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JR奈良線19/嵯峨野線1・京都駅

 「木津駅」、「京都駅」を起終点とする「JR奈良線」の駅を順番に訪ねてみる。
 今回は木津駅から18駅目で起終点の「京都駅」である。

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 「京都駅」で下車する。
 奈良線のホームは八条口に近い一番南であるが、通路を北まで歩き、正面から出る。
 駅の正面にはシンボル「京都タワー」が聳えている。
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 駅前の道を北へと進むと、七条通りとの交差点に出て、その先に寺院の築地塀がある。
 築地塀の前には堀があり、来た方を見返すと、タワーが見える。
 尚、これら築地塀は国の登録有形文化財である。
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 「浄土真宗大谷派 東本願寺」で、正式には「真宗本廟」と云う。
 そして、手前が「阿弥陀堂門」である。
 門扉には菊の御紋と豊臣の紋が刻印されている。
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 その次の寺門は「御影堂門」である。
 この門から入ってみる。
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 東本願寺の境内図は下図である。
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 御影堂門を入ると正面は「御影堂」である。
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 そして、左側が本尊阿弥陀如来を祀る「阿弥陀堂」である。
 両堂は綺麗に並んでいる。
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 これら、阿弥陀堂門と阿弥陀堂、御影堂門と御影堂は重要文化財である。

 東本願寺は、徳川家康が歴史の主人公となった関ケ原の戦いの後(1602年)に、浄土真宗が2分となり、先代11世宗主の「顕如」の長男「教如」を宗主として、家康の肝いりで創建されたものである。
 一方、顕如の三男の「准如」は12世として宗主を継ぎ、ここに浄土真宗は、教如の大谷派、准如の本願寺派の2派となったとの経緯を有する。

 境内には、重文の「鐘楼」、そして創建当時の「慶長撞鐘」も保存されている。
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 寺院の伽藍の次は、東にある飛地境内の「渉成園」、またの名は「枳殻邸」である。
 渉成園の地は、元々は平安時代に「源融」が作庭した庭園だったとされる。
 東本願寺創建後、暫くの後に徳川家光が本願寺に寄進したもので、石川丈山によって書院式の回遊庭園として作庭されたものである。
 そして、門主の隠居所や接待所として活用されてきたものである。

2010ah渉成園図

 渉成園の入り口は西向きである。
 入ると正面に石垣がある。
 それを右手にとり、南から時計回りに廻ってみる。
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 先ずは「大玄関」がある。
 ここから邸の内部へと入るものであろう。
 大玄関の前を過ぎ、庭園南口を入ると大きな池「印月池」があり、その手前右隅に「漱枕居」がある。
    2010agP1060885大玄関  2010agP1060848.jpg  2010agP1060888漱枕居

 池の手前を進む。
 「閬風亭(ろうふうてい)「」、奥まったところの邸、そしてシンボルの「傍花閣」である。
    2010agP1060856.jpg  2010agP1060890.jpg  2010agP1060883傍花閣

 北側の小さな池の周りに、「滴翠軒」、「代笠席」である。
         2010agP1060882滴翠軒  2010agP1060881代笠席

 そして大きな印月池の中島との間に「回棹廊(かいとうろう)」が架かっている。
    2010agP1060872回棹廊  2010agP1060870回棹廊  2010agP1060876.jpg

 中島には、「縮遠亭」、そして「碧玉の石幢(へきぎょくのせきどう)」がある。
         2010agP1060855縮遠亭  2010agP1060867碧玉の石幢

 そしてもう一つの橋「侵雪橋」が掛けられている。
    2010agP1060854.jpg  2010agP1060857侵雪橋  2010agP1060875侵雪橋

 また、池を挟んだ風景も眺める場所により、趣が変わる「渉成園」である。
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 そして、一回りした時点で渉成園を後に、「京都駅」のミニ旅を終了したのであった。

 尚、「京都駅」は「JR奈良線」の他に、「嵯峨野線」、「琵琶湖線」、「JR京都線」の起終点でもあるので、この後、順次各駅下車を続けてみる。

JR奈良線18・東福寺駅

 「木津駅」、「京都駅」を起終点とする「JR奈良線」の駅を順番に訪ねてみる。
 今回は木津駅から17駅目の京都市東山区の「東福寺駅」である。

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 「東福寺駅」で下車する。
 駅は京阪電鉄本線の「東福寺駅」と一体化されていて、それぞれ改札口は別であるが、少しややこしい。
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 駅前の通りは旧大和街道・伏見街道である。
 南方向へと進むと九条通りの高架線路を潜る。
 道路下には、「伏水街道 第二橋」の親柱4本が残されている。
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 そして進むと、左手に「臨済宗 東福寺」の「北大門」があるので、それを潜る。
 東福寺には伏見街道に面して、3か所に大門が設けられている。
 「北」、「中」、「南」であり、それぞれ京都府指定有形文化財である。
 北大門を潜ると左手北側にかなり古びているが、重要文化財の仁王門がある。
 また、仁王門に続く土塀の向こうに京都第一日赤の建物が見える。
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 参道を東へ進む。
 右手に「退耕菴」と云う塔頭がある。
 豊臣秀吉の死後、石田三成と宇喜多秀家、安国寺恵瓊が関ヶ原の戦いの謀議を行った場所とされている。
 また、幕末の鳥羽・伏見の戦いの際の殉難士の菩提所となっている。
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 小野小町ゆかりの寺で、「小町寺」の扁額があるお堂、寺門からの風景を眺め、退耕菴を退出する。
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 元の参道に戻り、進む。
 参道は右折れ、左折れし、寺号柱のある所へと到着する。
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 境内図が掲げられている。
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 更に進むと左手に重文の「月下門」がある。
    2010agIMG_2017.jpg  2010agIMG_2023.jpg  2010agIMG_2025月下門

 また、右手に「市立月輪(つきのわ)小学校」の裏門、正面に渓谷「洗玉澗」(せんぎょくかん)に架けられた橋「臥雲橋」がある。
    2010agIMG_2027.jpg  2010agIMG_2026臥雲橋  2010agIMG_2030.jpg

 臥雲橋から上流側の「通天橋」を眺める。
 京都では屈指の紅葉の名所であるがまだ青い。
 後程、紅葉期の写真を添付することにする。
 臥雲橋を渡り、東へと進む。
 左手に「日下門」があり、それを潜り境内へと入る。
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 境内には「重要文化財 国宝」看板が建てられている。
 右手の建物は「禅堂」、そしてその先には「東司」(トイレ)で、いずれも重文である。
 更に、日下門を潜った左手には、「経堂」も建つ。
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 そして日下門を潜った正面は「書院」、その左手前が「方丈」である。
 更にその手前には「通天橋」への入り口がある。
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 今度は通天橋を渡って、境内の北の丘の上の「常楽庵」へと行ってみる。
 開山円爾像を安置する「開山堂」がある、そして「普門院」があり、いずれも重文である。
 また、庭園も見事である。
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 次は境内の東側である。
 神社が祀られている。
 「五社大明神」は別名「五社成就宮」と云い、東福寺の鎮守で、石清水、賀茂、稲荷、春日、日吉の五社神を祀っているとされている。
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 そしてその南に重要文化財の「浴室」がある。
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 さて、境内の正面である。
 巨大な国宝の「三門」、そして「法堂」が並ぶ。
 これらの東福寺の伽藍群が臨済宗寺院の五山では抜きんでているとのことで、東福寺の「伽藍面(づら)」と云われる。
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 そして南向きで重文の「六波羅門」から退出する。
 その隣には西向きの「勅使門」もある。
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 土塀沿いに北へと戻る。
 日下門の前を西へと曲がると、右手に桔梗の庭園で知られる「天得院」、左手に「雪舟寺」ともいわれる「芬陀院」がある。
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 そして西へと進むと、「中大門」を潜り、伏見街道へと出る。
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 伏見街道を南へ進むと、「南大門」あり、東福寺の周遊と「東福寺駅」のミニ探索は終了である。
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 最後に、「通天橋」と庭園の紅葉風景を掲載させて頂く。
 撮影は2018年12月2日である。
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JR奈良線17・稲荷駅

 「木津駅」、「京都駅」を起終点とする「JR奈良線」の駅を順番に訪ねてみる。
 今回は木津駅から16駅目の京都市伏見区の「稲荷駅」である。

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                      (上図の上は西方向)

 「稲荷駅」で下車する。
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 駅舎前の道は、伏見街道・旧大和街道である。
 駅舎の横にはかつての東海道本線の名残を残す「ランプ小屋」が保存されている。
 更に駅舎前の道路を挟んだ正面は、全国の稲荷神社の総本社で式内社・名神大社の「伏見稲荷大社」の一ノ鳥居である。
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 一ノ鳥居を潜り、参道を進む。
 二ノ鳥居、そして重要文化財の楼門である。
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 楼門の両手前には一対の狛狐が祀られている。
 楼門を潜ると、境内図も掲げられている。
 これを参考に、境内を一巡してみる。
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 まずは右手である。
 右手には、東丸神社(あずままろじんじゃ)が祀られている。
 江戸時代の国学者、荷田春満(かだのあずままろ)を祭神とする神社で、学問の神である。
 また、右手には神楽殿もある。
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 楼門の裏側は、重要文化財の外拝殿、そして内拝殿と、楼門から一直線につながる。
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 そして重要文化財の本殿である。
 祭神は、宇迦之御魂大神と他4柱を合わせた稲荷大神である。
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 本殿の背後左手は、重要文化財の権殿、右手は神具庫である。
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 本殿左手の鳥居を潜る。
 右折すると、玉山稲荷神社が祀られている。 
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 そして更に鳥居を潜ると、正面に神馬舎が祀られている。
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 左手の石段を昇ると、そこには重要文化財の奥宮、そして白狐社が祀られている。
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 そして大鳥居を潜ると、左手が千本鳥居である。
 千本鳥居を潜りながら進む。
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 途中で二手に分かれ、一方通行となる。
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 そして抜け出ると奥社奉拝所(奥の院)となる。
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 背後に本殿、そして「おもかる石」がある。
 祭神は、稲荷山三ケ峰である。
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 左手にも鳥居がある。
 少し行くと左手に、「根上り松」が祀られている。
 その逆側右手に、「神宝(かんだから)神社」への参道があるので訪れてみる。
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 社頭である。
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 拝所前には一対の狛龍が祀られている。
 そして本殿には、天照大御神、配祀として稲荷大神が祀られている。
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 この神社は、元々は稲荷山の山頂に祀られていたとのことである。
 そしてこの時点で、「稲荷駅」のミニ探索を終了したのであった。

JR奈良線16・JR藤森駅

 「木津駅」、「京都駅」を起終点とする「JR奈良線」の駅を順番に訪ねてみる。
 今回は木津駅から15駅目の京都市伏見区の「JR藤森駅」である。

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 「JR藤森駅」は、上下線が別々のホームであるが、駅を出ると単線の線路となっている。
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 「JR藤森駅」で下車する。
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 駅は少しの高台にある。
 下車後、西方向へと向かう。
 右手に木々が生い茂る石垣があるので、その切れ目へと向かう。
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 その切れ目は、京都教育大学の正門である。
 守衛さんに入門OKを貰い、正門を入り、キャンパスマップも見てみる。
 教育系の単科大学であるので、そう大きな大学ではない。
 キャンパスも、陸上トラックなど運動系の施設が半分くらいある。
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 先ず正面の風景である。
 入って右手の朱塗りの階段の建物は講堂である。
 講堂に沿って、右手へと進む。
 この辺りは大学本部の建物である。
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 円形の植え込みの部分がある。
 東側は学食などがある大学会館、南側は付属図書館である。
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 そして単立の時計台があり、北側にグラウンドも見える。
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 西側は講義の建物が並ぶ。
 そしてグラウンドの西側に古木の林が並び、西門から退出した。
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 教育大学の西隣は「藤森神社」である。
 駅からの通りに戻り、訪れてみる。

 社頭は南向きである。
 社頭には社号柱が建つが、その隣の東側に趣のある町屋が建つ。
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 参道を進む。
 一ノ鳥居を潜ると、両側から石垣が迫っている部分がある。
 この石垣は、伏見城取り壊しの際に城壁の一部を奉納されたもので、伏見城城壁建造時に刻まれた大名のしるしが確認できる。
 そして、左手に遊具も置かれている。
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 また右手には御輿庫、左手には「蒙古塚」、絵馬殿がある。
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 参道正面は拝殿である。
 そして拝殿の右手は、斎館、神楽殿である。
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 拝殿の背後は中門・拝所である。
 拝所前には、舎人親王の「学問の祖神」の石碑が建つ。
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 そして本殿である。
 本殿の祭神は、中殿には、 素盞嗚命、別雷命、日本武命、応神天皇、神功皇后、武内宿禰、仁徳天皇、東殿には、天武天皇、崇道尽敬皇帝(舎人親王)、西殿には、 崇道天皇(早良親王)、伊予親王、井上内親王とされている。
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 藤森神社には、西側の参道がある。
 一ノ鳥居、社号柱が建てられている。
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 そして、一対の狛犬、二ノ鳥居があり、潜ると境内である。
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 さて、境内の続きである。
 本殿の背後には、左から、「霊験天満宮」、重要文化財の「大将軍社」が祀られている。
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 そして七社の合祀祠である。
 七社とは左から、天満宮社、熊野神社、厳島神社、住吉神社、諏訪神社、廣田神社、吉野神社である。
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 そして、重要文化財の「八幡宮」、神鎧像、神功皇后御旗塚が祀られている。
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 更に、「藤森稲荷神社」である。
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 その他、、不二の水、七福神、手水舎などが配されている。
 この手水舎の石は、宇治浮島の上から5番目の石で、石川五右衛門が持ってきたものと云われている。
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 尚、「藤森神社」の創建は、神功皇后の時代とされている。
 三韓征伐から凱旋した神功皇后が、この藤森に纛旗(とうき、いくさ旗)を立て、兵具を納め、塚を作り、祭祀を行ったのが発祥であるとされている。
 また、、この藤森神社の近辺は周辺が軍用地であったことから、馬と武運の神社として信仰を集めていて、現在も競馬関係者の信仰を集めている。
 
 神社を後に、西へと進む。
 藤ノ森小学校の前を通過すると南北の「伏見街道」へと出る。
 「筋違橋通り」、「大和街道」とも云われる道である。
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 南下し右折れすると、京阪電鉄「墨染駅」に達し、その西には、琵琶湖疎水が流れている。
 北を眺めると、最奥の山は比叡山である。
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 そして南へと下る。
 水溜りがある。
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 回り込むと、関西電力の「墨染発電所」とのことである。
 また、付近に忠臣蔵の大石内蔵助が敵である吉良上野介に油断を抱かすために通ったと云う「撞木町廓」の標柱もある。
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 そしてこの地点で、「JR藤森駅」のミニ探索を終了したのであった。

JR奈良線15・桃山駅

 「木津駅」、「京都駅」を起終点とする「JR奈良線」の駅を順番に訪ねてみる。
 今回は木津駅から14駅目の京都市伏見区の「桃山駅」である。

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 JR奈良線は京都市へと入り、最初の駅は「桃山駅」である。
 伏見地区の中心街の山麓側にある駅である。
 「桃山駅」で下車する。
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 駅から線路に沿って北へと進み、右手の踏切を駅を眺めながら、北東方向へと渡る。
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 そして、しばらく進んで行くと、杜の中に道に入る。
 右手に神社の鳥居がある。
 鳥居を潜り進んで行くと、「乃木神社」の神門に達する。
 明治時代の軍人「乃木希典将軍」を祀る神社である。
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 神門を潜り、進む。
 正面に拝殿が建つ。
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 拝殿前の両側には狛犬ならぬ「馬像」が祀られている。
 乃木将軍の愛馬で、左「壽号」、「璞号」の親子馬である。
 また拝殿前には「全てに勝ちま栗」と云う石の祠もある。
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 拝殿の背後は本殿である。
 本殿の祭神は、乃木希典命、乃木静子命である。
 また、本殿の瑞垣外の右手に「山城えびす神社」が祀られている。
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 境内には、もう一本の参道がある。
 日露戦争当時の装甲巡洋艦吾妻の主錨が慰霊碑とされている。
 また、宝物庫、さざれ石もある。
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 更に、乃木希典将軍が少年時代を過ごした山口県長府の実家も再現され、親に諭される場面も表現されている。
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 また、日露戦争の際に満州で第3軍司令部として使用された民家が移築されている。
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 更に境内の中の参道には、乃木将軍の学習院院長時代の像、また狛獅子も祀られている。
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 乃木神社は明治天皇陵を向いている。
 それは明治天皇が崩御された時、乃木希典、静子夫婦も自害したとされることによるものと思われる。
  
 その明治天皇陵を訪れてみる。
  
 先ほどの乃木神社の鳥居前の道を山側へと進む。
 途中、伏見城の残石も置かれている。
 この明治天皇陵一帯は、戦国時代の伏見城の城域であったとのことである。
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 そして天皇陵へと到着する。
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 天皇陵は、かなりの高台で、伏見の街が眼下に見える。
 帰り道、右手に桓武天皇陵への案内柱も建っている。
 そして「桃山駅」へと戻り、今回のミニ探索を終了したのであった。
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 尚、蛇足であるが、乃木将軍の戦記については、拙作「乃木希典の203高地」に記載しているので、ご覧いただければ幸いである。https://fujishirorei.com/2018/07/28/%e4%b9%83%e6%9c%a8%e5%b8%8c%e5%85%b8%e3%81%ae%ef%bc%92%ef%bc%90%ef%bc%93%e9%ab%98%e5%9c%b0/

プロフィール

藤白 怜

Author:藤白 怜
気まぐれに各地の城跡、神社仏閣、路端や公園の草花、街角の風景などあっちこち出掛けては写真を撮ったり、その土地の歴史遺産を訪ねたりしています。
よろしかったら覗いてみて下さい。
よろしくお願いします。
最近、小品集を別ページにてアップしました。
右側リンクの「悠々紀行あっちこち」です。
併せてよろしくお願いします。

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