fc2ブログ

『岩国市・白蛇神社&今津天満宮』

1710IMG_2355.jpg

 山口県岩国市今津町に鎮座する「白蛇神社」の鳥居の扁額である。
 場所は、同じ今津町に鎮座する白崎八幡宮の少しの東南側である。

 白蛇神社の社頭は住宅街の中である。
 狛犬ならぬ狛蛇が祀られ、石段を昇ると冒頭の扁額が掛かる鳥居を潜り、神社の境内となる。
         1710IMG_2369.jpg  1710IMG_2354.jpg
 
 下図の現在地が鳥居の位置である。
1710IMG_2368.jpg

 神社の境内は、変則的である。
 鳥居を潜り、Uターン方向に灯篭や社殿が祀られている。
         1710IMG_2367.jpg  1710IMG_2361.jpg

 先ずは拝殿である。
    1710IMG_2349.jpg  1710IMG_2350.jpg  1710IMG_2366.jpg

 そして本殿である。
 本殿には白蛇の彫刻が施されている。
    1710IMG_2362.jpg  1710IMG_2352.jpg  1710IMG_2363.jpg
 
 白蛇神社は、平成24年12月に創建された極めて新しい神社である。
 岩国の白蛇信仰に基づき設立されたものである。
 祭神は、九州の宗像大社から勧請された三女神の田心姫神、湍津姫神、市杵島姫神に加え、厳島神社から勧請された宇迦之御魂神(宇賀弁財天)である。
 また境内には、白蛇資料館や天然記念物の白蛇の飼育施設もある。


 同じ境内に今津天満宮が祀られている。

 社頭は白蛇神社と逆側である。
         1710IMG_2343.jpg  1710IMG_2344.jpg

 社頭には一対の狛犬が祀られている。
         1710IMG_2346.jpg  1710IMG_2345.jpg

 そして鳥居である。
         1710IMG_2347.jpg  1710IMG_2348.jpg

 天神社の境内もUターン方向である。
         1710IMG_2356.jpg  1710IMG_2357.jpg

 そして拝殿・本殿が祀られている。
    1710IMG_2358.jpg  1710IMG_2359.jpg  1710IMG_2360.jpg
 天満宮であるので、祭神は菅原道真公である。

 この神社は、菅原道真公が九州太宰府に左遷される際に、この地へたどり着き、暫しの間休息したと云う謂れのある神社である。 道真公が櫂(かい)を杖代わりにして丘に上がったと云われ、別名、櫂つき天満宮と云われる神社である。

『岩国市・白崎八幡宮』

1710IMG_2306.jpg

 山口県岩国市今津に鎮座する「白崎八幡宮」の注連縄柱に刻まれた社名である。
 神社の鎮座地は、錦帯橋とJR山陽本線岩国駅との中間あたりで、錦川が河口に近づくと三角州にて分流された今津川の左岸の白崎山に鎮座している。

 白崎八幡宮は、旧岩国の鎌倉時代の領主である源頼義の曾孫の源良兼が創建したと云われ、全国の八幡宮の中でも、清和源氏の武将が直接創建したのは鎌倉の鶴岡八幡宮とこの白崎八幡宮の他に数社のみと云われている。
 したがって、近年は清和源氏山陽本宮と通称されている。

 神社へは、新岩国と岩国の両駅を結ぶバスの「八幡」で下車し、自動車も通れる参道を進む。
         1710IMG_2294.jpg  1710IMG_2295.jpg

 参道の両側にはツインの狛犬が祀られ、一ノ鳥居も建っている。
         1710IMG_2300.jpg  1710IMG_2299.jpg

 そしてその先は石段参道で、石段入り口には冒頭の注連縄柱が建てられている。
         1710IMG_2301.jpg  1710IMG_2304.jpg

 石段を昇り詰めると境内である。
1710IMG_2297.jpg

 境内の正面には、一段と上がったところに拝殿が祀られている。
    1710IMG_2308.jpg  1710IMG_2309.jpg  1710IMG_2312.jpg

 そして拝殿の背後は本殿である。
         1710IMG_2332.jpg  1710IMG_2324.jpg
 本殿の祭神は、応神天皇、仲哀天皇、神功皇后である。
 そして配祀は武内宿禰命を筆頭とし、建速須佐之男命などの多くの神々が祀られている。

 本殿の背後には、十二支が祀られている。
 右手から、子、丑、寅の順である。
         1710IMG_2313.jpg  1710IMG_2315.jpg

 更に本拝殿の左手には多くの境内社が祀られている。
 奥から行くと、白蛇社、亀石神社、弁天神社である。
    1710IMG_2318.jpg  1710IMG_2319.jpg  1710IMG_2320.jpg

 さらに、恵比寿神社、三宝荒神社、稲荷神社である。
    1710IMG_2321.jpg  1710IMG_2322.jpg  1710IMG_2323.jpg

 境内社はさらに続く
 釼神社、住吉神社、猿田彦神社、である。
    1710IMG_2325.jpg  1710IMG_2326.jpg  1710IMG_2327.jpg

 そして、厳嶌神社、白崎鎮守、銭亀かえるである。
    1710IMG_2328.jpg  1710IMG_2329.jpg  1710IMG_2330.jpg

『岩国市・椎尾八幡宮』

1710IMG_2255.jpg

 山口県岩国市の錦帯橋の東近くの岩国という住所地に鎮座する「椎尾(しいのお)八幡宮」の社頭の社名標柱である。

 神社はバス通りに面した高台に鎮座している。
         1710IMG_2292.jpg  1710IMG_2254.jpg

 一ノ鳥居を潜ると3連の石段参道を昇ることになる。
    1710IMG_2256.jpg  1710IMG_2257.jpg  1710IMG_2258.jpg

 最初の石段の踊り場には稲荷神社が祀られ、石段は更に上へと向かう。
    1710IMG_2259.jpg  1710IMG_2260.jpg  1710IMG_2261.jpg  

 最後の石段の左右に境内社が祀られている。
 先ずは右手に粟島社・柿本社・和霊社である。
 そして左手に荒神社・伊勢宮である。
         1710IMG_2264.jpg  1710IMG_2290.jpg

 参道石段を昇り終えると、注連縄柱が建ち、その先には拝殿が構えている。
         1710IMG_2270.jpg  1710IMG_2271.jpg

 拝殿脇には一対の狛犬、そして烏天狗の石像が祀られている。
    1710IMG_2275.jpg  1710IMG_2274.jpg  1710IMG_2276.jpg

 そして拝殿の背後は本殿である。
 本殿の祭神は、應神天皇、仲哀天皇、神功皇后、配祀として猿田彦神が祀られている。
               1710IMG_2287.jpg

 この神社は、岩国藩主の吉川氏が累代の守護神である駿河八幡宮を駿河国より勧請し、以来、岩国領内の産土神として信仰されてきたとの経緯を辿っている。

 境内左手に境内社が並んで祀られている。
 本殿に近い方から、祇園社・春日社・厳島社、恵比須社・金刀比羅社、天神社である。
    1710IMG_2278.jpg  1710IMG_2279.jpg  1710IMG_2280.jpg

『岩国市・吉香神社』

1710IMG_2143.jpg

 山口県岩国市横山の旧岩国藩主吉川邸の跡に鎮座する「吉香神社」の本殿である。
 本殿には、吉川家の歴代の当主・藩主が祀られている。

 神社は南向きで、濠に架かる石橋と一ノ鳥居が設けられている。
 また橋の右手には、旧藩時代の矢倉に似せて造られた絵馬堂が建っているのが見える。
         1710IMG_2152.jpg  1710IMG_2153.jpg

 鳥居を潜ると一対の狛犬が祀られている。
         1710IMG_2149.jpg  1710IMG_2150.jpg

 参道は真っ直ぐと延び、その先は二ノ鳥居、そして神門、拝殿、幣殿、冒頭写真の本殿、と並んでいる。
    1710IMG_2148.jpg  1710IMG_2141.jpg  1710IMG_2142.jpg

 吉香神社は、関ケ原の後、この岩国に移封され城や居館を築いた吉川家が、この地に祖神を祀ったことに端を発する。

 江戸中期になって、吉川本家の吉川興経を祀る治功大明神として、社殿が西の横山の山裾の白山神社境内に造営され、明治になって館の跡地に移築・遷座されたのが現在の神社である。
 吉香神社は近年、鳥居から本殿までの一連の建造物が重要文化財に指定されている。

 境内には、褒忠社(ほうちゅうしゃ)が祀られている。
 竜門寺境内の吉川家の死節の臣を祀る節臣廟(せつしんびょう)を神社境内に遷座したものである。
               1710IMG_2146.jpg

 また、神社には吉川旧邸の方からの東参道もあり、濠の風景、錦雲閣を間近に見ることができる。
    1710IMG_2135.jpg  1710IMG_2136.jpg  1710IMG_2138.jpg

 神社の直ぐ西側の横山山麓に白山比咩(しらやまひめ)神社が鎮座している。
 平安時代の創建とも云われ、江戸時代を通して、この神社境内に吉香神社が祀られいたとの神社である。
    1710IMG_2160.jpg  1710IMG_2163.jpg  1710IMG_2164.jpg


 岩国錦帯橋、岩国城、旧吉川邸、吉香公園の探索は以上である。
 (下図の下側に錦帯橋がある)
1710IMG_2145.jpg

 錦帯橋を渡ったこの地域の入り口には、3代藩主で錦帯橋を造営したと云われる吉川広喜公の像、また岩国の出身と云われる佐々木小次郎の像がある。
         1710IMG_2253.jpg  1710IMG_2126.jpg

『和気清麻呂』

CIMG0103_convert_20131219064015.jpg
                      

 岡山県和気町の和気神社の入り口に建っている和気清麻呂像である。
 和気神社は和気氏一族の氏神であり、和気清麻呂と和気広虫が祀られている。

 清麻呂には猪に纏わる逸話がある。
 法王道鏡に鹿児島に追放され、おまけに追っ手に追われたことがあった。
 その時清麻呂は追っ手に足の筋を切られたが、突如現れた三百頭の猪に助けられ、猪に警護され、足も治ったと云われる。
 その後、清麻呂は平城京に呼び戻されて、平安遷都などに尽力したのであった。

 清麻呂を祀るこの和気神社や京都の護王神社には狛犬ならぬ狛猪があり、足腰の神としても崇められている。

プロフィール

藤白 怜

Author:藤白 怜
気まぐれに各地の城跡、神社仏閣、路端や公園の草花、街角の風景などあっちこち出掛けては写真を撮ったり、その土地の歴史遺産を訪ねたりしています。
よろしかったら覗いてみて下さい。
よろしくお願いします。
最近、小品集を別ページにてアップしました。
右側リンクの「悠々紀行あっちこち」です。
併せてよろしくお願いします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR