『北九州市・和布刈神社』
北九州市門司区に鎮座する「和布刈(めかり)神社」の社名標柱である。
和布刈神社は九州の最北端にある。
対岸は山口県下関市で、その間に関門海峡大橋が架かっていて、神社の一ノ鳥居とのコントラストが楽しめる。
境内に進むと2ノ鳥居、その先は拝殿、本殿である。
この神社の創建は、神功皇后の三韓征伐の後で、祭神は比賣大神、日子穂々手見命、鵜葺不合命(うがやふきあえずのみこと)、豊玉日賣命、安曇磯良神の五柱の神で、古くは速戸社あるいは隼人社と呼ばれた。
和布刈神社は大晦日に行われる和布刈神事で良く知られている。
神職が松明・手桶・鎌を持って海に入り、ワカメを刈り取り、神前に供える行事である。
松本清張氏の小説「時間の習俗」にも登場することで知られる。
境内には、細川忠興が寄進したと云う灯篭もある。
また、対岸の山「火の山」や麓の源平合戦の終結地「壇ノ浦」も眺めることができる。
対岸下関へは歩行者用の海底トンネルが設けられている。
「人道トンネル」と云う。
真ん中あたりには県境の表示もあり、トンネルの終着のところのエレベーターを上がると、山口県である。