『京都府久御山町・雙栗神社』
京都府久世郡久御山町佐山双栗(さぐり)、木津川右岸に鎮座する式内社「雙栗(さぐり)神社」の標柱である。
雙栗神社は住宅街の中に長い参道と広い神域を有する。
参道入り口には鳥居、そして途中の御厨池旧蹟の石柱の所で参道は左折れする。
更に参道を進むと割拝式の拝殿そしてその先に本殿が現れる。
本殿前には、一対の狛犬が祀られている。
本殿は瑞垣に囲まれ、拝所がある。
そして本殿は極彩色の装飾が施された室町時代の建築で、重要文化財でもある。
本殿の祭神には、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、須佐之男命(すさのおのみこと)、事代主神(ことしろぬしのかみ)に合わせて、平安末期に木津川河口の男山石清水八幡宮から勧請した八幡神が祀られている。
尚、八幡神を合祀して以来、神社は「椏本(あてもと)一品八幡宮」と呼ばれ、明治になって「雙栗神社」に復している。
境内には、大クスがある。
樹高30m、幹回り535cmの巨樹で、樹齢400~500年と推定されている。
また大クスの傍らには、稲荷社が祀られている。