『尾張国・小牧城跡』
尾張の国愛知県小牧市の小牧山86mの山頂にある模擬天守小牧市歴史館である。
戦国時代この小牧山とその周辺には、織田信長が岐阜への侵攻を開始すべく小牧城を築城し、清州城から本拠や城下町を移転したとされている。
信長は4年後に岐阜を手に入れ、岐阜稲葉山城に移転したため小牧城は一旦廃城となった。
その後、織田信雄・徳川家康連合軍と羽柴秀吉との争い(小牧長久手の戦)が勃発し、家康はこの小牧城を大規模改修し本陣とした。
秀吉軍はこの城を攻めきれなかったため、家康の本城岡崎を襲うことになったが、家康軍に察知されることとなり、岡崎の手前の長久手で野外戦となり、家康軍が勝利した。
以後小牧城は徳川家が所領とし、代官所や小牧宿が整備され、明治まで続いた。
小牧城跡は公園となっている。
下から遊歩道を登って行くと、冒頭の歴史館の頂上に達する。
昭和の初期、 尾張徳川家代19代徳川義親氏が、小牧山を国に寄付したとされている。
そして戦後しばらくしてから、市民有志が小牧城模擬天守を私費で建築し、小牧市に寄贈した。
以来、小牧市歴史館として機能している小牧城である。