『八尾市・常世岐姫神社』
大阪府八尾市神宮寺に鎮座する式内社「常世岐姫(とこよきひめ)神社」の社頭の標柱である。
尚、江戸時代までは「八王子神社」と云われていて、現在もこの旧名称で呼ばれることが多い。
場所は八尾市の東南部、信貴山麓であり、すぐ西側に東高野街道(国道170号線)が通っている。
また、神社のすぐ南は大阪府柏原(かしわら)市であり、市境に鎮座する神社である。
社頭から一段と高い所が境内となっている。
境内中央に、一対の狛犬が配されている。
そして拝殿である。
拝殿には主祭神である「常世岐姫命」の画が掲げられている。
背後は本殿である。
尚、常世岐姫命は、渡来氏族で、茜染をしていた赤染氏、のちの常世連(とこよのむらじ)の祖神とされている。
女神であることから、安産に御利益があるとされている。
しかしながら、江戸時代まで八王子神社と呼ばれてきたのは、北にある恩智神社の祭神であった牛頭天王の八人の皇子を祀っていたのではないかとの説がある。
江戸時代の歴史学者の並河誠所が延喜式神名帳に記載されている「常世岐姫神社」として、八王子神社を比定したことにより、
複雑になったものと考えられる。
境内には、白玉姫大明神、峯近大明神、そして金刀毘羅大権現の祠が祀られている。