『金沢市・淺野神社』
石川県金沢市の市内を流れる浅野川の右岸地域の浅野本町に鎮座する淺野神社の参道入り口である。
淺野神社は平安時代、近江国の日吉大社を勧請して創建された神社で「淺野山王社」と云われた。
中世には 一向一揆のため社殿や文書はことごとく灰塵となったが、その後室町時代に再建された。
鳥居を潜ると正面に拝殿が祀られている。
その背後には本殿が祀られている。
本殿には、山王さんの大山咋神(おおやまくひのかみ)、大国主の大己貴神(おおなむちのかみ)が祀られている。
また拝殿の手前には苔むした狛犬がある。
左側の狛犬は子供を抱いているのは珍しい。
境内社には、菊理媛神(くくりひめのかみ)を祀る若宮白山神社、倉稲魂神(うがたまのかみ)を祀る淺野稲荷神社がある。
また境内には、疫豆で患部をさすり、疫病を追い払う「疫塚」、母猿が子猿を抱いているように見える「魔去る石」が祀られている。
尚、猿は山王さんのつかいである。
また当時の宮司が室生犀星に師事し親交があったとのことで、境内には犀星の句碑が建てられている。
「竹むらや やゝにしぐるる 軒ひさし」と彫られている。