『淡路北淡・野島断層』
兵庫県淡路島北淡(ほくだん)町の野島断層の断面である。
今から20年近く前、六甲・淡路島断層帯が北淡地区で断層活動が活発化し、マグニチュード7.2の兵庫県南部地震の主要因となった。
その活動の跡が「北淡震災記念公園」内の「野島断層保存館」に保存されている。
断層は10kmの長さにおよび、縦ずれ横ずれとも約1mに及んだと云われ、その様子が当時のまま残されている。
また館外には、断層上にあって被災した住宅が「メモリーハウス」として、これもそのままの形で残されている。
当時の上空からの写真も添えられている。
更に公園内には「神戸の壁」と呼ばれる太平洋戦争の空爆でも、今回の地震でも倒壊しなかった神戸市長田区の市場の防災壁が移転され展示もされている。
余談であるが、歴史好きな方にはお馴染みの江戸時代になる前の秀吉の時代に慶長大地震と云うのが起きたのもこの同じ活断層であると云われている。
その当時は京都の伏見で大地震が起き、伏見城が倒壊し、千人もの死者を出したと云われている。