『そぐわない看板』
京都府南部のある市の高速道路の建設現場で見かけた看板である。
田畑を潰し高速道路に作り変えているが、「緑豊か」や「田園都市」を目指すこの市の都市像に逆行しているのではないかと思われてならない。
それでは高速道路は、「文化」を推進するものなのかと言えば、観光という点で少しはあるだろうが、それほどの関係があるようにも思えない。
市当局や工事事業者はどのような判断でこのような看板を掲げているのか理解に苦しむ。
場所はそれこそ田園地帯のど真ん中である。
実はこの工事現場の向こうには既に一本の高速道路が設置され、運用されている。
この高速道路工事の左手の先を見てみると、小さな丘を越えてやはり田圃の真ん中、そしてその先も小山を切り裂いている。
現代社会では、高速道路は交通の利便性や産業の活性化に寄与する大事なインフラであるので、建設することは時代の流れでであり、むしろ賛成である。
しかしこの看板が目指しているこの市の都市像との整合はどうなのか?