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嵯峨野線16・園部駅

 「京都駅」、「園部駅」を起終点とする愛称「嵯峨野線」の駅を各駅下車し、付近の見どころを訪ねてみる。
 今回は、「京都駅」から15駅目で、起終点の南丹市の「園部駅」である。

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 「園部駅」で下車する。
 駅上の通路からの、北方向、南方向の線路の風景である。
 起終点であるので、電車の車両基地ともなっている。
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 駅外へと出る。
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 道路を挟んだ駅舎の向かい側は学校である。
 「二本松学園」と云い、幾つかの学校で構成されている学園である。
 また、付近の学校等の案内板も建てられている。
 この案内に従って、付近を廻ってみる。
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 先ずは右手(北側)の丘にある「京都医療科学大学」である。
 昭和の初期に創設された学校で、島津製作所関連の学校法人で、診療放射線技師育成のパイオニアとのことである。
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 その丘の裏側である。
 そこにも学園がある。
 「京都聖カタリナ高校」、そして「聖家族幼稚園」である。
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 そしてその北隣に神社がある。
 この丘は天神山と云い、「生身(いきみ)天満宮」が鎮座している。

 菅原道真公が大宰府に左遷された折り、この道真公の荘園の代官であった武部源蔵は道真公8男の慶能の養育の内命を受け、それに応えるべく道真公の木像を彫り生祠を設け道真の無事を祈願したのがこの生身天満宮の始まりとされている。
 道真公生存時からの天満宮であるので生身と呼ばれ、わが国最古の天満宮と云われている。
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 生身天満宮は創建時は城跡であるこの西の小麦山に鎮座していた。
 江戸時代になって小出吉親が園部城を築城するにあたり、東側にあった現天神山に遷座されたのであった。

 境内には、上掲の本拝殿の他、神楽殿、使いの神牛なども祀られている。
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 そして天満宮の始祖を祀る武部源蔵社も祀られている。
 この社の前には、菅公出迎松の碑と、陰に隠れているが源蔵氏の墓である宝篋印塔も祀られている。
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 尚、現在の宮司も子孫の武部氏が務められているとのことである。

 鳥居前には道路を挟んで高燈籠と、その向こうに城の天守閣のような建造物がある。
 天守閣様の建物は南丹市の国際交流館・文化博物館で小麦山の園部城跡に建てられている。
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 駅方向へと戻る。
 今度は南側の丘、先ほどの「二本松学園」の丘の周囲を巡る。
 西側は学舎の裏手である。
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 そして南側の正面(正門)である。
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 そして駅方向へと向かい、東側の学舎である。
 それぞれの名称は分からないが、多くの建物で構成されている学園である。
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 駅前に戻った。
 もう一つ「春日神社」が鎮座している。
 お参りし、駅北側の「京都府園部総合庁舎」を眺め、駅へと戻った。
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 駅のホームには京都丹後鉄道の特急列車「丹後の海」が丁度入ってきたところであった。
 この時点で「園部駅」そして「嵯峨野線」のミニ探索は終了とした。
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嵯峨野線15・吉富駅

 「京都駅」、「園部駅」を起終点とする愛称「嵯峨野線」の駅を各駅下車し、付近の見どころを訪ねてみる。
 今回は、「京都駅」から14駅目の南丹市の「吉富駅」である。

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 「吉富駅」で下車する。
 駅舎は、「吉富郵便局」及び市民ふれあい広場「コミュニティプラザよしとみ」との合同舎である。
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 駅前には北に向かう国道9号線と東に向かう府道の「吉富」交差点がある。
 また交差点には、雪印メグミルク京都工場の矢印もある。
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 府道を東へと歩く。
 直ぐの右手に京都縦貫道の八木北ICがある。
 そしてその先に右手に山麓へと入る道路がある。寺院の参道である。
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 進んでみると、伽藍が見える。
 曹洞宗の「康安寺」である。
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 手水所、五輪塔、石碑がある。
 石碑には、「大阪因講 豊竹柾太夫」と彫られている。
 詳細は分からないが、ゆかりの地なのであろう。
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 寺を後にして、元の府道に戻り、北方向の「園部川」「の川べりへと出る。
 橋が架かっていて、そこから雪印の工場を望める。
 工場は園部川と大堰川との合流点に立地している。
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 後程調べて見たが、この工場ではパック牛乳、牧場の朝ヨーグルト、ガセリ菌SP株ヨーグルトなどが製造されているとのことであった。

 園部川の風景である。
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 駅前を一周して駅まで戻った。
 ホームでは山陰本線を走る特急に出会い、そして普通電車に乗って「吉富駅」のミニ探索を終了したのであった。
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嵯峨野線14・八木駅

 「京都駅」、「園部駅」を起終点とする愛称「嵯峨野線」の駅を各駅下車し、付近の見どころを訪ねてみる。
 今回は、「京都駅」から13駅目の南丹市の「八木駅」である。

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 「八木駅」下車した。
 ホームは変わっていないが、駅舎や跨線橋は新規建て替えの真っ最中であった。
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 駅舎は仮駅舎で、工事現場を囲むパネルには、旧駅と建築後のパース図が掲示されていた。
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 それはともかく、付近を見てみる。
 駅前の道を北へと進む。
 そこには、線路を跨ぎ、京都中部総合医療センターの大きな建物が見える。
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 近づいて見ると、線路の右に一つ、渡った左に一つ、大きな棟がある。
 そして右建物の裏に廻ってみると、病院玄関である。
 この病院は、かつては「公立南丹病院」であったが、「京都中部総合医療センター」と名称変更したとのことである。
 病床数は500床に迫る大規模病院であり、この沿線の中核病院と思われる。
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 病院の周辺には、南丹市役所の支所や南丹市商工会、八木郵便局がある。
 さながら南丹市八木町の官庁街である。
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 官庁街を後にして、東へと進む。
 大堰川に架かる「大堰橋」へと出る。
 北方向、南方向の川を眺めた。
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 大堰川を後にして、駅方向へと戻る。
 道路の両側は商店街であり、駅手前で元の道路である国道9号線の八木交差点へと出る。
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 私事であるが、かつて務めていた会社の同僚に、右手前の電器店「ヒ・・ムセン」の御曹司がいた。
 懐かしく同僚の顔を思い浮かべたのであった。

 そして駅へと戻り、工事現場を見ながら、次の駅へと電車に乗り、「八木駅」のミニ探索を終了したのであった。
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嵯峨野線13・千代川駅

 「京都駅」、「園部駅」を起終点とする愛称「嵯峨野線」の駅を各駅下車し、付近の見どころを訪ねてみる。
 今回は、「京都駅」から12駅目の亀岡市の「千代川駅」である。

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 嵯峨野線は、「亀岡駅」から、この先の「吉富駅」までは、大堰川(桂川)と国道9号線に沿って進んで行く。
 「千代川駅」下車する。
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 駅前のロータリーから西の国道9号線へと進む。
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 国道に出ると、そこに歩道トンネルがある。
 トンネルには、可愛らしい絵が描かれている。
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 それを潜り、一本西の道に入ると、小川沿いに長屋門見える。
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 亀岡市立千代川小学校の校門である。
 この校門は、亀山城内の三ノ丸の新御殿門が移築されたものとされている。
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 門の左右を眺めて見る。
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 小学校の右手に廻る。
 校舎の正面が見え、校門の裏側も左手に見える。
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 小学校を後にして、今度は東方向に向かう。
 踏切から「千代川駅」を眺め、踏切を越え、少し行くと「大堰川」である。
 そこには「月読橋」が架けられている。
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 月読橋の歩道部には月の満ち欠けのタイルが嵌め込まれている。
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 そして大堰川(桂川)の水を眺め、「千代川駅」のミニ探索を終了したのであった。
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嵯峨野線12・並河駅

 「京都駅」、「園部駅」を起終点とする愛称「嵯峨野線」の駅を各駅下車し、付近の見どころを訪ねてみる。
 今回は、「京都駅」から11駅目の亀岡市の「並河駅」である。

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 「並河駅」下車する。
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 駅前のロータリーから、駅南の踏切を駅を見ながら渡ると左手に駅に沿って「鉄道歴史公園」があるので入ってみる。
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 0系新幹線の先頭部分、が展示されている。
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 その向こうに、ディーゼル機関車DD51が展示されている。
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 この鉄道記念公園は、並河駅は住民の請願駅として設置され、その50周年記念として設置されたとのことである。
 公園を北側から出ると、そこは「大井町かすみヶ丘」で、小学校がある。
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 小学校の隣は式内社「大井神社」である。
 社頭は東向きで、社号柱、鳥居が建つ。
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 鳥居を潜ると、正面は拝殿、そして本殿が祀られている。
 本殿の祭神は、月読命、市杵島姫命、別名を御井神(みいのかみ)と云う木俣命(きのまたのみこと) である。
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 この大井神社は、創建が和同3年(710年)とされる。

 創建に関わる伝承は、京都の松尾大社から月読命と市杵島姫命が亀の背に乗って大堰川を遡上したが、保津峡の急流で進めなくなったため、鯉に乗り換え、亀岡まで着いた、とされている。
 これらのことからこの神社では、鯉が神使とされていて、氏子は鯉を食べることを禁忌とし、端午の節句には鯉のぼりを上げることもしないとされている。

 旱魃でも枯れない「大いなる井戸」として永く残ったのがこの大井神社の「大井」の名の由来とされる。
 そしてこの井戸に万一のことがあれば亀岡が湖に戻るか、旱魃になるかで、井戸の神である木俣神(御井神)が勧請され祀られたとされる神社である。

 神社から街中の小路を南へと行く。
 長屋門の住宅もある。
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 そして行くと、住宅に囲まれた所に「並河城跡」があるが、土塁状の台地となっているだけで、それ以外に遺構と思われるものはないのは残念である。
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 城跡の西隣に寺院がある。
 標柱には「浄土宗開基円光大師遺跡 法然寺」である。
 西山浄土宗の寺院で、法然上人が念仏道場としたとのことである。
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 横や後ろの道路から本堂を眺め、法然寺を後にし、駅方向へと戻る。
 途中、趣のある民家も見られる。
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 しばらく行くと、左手に入った所に神社がある。
 珍しい社名の「天皇神社」である。
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 鳥居を潜ると、灯篭、そして一対の狛犬が祀られている。
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 そして本殿である。
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 祭神は、宇多天皇と牛頭天王とのことで、天皇神社とされる所以である。
 近衛守護で観音寺城主の三宅一族が織田信長の策略により落城し、この丹波の地に近江の沙々貴神社から分霊したのがこの神社の創始とのことである。

 天皇神社は駅に近い場所にある。
 そしてこの地点で、「並河駅」のミニ探索を終了したのであった。

プロフィール

藤白 怜

Author:藤白 怜
気まぐれに各地の城跡、神社仏閣、路端や公園の草花、街角の風景などあっちこち出掛けては写真を撮ったり、その土地の歴史遺産を訪ねたりしています。
よろしかったら覗いてみて下さい。
よろしくお願いします。
最近、小品集を別ページにてアップしました。
右側リンクの「悠々紀行あっちこち」です。
併せてよろしくお願いします。

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