『大阪城の謎スポット』
大阪の観光地として、海外の方も含め多くの人が訪れる大阪城であるが、「なせ?」という不思議なスポットもある。
今回は、あまり良く知られていないスポットを順次訪ねてみることにする。
まずは大阪城へのアプローチであるが、JR京橋駅で下車し、OBP経由で向かうことにする。
大阪城へは2本の川を渡ることになる。
第一寝屋川と第二寝屋川であるが、第二寝屋川を渡る手前右手に、YTV(読売テレビ)が新社屋を建設中である。
地上17階のビルで、今年の1月末に竣工、開局は8月とのことで、現在は開局に向けての準備中である。
また、玄関前には「コナン」の像も建てられている。
また、第二寝屋川の畔には、川の駅「大阪城」、そして大阪城ホールもある。
寄り道はこれくらいにして、外堀の土橋を渡り、そして青屋門を潜り、左手へと行く。
左手には梅林があり、その梅林の前の内堀の向こうの石垣には、冒頭図の①がある。
①人面石:後程でてくる秀頼や淀殿が自害した山里丸の外側の石垣で、怨念除けで組み入れたものかも知れにとの説もある。
②空堀の石組:桜門右手(東側)の内堀に空堀と水堀との境目がある。この境目に何故か分からない石組が施されている。
この石組みは幅2m、高さ1.5m程で、両端は堀の石垣に食い込む形になっており、中は人がかがんで入れるくらいの空洞スペースになっている。
本丸・二ノ丸との隠し通路だったのかも知れない。
③石垣の抜け穴?:南外堀に面した六番櫓の西の石垣に人が出入りできるような穴が設けられている。
石垣が抜け落ちたというようなものではなく、穴の内部も手当されているようである。
水面から8mもあるので、その用途は不明である。
④巨石群:第一位は桜門の桝形にある「蛸石」で36畳敷である。
この場所には第三位の「振袖石」33畳敷もある。
第二位の石は京橋口の桝形にある。
「肥後石」と呼ばれ、畳33畳敷である。
そして、第四位は大手門の桝形の「大手見付石」で29畳敷である。
⑤豊臣時代の石垣:この直径約3mの井戸状のものは地下7mにも達している。
そこには豊臣時代の石垣があると云われる。
⑥宮大工の技:大手門の修復の跡である。
どのように接合したのか?、技術を推察するポイントである。
⑦天守の石垣:天守の北東角の石垣である。
戦時中、この傍に1トン爆弾が落ちたとのことで、その爆風によって石垣がずれたものと云われている。
⑧秀頼・淀殿の怨念:大坂夏の陣の時、秀頼・淀殿は山里丸で最期を迎えた。
その怨念が大阪城全体を覆っていると云われる。