『和歌山市・志磨神社』

和歌山市中之島に鎮座する式内社で名神大社の「志磨神社」の社号標柱である。
中之島とは紀ノ川の左岸の住所地で、かつては紀ノ川の中州であり、中津島として神聖化され、神の棲む島として崇敬を受けたと云われる。
この中之島には、6社の神社があったと云われるが、江戸時代の初期、そのうちの「九頭明神」が式内社「志摩神社」に比定されたとの経過を辿っている。
志磨神社の社頭には、冒頭の社号柱、そして鳥居が建てられている。
鳥居を潜り、参道を行くと、更に神門を潜る。


拝殿の手前には一対の狛犬が祀られている。


その先は拝殿本殿が祀られている。



本殿の祭神は、中津島姫命(市杵島姫命)で、 配祀は生国魂命 である。
また、境内社として、天照皇大神宮、久嶋神社、天満神社が祀られている。



志磨神社は、静火神社、伊達神社と共に紀三所社と云われ、神功皇后が三韓征伐から帰還した時、武内宿祢に命じ船隊のうちの3隻をそれぞれに祀った神社とされている。