『柏原市・伯太彦神社』
大阪府柏原市玉手町に鎮座する式内社「伯太彦(はくたひこ)神社」の社頭の社名柱である。
鎮座地は近鉄大阪線河内国分駅の西に広がる玉手山丘陵の北麓である。
玉手山(標高73m)は、大坂の陣の終盤に後藤又兵衛が大和から攻め来る徳川隊と激突し、戦死したことで知られ、山頂には又兵衛の碑が建てられているところである。
冒頭の標柱が建つ社頭の鳥居を潜ると参道石段である。
石段を昇り詰めると神社の門屋があり、それを入ると境内である。
境内正面には、一対の狛犬、そして中門が配置されている。
中門を潜ると玉垣の中に本殿が祀られている。
本殿の祭神は伯太彦命に併せて廣國押武金日(ひろくにおしたけかなひ)命すなわち安閑(あんかん)天皇である。
かつては伯太川と云われた現在の石川の沿岸にて農業を行っていた田辺史が祖先である伯孫を祀ったとものと云われている。
本殿の右手に大物主命を祀る若宮神社がある。
更に右手に、稲荷神社が祀られている。
伯太彦神社は、明治の神社合祀により、羽曳野市の誉田(こんだ)八幡宮に合祀されたが、戦後すぐに現在地に復興されたとの経緯を辿っている。
神社の隣に神宮寺なのか「安福寺」がある。
参道入り口は神社の鳥居の横にある。
参道に沿って、玉手山横穴と表示された横穴古墳群がある。