『伯耆国・三徳山投入堂』

鳥取県東伯郡三朝町にある三徳山三仏寺の投入堂(なげいれどう)である。
標高900mの三徳山の中腹470mの洞窟に建築されている国宝建造物である。
奈良時代の頃、役行者(えんのぎょうじゃ)により創建された寺であるが、この投入堂はそれよりも後で、使用されている材木を鑑定した結果、平安後期の建造ではないかと云われている。
お堂は総檜の舞台づくりで高さ10m、屋根は桧皮葺、建坪17㎡である。
しかしこのようなところに、どのようにして建てたのか? 明快になっていないそうである。
寺の本堂からこの奥ノ院の投入堂までは、修験道の険しい道が続いているそうである。
したがって、一般向けにこのお堂が見える県道脇に遥拝所が設けられている。
遥拝所には望遠鏡も備えられている。
また背後には、三朝温泉を流れ天神川に流れ込む三徳川が流れているが、清流そのものであり、河原にはフキノトウが数多く見られる。


