『京都市・東寺の神社』
京都市南区の九条通と大宮通の交差点の西北角に弘法大師が創建した世界遺産の真言宗東寺の大きな寺域・伽藍を構えていることは良くご存じのことであろうと思われる。
九条通に面して重文の南大門が建ち、その門の先には国宝の金堂、そして右手には、木造で最高の高さの国宝五重塔が建っている。
その南大門を潜った右手、左手に神が祀られている。
右手に冒頭写真の鳥居を伴った「八島社」である。
この神社は東寺創建以前からあった神社で、祭神は地主神あるいは大己貴神とか云われている。
八島社と云うのは我が国を大八洲瑞穂国と云うところから起こった社号であり、弘法大師は伽藍建立に先立ち、造立成就、方位安全、法道繁盛を祈願したと云われている。
南大門の左手には「鎮守八幡宮」が祀られている。
この神社は、東寺の鎮守神である僧形八幡神像と女神(じょしん)像2体をが安置されている。
薬子の変の際、弘法大師はここで嵯峨天皇勝利の祈祷を行ったとされている。