『菅公聖蹟・潮待天満宮』
大阪市天王寺区の浄土宗天然寺の境内に鎮座する「潮待天満宮」である。
道真公が大宰府に左遷され赴任する時に、船出の頃合いを待ち、しばらく滞在したため、「おちつき天神」とも云われる。
冒頭の鳥居を潜ると、本殿そして右手に道真公の腰掛石が祀られている。
元々は大坂で海中の唯一の半島であり後の大坂城が築城された上町台地にあったが、豊臣秀吉が大坂城を築城する時に城外の現在地に天然寺と共に移された云われる。
天然寺は大阪市地下鉄の谷町六丁目で下車し、空堀商店街を東へ進んだ南側にある。
空堀とは、大坂冬の陣の直ぐ後、家康によって埋められた堀のことを云う。
尚、余談であるが、近くの大福寺は明治の初期に現在の大阪大学医学部に繋がる浪華仮病院が設けられていたところで、その記念碑が建てられている。