各駅下車・学研都市線1・木津駅
鉄道路線各駅の近くには、歴史的文化とか近代文化とかに価値がある見るべきものがある筈である。
それを信じ、鉄道路線の各駅下車のミニ旅を実行してみる。
先ずは京都府南部と大阪府東部を結ぶJR片町線(愛称:学研都市線)のミニ旅である。
JRh学研都市線は、京都府木津川市の木津駅と大阪市の京橋駅を結ぶ路線である。
その出発点の木津駅とその近辺を訪ねてみる。
木津駅は京都府の最南部の駅である。
この駅には、JR奈良線、JR関西本線が集合していて、学研都市線と合わせて奈良方面へと向かう所である。
木津駅で下車する。
駅を出ると、駅の東南方向に小高い丘が見える。
木津城跡の城山である。
直線距離約600m、標高差約80mである。
これへと向かうことにする。
そのためには東へ向かう広い道路を辿らなければならない。
道路の左側には京都府立の木津高校、道路沿いにはプロペラのモニュメントも建っている。
また右手遠くには奈良と大阪の府県境である生駒山が見える。
少し進むと団地へと登るすごい階段がある。
この階段を登り、城跡を目指して住宅街の中を進む。
住宅街の奥に公園の運動グラウンドがある。
その脇を通過すると登りになり、貯水地に着く。
そこから、城跡の丘のエリアとなる。
城跡への入り口には説明看板がある。
丘の頂上には本郭のみがあると云う説明である。
階段を上がってみる。
途中に空堀があったりする。
そして頂上の本郭である。
本郭の周囲には、土塁が張り巡らされている。
また、本郭の周囲には、空堀や土橋が認められる。
尚、木津城にはこの地の豪族木津氏が1457年に畠山義就の攻撃を受けた時、木津城を自焼させたという記事がある。
また、応仁の乱の際には、大和国人筒井順永らが大和と山城を繋ぐこの城を拠点としていたとされる。
更に、戦国時代末期には三好三人衆の1人三好政康の勢力下にあったとされる。
久しぶりの城跡訪問に、満足した木津駅であった。