『菅公聖蹟・子安天満宮(高槻市)』
大阪府高槻市赤大路町に鎮座する子安天満宮である。
最寄はJR摂津富田駅または阪急電車富田駅で、その西方にある。
祭神は道真公並びに側室とその子である。
この天満宮は、道真公が大宰府に左遷され向かう時に、別れを惜しんだ側室が臨月であったにもかかわらず道真公の後を追い、この地で俄に産気を催した。
慌てた付き人は輿を担いで民家に入ったが、流血は輿中より洩れ道路が赤く染まったと云われる。
側室は民家で手当を受けたが、産後の経過が悪く当地で亡くなった。
側室は死期に望み、里人の介抱を深く感謝し、死後は婦人安産の神たらんと誓ったので、村人達が社殿を建立し祀ったのが、この神社の始まりである。
尚、民家に向かう時に輿から血が洩れ赤く染まったことから、赤大路と云う地名が起り、現在まで続いている。