『福島市・東屋沼神社』
福島県福島市飯坂町平野に鎮座する式内社名神大社の「東屋沼(あづまやぬま)神社」の拝殿の社名扁額である。
神社へは、JR東北本線福島駅から出ている私鉄の福島交通飯坂線の平野駅が最寄りで、駅の東横に神社は鎮座している。
神社の社頭は駅の逆側の東にあり、鳥居が建っている。
鳥居の先は一対の狛犬が祀られた拝殿である。
また境内には、太鼓屋台庫、灯篭、大神宮の標柱なども見られる。
拝殿の背後は幣殿・本殿である。
本殿の祭神は、少名彦那神、大巳貴命(大国主命)、素盞嗚命、日本武尊の四柱とのことである。
東屋沼神社は、創建当初は吾妻山の雷沼付近に鎮座していたと云われる。
その後、山麓の大笹生木落山に遷座し、その後現在の鎮座地へ遷座されたと云われている。
この神社は各様の名前で呼ばれたと云われる。
その一つに「七的大明神」 がある。
大笹生地区へ遷座された時、神社にある木に7つの的をかけて弓の練習をしたとの謂れである。
本殿の横には境内社の稲荷大明神、そして石祠、庚申などの石標が祀られている。