『京田辺市・澤井家住宅とクリスマスローズ』
京都府京田辺市の大住岡村地区に国の重要文化財である「澤井家住宅」がある。
近鉄電車京都線「新田辺駅」からバス便にてバス停「岡村」が最寄である。
バス停は澤井家住宅の通用門の横である。
通用門が開けられてるので、掲示を見てみると、上手い具合に「クリスマスローズ」展が開催されていた。
先ずは、住宅である。
正面は東向き、茅葺で瓦葺の庇が設けられている。
壁は正面、側面とも白壁である。
この母屋は1741年ごろに建て替えられたとのことである。
母屋の正面、そして奥の庭には沢山のクリスマスローズが並べられている。
主だったものを眺めてみる。
ゴールド、レッドゴールド、超多弁花である。
次に、ホワイトピコティー、ベイン、ピエラである。
他にも色んな名前の花が盛り沢山である。
次に住宅の内部である。
正面は土間である。
太い梁が縦横に組まれている。地震には強いとのことである。
そして、木材と土壁の組み合わせは音楽ホールとしては優れているとのことで、時々有名な演奏家などがコンサートを行うとのことであった。
澤井家は、近江源氏佐々木氏の家臣であった。
佐々木氏が織田信長に滅ぼされて以降、帰農し門跡曇華院(どんげいん)御内となり、所領地の代官を務めたとされる。
正面には黒門がある。
黒門は、明治維新前の御所蛤御門の変にて曇華院が焼失し、以後五年間この屋敷を仮の住いとした時に、宮家に相応しい門として黒塗りの高麗門が建てられたとのことである。