『宝塚市・伊和志津神社』
兵庫県宝塚市伊孑志(いそし)に鎮座する式内大社「伊和志津(いわしづ)神社」のかつての社号柱である。
上図は下が北西方向である。
神社へは、上図に示すが如く阪急今津線の逆瀬川(さかせがわ)駅が最寄りである。
そして、東北方向へ進んだところに神社の入り口がある。
灯篭の間の参道を進むと二ノ鳥居、そして突き当りに冒頭の社号標柱が建てられている。
参道が直角曲がり、更に折り返したところが拝殿であるが、拝殿の前には一対の狛犬が祀られている。
そして拝殿本殿である。
本殿の祭神は、須佐之男命(すさのおのみこと)である。
古代この地は伊蘇志臣(いそしのおみ)が拠点としていた地であり、その当時、伊蘇志臣が創建したともいわれている。
また戦国時代に、加藤清正が朝鮮から持ち帰った虎をこの神社の境内で飼育したとの話もある。
その虎の飼育であるが、虎は肉食なので、犬を与えようとしたところ、その犬が猟犬であったので虎に咬み付いてしまったと云う。 大切な預かりものの虎だからそれは大変な事態である。
村の役人が恐る恐る奉行所に相談すると、「犬に咬まれるような虎など、すてておけ」となり、何のお咎めも無かったという逸話が残っている。
神社の境内には、拝殿の右手に2社の境内社が祀られている。
手前から、宝塚水天宮、愛宕社である。
またこれらの境内社の前には、遥拝所、地蔵舎が祀られている。
遥拝所は5社あり、手前から大将軍社、山神社、天照皇大神宮、春日大明神、八幡宮である。
この前は丘であり、玉垣が続き参道となっている。
この参道の正面まで行ってみると、そこにも鳥居や社名柱が建っている。
鳥居は一ノ鳥居、二ノ鳥居である。
本拝殿との位置関係から見て、こちらが正面参道であろうと思われる。
周囲を回てみると、丘の下は道路のトンネルとなっている。
そして、先の参道へ行ける交差点となる。