『京都府精華町・祝園神社』
京都府相楽(そうらく)郡精華町大字祝園(ほうその)小字柞(ははそ)ノ森に鎮座する式内社「祝園神社」の社名標柱である。
祝園神社は、木津川の左岸に鎮座している式内社で、精華町の唯一の式内社である。
神社の鎮座地である柞ノ森とは、崇神天皇の時代に、この地で討伐された武埴安彦(たけはにやすひこ)の亡魂が鬼神となってこの森に止まり、人々を悩ませていたので、これを鎮めるために、春日大明神を勧請し、神護景雲4年(770年)に創建されたと云われている。
神社は、木津川堤防に近いところにある。
北側に開(ひらき)橋という橋が木津川に架かっている。
柞ノ森は、住宅街と密接している。
住宅街を南北に貫いている道路は、神社の参道でもある。
社頭の鳥居を潜ると、左右に灯篭が並び、その先は神門である。
神門を潜ると境内となる。
境内の中央には、寺院の如くに灯篭が祀られている。
その先は、割拝式の拝殿である。
拝殿の先は本殿であるが、その手前に一対の狛犬が祀られている。
本殿は、覆屋に包まれているので、その詳細を拝見することができない。
本殿の祭神は春日大明神で、比売神を除く3神、天児屋根(あめのこやね)命、武御雷(たけみかづち)命、経津主(ふっつぬし)命
である。
本殿の周囲には境内社が祭られている。
先ずは左手に、西宮神社、天満宮である。
本殿の裏手に、5つの社が並んでいる。
手前から、稲荷神社、出雲神社、有功神社、祈雨神社、熱田神社である。
そして本殿の右手に、熊野神社、大神宮が祀られている。