『神戸市・旧居留地』
兵庫県神戸市の旧居留地とは、JR三ノ宮と元町駅の間の、海岸との間に明治時代に外国人が居住した治外法権の場所を云う。
正確に云えば、北は西国街道、東は埋め立てられた旧生田川のフラワーロード、西は埋め立てられた旧鯉川の現在の鯉川筋(上の地図ではメリケンロード)の領域である。
この旧居留地を訪ねて見る。
JR元町駅で下車し、少し海岸方向へ向かうと左手正面に大丸デパートがあり、この背後の区画が旧居留地である。
大丸前にはモニュメントも建てられている。
メリケンロードの向かい側には、元町商店街への入り口、そして南京町への東門「長安門」がある。
ここに南京町があるのは、当時、清国とは条約が未締結であったため、華僑は居留地に住むことができずに、西隣に居住区を定め、中華街を形作ったいう経過を有する。
旧居留地は、街区の中央には、南北の京町通り、東西の仲町通りがメイン道路として通っている。
仲町通りは、阪神淡路大震災の鎮魂の行事である「ルミナリエ」で有名な通りでもある。
丁度、その時期であったので、飾り付けがなされている。
大丸に近いところから、仲町通りの建物を眺めて見る。
先ずは大丸の一部である大丸裏の「38番館」、「三井住友銀行」、そして銀行の東横には「宮城道雄の生誕碑」がある。
更に北へ行くと神戸朝日ビルの横となり、前に回ると大丸の東北側の入り口も見える。
東側の次の通りは片側2車線の京町通りである。
日本ビルヂング、そしてビルの番号の門柱が文化財として残されている。
再び仲町通りへ戻り、東へ行くと109番館がある。
その先はルミナリエの東公園である。
次に一本南の前町通りを見てみる。
神戸市立博物館、そして居宅状の15番館である。
もう一本南の通りは海岸通りである。
東から、チャータードビル、神港ビルヂング、商船三井ビルヂングである。
そして、海岸ビル、メリケンロードを挟んで神戸郵船ビルであり、レトロ調の建物が並ぶところである。