『東京新宿・箱根山』
東京都新宿区の早稲田大学理工学部の前の明治通りを挟んだ東側、その東側の都立戸山高校と国立国際医療研究センターとの間に「箱根山」と云う山がある。
下図は右手が北であるが、その上部(西)が明治通り、見えないがその通りの右上(西北方向)に早稲田大がある。
また方位マークのあたりが戸山高校である。
上図下部の左右(南北)の通りを箱根通りと云い、その箱根通りと左側の大久保通りとの交差点の下側(東側)に国際医療研究センターがある。
箱根山は周囲が公園内の遊歩道に囲まれているので、どの場所からでもアプローチ可能であるが、今回は冒頭写真の標柱の北入り口から入ってみた。
箱根山と書かれた矢印板に従って進むと、進行方向に赤いサークルが見えてくる。
かつての陸軍戸山学校軍楽隊野外演奏場跡である。
また、演奏場の山側には石碑がある。
箱根山、そして陸軍戸山学校址と填め込まれている。
そして、別のジャンルの標柱がある。
この箱根山は、尾張徳川家の戸山山荘の跡地とのことである。
下図は当時の絵図で、下部中央付近にある「玉円峰」が現在の箱根山のことである。
庭園の池を掘削した残土を積み上げて山にしたのが玉円峰である。
箱根山の登山口は3ヵ所あるが、その1つから登ってみる。
頂上の標高は44.6mで山手線内では、最も高いところであるとのことである。
その水準点も設置されている。
また頂上の周辺は木々に覆われ景色は良くないが、木立の間から新宿のビル群の一部が見える。
箱根山周囲の軍楽隊演奏所の反対側に、かつての陸軍の建物の一部が残っている。
雰囲気があるが、陸軍将校の集会所であったとのことである。
その建物を土台にして、尖塔に十字架がある建物が建てられている。
回り込んでみると、戸山教会そして戸山幼稚園の建物であった。