『菅公聖蹟・屯倉神社』
大阪府松原市北部の三宅地区に鎮座する屯倉(みやけ)神社である。
この地には元々、道真公の祖先の土師氏の祖神であった天穂日命を祀る穂日の社があった所である。
道真公が大宰府への左遷を申し渡され、その赴任の途中に道明寺のおば覚寿尼に別れを告げた後、この地に立ち寄り石に座して天穂日命に無実の罪をはらすことを祈ったと云う。
その石は神形石と云われ、今も神社境内に祀られている。
写真に人体の血管のような模様が見られるが、単に横にある木の枝の影なので、無視してご覧いただきたい。
道真公が大宰府に赴任した後、等身大の自像を彫り、縁深いこの三宅郷に送った。
像は神社に祀られたが、道真公死去の後は、天神信仰と相俟ってご神体として祀り、神社も天満宮とも呼称された。
拝殿、本殿の写真である。
また境内には神牛も祀られている。
この神社は室町時代に、守護の畠山氏によって城郭化された。
本拝殿の横には土塁のものが残されている。
また神社の四周には堀が設けられていたと云われ、一部神社前に残っている。
屯倉神社にお参りするには、近鉄南大阪線河内天美駅からバスに乗り三宅バス停が神社前となる。