『菅公聖蹟・菅原天満宮(東淀川)』
大阪市東淀川区菅原に鎮座する菅原天満宮である。
道真公が大宰府に左遷され赴任地へ向かう途中に淀川べりのこの地に立ち寄り、京を眺めた所と云われている。
また、この道真公が立ち寄った淀川の川岸を「牛まわし」と名付けた。
牛まわしとは、田植えの始まる時期に牛を一定の所を回らすと、天満大神の加護があり、牛は新しい飼い主になつくとも、牛はその年には病気にならないとも云われる風習である。
天満宮の石段の脇にはその牛まわし碑が建てられている。
この天満宮は江戸時代の初期、この地を開墾する際に天満大自在天神を勧請して創建されたものである。
旧河川の逆川堤防上に建てられたため、本拝殿など境内はその部分だけが小高くなっている。
また境内には神牛像、神輿堂、倉庫などが古式豊かな様相を呈している。
この天満宮はかつての境内であろう、その場所で幼稚園を経営している。
神主氏が園長先生を兼務していて、御朱印を園長先生に書いていただいた次第であった。
またこの鎮座地は、旧街道で云うと、大坂の高麗橋から亀岡に向かう亀岡街道の淀川を越えて東へ入ったところである。
少し吹田の方へ行ったところに、和合橋の旧欄干とと共に石碑が建てられていた。