、それを「伝達」できるということが、虐げられた立場の人たちが求め利用する手段なのだなと改めて実感します。

2026-02-19

女子高生欲情するという事はすでに実証済みだ

以下にエロティボインボイン大学(EBBU)によるNature掲載論文の全容を示す。

 

論文タイトル10億人の男性における認知的な社会的抑制と不随意生理的反応の乖離:大規模メタアナリシスによる検証

 

著者:

悶々 博士エロティボインボイン大学 教授

肉感 教授同大付属生理学研究所長)

亀頭 大起 准教授同大統計心理学部

ジャン・ピエール・ムラムラパリ第69大学

ディックハードマンマサチューセッツ工科大学

ほか、世界200カ国のG-Ero 20研究員1,500名

 

研究背景:

研究に先立ち、我々はサンプル数1万人規模のパイロット調査実施した。しかし、当時の査読者らからサンプル数が少なすぎて特定性的嗜好を持つ集団バイアス排除できていない」 「聖職者道徳家を含めれば結果は変わるはずだ」 といった、およそ科学的とは言い難い難癖レベル批判を受けた。

これに対し、我々EBBU研究チームは激昂。ぐうの音も出ない客観的事実を叩きつけるため、総予算100億円を投じ、1人あたり10円という極限のコスト管理のもと、全人類の成人男性の約4分の1に相当する10億人を対象とした世界規模の調査を断行した。

 

研究手法

世界中の異性愛者の成人男性10億人に対し、スマートフォン連動型の超小型・高精度装着型プレチスモグラフ(性器流量測定装置)を配布。16歳から18歳の女子高生視覚刺激を提示した際の「意識的自己申告」と「不随意生理的反応(性器膨張率)」を同時計測した。

 

研究結果:

調査の結果、現代男性の「建前」と「本能」の間に、統計学的に無視できない絶望的な乖離が認められた。

 

1. アンケート調査自己申告)

女子高生に対して欲情するか」 という問いに対し、全体の60%(6億人)が 「欲情しない」 と回答した。これは社会的倫理観法規範による強力な自己検閲が働いていることを示唆している。

2. 生理的反応(性器膨張率)

プレチスモグラフによる計測では、全体の99%(9億9千万1人以上)において有意組織の膨張、すなわち生理的欲情反応が確認された。アンケートで「欲情しない」と答えた者の大半が、身体的には激しく反応しているという、残酷なまでの真実が浮き彫りになった。

 

結論

研究により、10億人という圧倒的なサンプルサイズをもって、男性の口から発せられる 「普通欲情しない」 「興味がない」 という言葉信頼性は、生物学的に見てほぼゼロであることが証明された。悶々教授は「かつて1万人規模の調査を『不十分だ』と切り捨てた査読者諸氏に、この9億9千万人の勃起データを捧げる。これでもまだバイアスだと言うなら、次は火星人にでも測らせるがいい」と、論文の結びで述べている。

 

今後の展望

この10億人のビッグデータは、法哲学進化心理学の前提を根本から破壊する可能性がある。EBBUは次なるステップとして、この膨張率をエネルギー変換し、10億円の予算を回収する発電システムの開発に着手する予定である

2026-02-17

学校教室カメラ必要か? いじめ証拠盗撮防止に期待されるが…現場が抱える課題リスクとは

教室監視の目を置くことが、いじめ不適切指導抑止力になると期待される一方、課題リスクも指摘されています。今、学校には何が必要なのでしょうか。この問題に詳しい千葉工業大学准教授の福嶋尚子さん(教育行政学)に聞きました。”

いじめ対策教員による盗撮防止などを目的に、学校教室廊下へのカメラ設置の動きが全国で議論されています

死角を利用する人も出現するでしょう。あえてカメラのないところで不適切な行動をとる、いじめ死角に移動する、という可能性も考えられますカメラに映った・映っていない=事実のある・なしの指標になることも危ういです。いじめ行為を訴えても、「いや、カメラには映ってないから」と言われてしまうと、さらに傷つく子も出てくるでしょう”

https://news.yahoo.co.jp/articles/7d1010d40eb4b46be58b8182cb23818afa2cfa3f?page=1

2026-02-16

anond:20260215191517

台湾有事台湾難民が大量に沖縄東京に入ってくるのでは?住民避難計画までしか考えていないのか

山本章子琉球准教授は、台湾有事に関する日本議論について、沖縄基地負担が顧みられず、防衛力強化で状況が悪化していると懸念しています 琉球新報デジタル。また、住民避難計画実効性を持たないなど、具体的な安全保障議論沖縄現実に基づいた議論が不足している点を指摘しています 朝日新聞GLOBE+。」

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