『高槻市・上宮天満宮』
大阪府高槻市に鎮座する上宮(じょうぐう)天満宮である。
菅原道真公の聖蹟二十五拝の第二十四番目である。
この本殿は広い境内竹林から採集された竹で構成されていて、竹の本殿と云われる。
この上宮天満宮は京都の北野天満宮よりも古く、日本で二番目に古い天満宮と云われている。
その創建の経緯は、元々この地には道真公の先祖である野見宿禰の墳墓があり、宿禰を祀る神社「野身神社」が鎮座していた。
道真公が大宰府で死去してから、勅使・菅原為理が太宰府に下向し、道真公の墓に参拝し、贈左大臣正一位の詔を伝えての帰り道、この地、摂津国三島郡で牛車が動かなくなった。
それに恐れを感じ、この日神山(ひるがみやま)山上に道真公の自画像を祀ったのが始まりである。
上宮天満宮はJR高槻駅の西側の程近くにある。
駅前の通りを歩くと大鳥居、そして天満宮への参道階段となり、境内へ至る。
境内直ぐ右手は宿禰塚古墳となっていて、そこには上記の野身神社が鎮座する。
奥への参道は、正面に割拝殿、拝殿、そして本殿へと連なっている。
この上宮天満宮の境内には、別の古墳も存在する。
昼神車塚古墳といい、境内は府道で分割されているが、埴輪の模型も並べられていて、その雰囲気を偲ぶことができる。