『兵庫県公館』
神戸市の兵庫県庁の南側にある「兵庫県公館」の玄関である。
明治35年に4代目の兵庫県本庁舎として、代表的な建築家・山口半六の設計で建築されたフランス・ルネサンス様式の代表的建造物である。
完成当時は規模・優雅さ、ともに日本一の名声を博したと云われている。
第2次世界大戦で外壁だけを残して焼失したものの、戦後修復し、長らく兵庫県南庁舎として利用されていた。
その後、老朽化が激しくなり撤去の話も持ちあがったが、
「この建築物はふるさとのかけがえのない財産。後世に残そう」
という県民の期待に応え、県は大改造工事を実施し、建設当初に近い姿になり、兵庫県公館に生まれ変わったものである。
現在は迎賓館、そして県政資料館として活用されていて、国の登録有形文化財にも登録されている。