『京都・洞ヶ峠茶屋』
国道1号線枚方バイパスの、大阪と京都の府境に洞ヶ峠というところがある。
大阪側からも京都側からもダラダラした登りの峠である。
この峠の頂上の道の西側に「洞ヶ峠茶屋」というのがある。
物心ついた時からここにある結構古い茅葺の古民家である。
この茶屋の少し西の円福寺という寺の参道入り口のところが東高野街道であるので、
歴史はかなり古いものかも知れない。
名物は「ぼた餅」、一度味合わないといけない。
洞ヶ峠は、秀吉が中国大返しで京に上ってきて、京を護る光秀軍と戦った山崎の合戦(天王山の合戦)で、光秀から参軍要請された大和の筒井順慶が、どちらに付こうか戦況を見守ったところとされている。
俗に「洞ヶ峠を決め込む」という日和見の代名詞のような諺となっている。
しかし、ここからはどう頑張っても山崎方面は見えないし、距離もかなりある。
おそらくは、この場所に出陣はしていなかったのだろうと思われる。
そのような洞ヶ峠である。