『京田辺市・天神社』

京都府南部の京田辺市松井に鎮座する式内社「天神社」の社頭の標柱である。
場所は、JR学研都市線松井山手駅の北方、1.5kmの松井集落の裏手の小高い山である。



社頭の鳥居を潜ると最初の参道石段を登る。


登り詰めた踊り場の左手に、別の社名柱、右手に中性院跡の平坦地がある。
真言宗派の神宮寺であったが、明治の神仏分離で廃寺になったものである。


そして二ノ鳥居、石段が続く。
登りつめた所が割拝式の拝殿である。



拝殿を潜ると一対の狛犬、そして本殿である。



本殿の祭神は伊弉諾命(いざなぎのみこと)、天照大神(あまてらすおおみかみ)の2神である。
創建は桓武天皇の長岡京遷都の翌年であると云われている。
現在の本殿は江戸天保年間の造営とされる。
本殿は極彩色の色付けがなされている。
20数年前に修復されたものであり、京都府の登録文化財である。



境内には、幾つかの境内社が祀られている。
本殿の左手に、八幡社、春日社の社殿、右手に熊野社、松尾社、稲荷社の合祀社殿が祀られている。


また社名不明の境内社も2社、他にも遥拝所なども祀られている。

