『八尾市・天照大神高座神社』
大阪府八尾市教興寺の山中に鎮座する式内社並大社の「天照大神高座(あまてらすおおみかみたかみくら)神社」の社頭の社名標柱である。
この神社の創建は古く、5世紀に伊勢の国からこの地に遷座されたとも云われ、弘法大師がこの神社で修行中に神託を受け、隣に岩戸神社を創建したと云う謂れもある。
神社へは近鉄信貴線の終点の信貴山口駅が起点である。
駅には信貴山へと登るケーブルもある。
駅から南へと向かうが、途中信貴山へ向かう古道や、大阪平野に「あべのハルカス」を望むことができる。
しばらく歩くと、天照大神高座神社の標柱、岩戸神社の鳥居が建っている参道入り口に到達する。
参道は車一台が通れるような広さである。
昇って行くと、左手に岩戸神社の社頭があるが、後程にして、冒頭の標柱が建つ正面の高座神社へと向かう。
参道石段の両脇に一対の狛犬が祀られている。
石段を昇り詰めると、拝殿である。
そして拝殿の奥の高所岩盤の上に本殿が祀られている。
本殿の祭神は天照大神である。
境内には、旱魃の時でも涸れることのない「白飯の滝」が流れ落ちている。
弘法大師の修行の滝でもある。
石段の左脇に白竜大権現が祀られている。
また、周りには多くの石碑や祠、不動像が祀られていて、賑やかである。
次は「岩戸神社」である。
標柱の背後に参道石段が設けられ、昇ると鳥居である。
鳥居の先は石段であり、昇り詰めると拝殿となる。
そして同様に背後の高所岩盤の上に本殿が祀られている。
本殿の祭神は市杵島姫命である。
岩戸神社では、かつては弁財天も併祀されていたが、 明治の神仏分離により、弁財天像は現在は近くの教興寺に移されているとのことである。