『堺市・菅生天満宮』
大阪府堺市美原区の菅生(すごお)地区に鎮座する菅生天満宮である。
最近社殿が更新されたようで、新しい本拝殿となっている。
この天満宮は、元々は藤原氏のルーツである中臣氏の流れを汲む人達が住み、地名から菅生氏を名乗り、この地域を支配し、祖神である天児屋根命(あめのこやねのみこと)を氏神として祀る菅生神社を創建したのが起こりである。
中世になって、道真公への天神信仰が広まると、この神社の神宮寺であった高松山天門寺の僧が、道真公はこの神社の境内の池である菅沢の畔で生まれたという説を唱え、そして天神を勧請し祀ったのであった。
そして江戸時代には天神が主祭神とされ、天満宮と呼ばれるようになった経緯を辿っている。
天門寺は明治の神仏分離令で廃寺となったが、お堂は戎社に、また寺門は寺門として残されている。
菅生天満宮の鎮座する菅生へは南海北野田駅から近鉄バスが出ていて「菅生」が最寄である。
バス停からは天満宮が間近に見える。
又、東南方向には富田林市に建っているPLの塔が見えるところである。